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催眠・催眠療法・他心理療法について

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2023年9月の記事一覧

解離寛解者&研究者&催眠療法家としての考察、研究

私自身、こんなにも、「交代」の概念がなくなるとは思っていなかった。
今や、「交代がなくなった」どころではなく、交代という概念自体がもはやほとんど存在しない。

そして、その一方で、同時に、というべきなのかはわからないが、私は、この「器」を、享受し扱っていく気になったのだろう。
いや、もはやそれも良くわからない。
ただ、「在る」、ただ、器が筒となって現わされるものを「通す」という、それだけのような。

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金銭的な土台を固める「仕事」と、人生の中で与えられた「仕事」

確かに、私(セラピスト)にとっては、「仕事」ではあるかもしれない。

しかし、クライアントにとっては、それは自分自身の人生自体に深く深く食い込むものであって、クライアントが楽になること、症状がとれること、人生の呪縛を解き放ち本当に自分の人生を心地良く謳歌すること、自分自身の在るがまま、本当に自分の価値、自分の能力が対等に世の中に発動し発現していくことは、クライアントにとっては、クライアント本人にと

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世界や自身への認識がひっくり返る

私とセッションを共有していると、受講生も含め、クライアントさんたちは、私と会うたび、話すたび、どんどんどんどん、認識が変化していく。個々の中に、新たな世界が開けていく。

そして、中でも不思議なほどに、面白いほどに、特徴のひとつとしてあるのは、
その人が今まで思っていた、無理やり言葉で表現するならば「これが世界だ」「これが世の中の常識だ」「これが心の世界の常識だ(心とはこういうものだろう)」「あた

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「認知の歪み/ビリーフ(信念)/パターン/常識」を持っている、とは、どういうことか?

本日は、本当にただのつぶやき。

認知の歪み
パターン
ビリーフ(信念)
常識

などといわれるものについて。

まあ、簡単に説明を加えておくと

認知の歪みというのは、
例えばではあるが
・入試に落ちてしまった。私は頭が悪いんだ
・(大学)入試に落ちてしまった。私には入れる大学なんかないんだ
・(前略)私はきっと大学に入ってはいけないんだ(入るなというお告げだ)。
・Aさんに挨拶をしたらそっぽを

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個人的な内的気付きのつぶやき―エリクソン催眠より

最近の記事にもにじみ出ているように、私はもう催眠療法の歴史や基礎的なことを改めて体系化し直しテキストを作成したり、大きなセッションをするようになってきているため自分の基礎を固めたり個々のクライアントに最適な準備をしたり、そんなところに向いているのだが(他、楽器の修練であったり日常の諸々のこともある、そして私自身、身体的にも一日に作業できる時間も限られているわけで)、いろいろなことが重なって、この子

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なぜか毎日がいっぱいいっぱいで過ぎ去ってしまう人へ

「なぜか日々があっぷあっぷして、いっぱいいっぱいのまま過ぎ去っていってしまう…」という人もいれば、
「なぜかも何もない!いっぱいいっぱいだ!」
「日々生き抜くのに/日々仕事ややることに追われて過ぎ去る、当たり前にいっぱいいっぱいだ!」
というような、自覚的な人もいると思いますが。

私は、少し前の記事において、
「現代社会においては、既にがんばりすぎの世の中」なのだ、
「自分自身(いわば顕在意識と

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催眠療法―誘導・暗示のスクリプト、どう利用するか

本日は、少々…クライアントさん向けではないかもしれない。

癒されたい人というよりは、セラピストを目指す人や、自分をも癒し整えながら学ぶ人向け。

というのも、催眠療法の際の、催眠誘導の時・暗示を入れる時の”文言”について。

催眠療法士は、大抵、催眠療法スクールなどで講座を受け催眠誘導の方法や暗示文の作り方、年齢退行や前世療法の誘導時、まずはスクリプト(台本)で習い、学ぶことが多いと思います。

