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クリエーターさんたちの、心に止まった記事
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#エッセイ

家庭訪問先でステーキを食べて泣いた話。

家庭訪問先でステーキを食べて泣いた話。

「さあさ、もう焼き上がりますんで。」
玄関で靴を脱いでいると、にこやかにそう言われた。

もう、焼き上がり、ますんで・・・?

漂う焼けるお肉の、暴力的なまでにそそられるいい匂い。お昼に食べた給食はすっかり消化し終えている。ほどよく空っぽの胃が、物欲しげにきゅるきゅる動く。

・・・ちょうどご夕食の準備中だったのだろうか。タイミングが悪くて申し訳ない。早くお暇しなければ。
そんなことを考えながら、

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私が代筆屋を始めようとした理由

私が代筆屋を始めようとした理由

小さいころから話を考えたりするのが好きで、童話を書いて
コンテストに応募したり、人に見せる事はないけど小説を書いていました。

しかし、日々の忙しさの中で、次第に書かなくなっていったある日、
とある縁で知り合った人が立ち上げた、日本の文化や伝統などに
ついて発信する会に参加しました。

そして、会の活動の一つとして、「メルマガを出そう」という話が
持ち上がり、小説などを書いていた事から、自分の書い

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ブランディングとマーケティングの日

ブランディングとマーケティングの日

■独立してからもうすぐで丸4年。
まだまだ半人前なことばかり。

時代もどんどん変わるし
技術もどんどん変化する。
仕事をすればするほど
わからないことも知りたいことも
興味もたくさん湧いてきます。

そんな風に
勉強したいこともわんさか出てくるし、
ありがたいことにこの4年
仕事が途切れることはなかったので、

頭の中から
仕事やクライアントさんのことが
離れることはほとんどありませんでした。

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「リスキリング」は必要か?

「リスキリング」は必要か?

最近の流行りワードとして、「リスキリング(reskilling)」というものがある。一種のバズワードと言っていいかもしれない。

「re」が頭についているため、「学びなおし」と訳されることがあるのだが、これはなんか誤訳なのかな、という気がする。

英語でリスキリングを説明しているページを参照すると、以下のような感じの説明がある。

大学などに入って勉強し直す、というニュアンスではなく、新しくスキル

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客観的なデータを使って、自分の中に「普通の人」感覚を持とう

客観的なデータを使って、自分の中に「普通の人」感覚を持とう

ヒット商品を生み出す人ほど、自分の中に「普通の人」の感覚を維持しようとしていると思います。

ある有名なコピーライターが、朝早く会社にきて、清掃員の方にお願いして、自分が書いたキャッチコピーの中で一番良いと思うものを選んでもらった、という話を聞いたことがあります。

また、別の大企業の社長さんは、新しい事業が、社長仲間の間で話題になっているうちはまだまだで、地元の飲み仲間が知っているかどうかを重視

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共にするということ

共にするということ

共にするということが、非常に大切だと最近感じるようになった。

2021年の東京五輪は無観客となった。人生に一度あるかないかの五輪本番が無観客というのはさみしいものだが、昨今の状況からすれば致し方ない。スポーツを一緒に見るということは、興奮や感動を共にする経験だ。

私自身結婚してからよくわかったが、結婚するということは、人生を共にする、という経験だ。
人生に起きた、あらゆる出来事を共にする。日常

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運8割・実力2割

運8割・実力2割

父は結構若い頃から株取引をやっているらしい。会社員をリタイアした今でも続けているようだ。定年退職後、マイクロ法人を立ち上げ、節税対策をしている。その事業として登記されているもののうちのひとつとして、株取引があるらしい。

儲かってるかどうかはわからないが、あまり損をしてるような感じもしない。少数ではあるが、友人で株をやっている人もいる。いずれにしても、あまり目立った儲け方はしていないようだ。

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『やりたいことをやるためには、最初のうちは違うこともしなくてはならない』
堀場製作所 堀場雅夫氏の言葉

確かに…。初めからやりたいことができないのは当たり前。
辛抱強くいることの重要さを学べます。

メリーバッドエンドの物語「星の子」を観て、映画を観る意味を考えた。

メリーバッドエンドの物語「星の子」を観て、映画を観る意味を考えた。

映画『星の子』を観た。

2020年に大森立嗣監督によって映画化された、芦田愛菜主演・今村夏子原作の、宗教二世のお話である。

『もし、自分が物心ついた時に、両親が宗教信者だと分かったら』

この映画を観るまで、私は、この状況を想定したことが一度もなかった。宗教二世問題が、旧統一協会の騒動で明るみになる前の鑑賞だった。自分の周りにも、親が宗教に熱心だと漏らす友人はいなかった。

もし、映画・星の子

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