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”まっすぐ”歩く、ということ―道のまっすぐ、人生のまっすぐ

本日も、ふと思ったことをつらつらと綴りますが。

実はこの記事は、障碍理解・マイノリティ理解という方面からと、心理セラピストとしての観点から、両方から書きたい。
そのため、題名を「白杖使用者の冒険」などにできないわけなのですが。

白杖を携行して外を歩いていると、ありがたいことに、やはりお声がけいただくことがあります。
また、駅の中などでどなたかにこちらから道を尋ねる場合もそうなのですが、
「まっ

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人生脚本―「プログラム(禁止令)」の難しさ

今回は少し、交流分析的な言い方をすると人生脚本理論の中の「禁止令」がどのようにして子供の心の中に入って埋め込まれてゆくのか、そしてそれがどのように影響していくのか、この理論の理解の難しさについて、(臨床的立場からの視点で)考察してみたいと思う。

とはいえ、長く書くつもりでいないので、少しつらつらと思い立ったことを綴ってみたい。

交流分析、人生脚本理論とは

まず、軽く前置きしておくと、人生脚本

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エリクソン催眠の心理臨床的利用法とマーケティング的利用法

現在、催眠療法士のトレーナー養成コースの最終課題、プレゼンテーションの構想になかなか悩んでいる。

いや、別にそんなことを記事としたいわけではないのだが、実はそんな中で、ふと気付いたことがある。
厳密に言えば、気付いてはいたし、寧ろそれがために私は今まで生きてきた中で苦労していたのだが、言語化してはっきりと浮かんできた気付きがあった。

それが、エリクソン催眠の心理臨床的利用法とマーケティング的な

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イメージで変化する五感・身体反応、これを利用した催眠の無限の有用性

催眠療法士は、いや催眠療法士だけではなく恐らく身体の専門家もそうだろう、人間の五感というものが全て主観によって成立することを知っている。
つまり、人間は外界の刺激を知覚(認知)するために、五感を通すが、これは外界の刺激を直接身体の内部に取り入れる(外側の世界をそのまま知る)わけではなく、あくまで「外界からの刺激を受けた自分自身の身体の反応」を知るに過ぎないのである。

つまり、しばしば、ひとは、実

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無料個別相談会実施のお知らせ~本物の「体感」を知り、「私」を生きよう!

人の感覚(五感)というものは、自分の体の外側にある現実世界を正確に、そこにある現実世界をそのままに見て・聞いて・嗅いで・味わって・触っていると、思っていませんか?
現実世界と自分の五感が認識している世界というものが、ちゃんと同じものであるのか、それとも実はどれほどにかけ離れているものであるか、気になりませんか?

また、ならば、我々は外側の世界(現実世界)を、どのように捉えていったらいいのか、それ

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日常の中での心から「楽しい・リフレッシュした」という感覚

先日、私は、本当に、もしかしたら初めてかもわからない、「私」としての、満喫できる「休み」を体感させていただいた。
何より、好き嫌いや楽しいという感覚を体感的に知らなかった(上に2年前に可能性をも捨て去ってしまった)私が、初めて自発的能動的に、「(私自身が)楽しい」とはっきりと私自身の感覚として遠慮なく口からも出すことができたという強い体験。
(これと似た「楽しい」という感覚、およそ1年前にも体験し

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前記事の追加考察ー催眠レベルの見極め方・催眠と睡眠

私は、思わずかつてなく深い潜在意識の領域を冒険する体験をすることができたが(前記事より)、実は私は、ユングの方法で内界へ退行していく方法は、何度も試していた時期がある。

しかしこれは、上(顕在意識)から行くと、とてつもなく困難な作業である。

自分自身で、それこそ集合無意識ほどまでに深く深く下っていくのであるから。

もしかなり深く行くことができたとしても、これはユングの言った通り、本当にへたを

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