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SFの巨匠レムさんの初期作品集「火星からの来訪者」
<文学(93歩目)>
SFではないレムさんの才能に触れる作品集です。「火星からの来訪者」「ラインハルト作戦」「ヒロシマの男」が熱かったです。
火星からの来訪者: 知られざるレム初期作品集 (スタニスワフ・レム・コレクション)
スタニスワフ・レム (著), 沼野充義 (翻訳), 芝田文乃 (翻訳), 木原槙子 (翻訳)
国書刊行会
「93歩目」はSF界の巨匠スタニスワフ・レムさんの最初期の作品集
(映画「マリウポリの20日間」を観て)
「マリウポリの20日間」
(監督:ミスティスラフ・チェルノフ、2023年)
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先日行なわれたアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した本作。奇しくも、ウクライナ史上初のオスカーとなりました。
ジャーナリストであり、本作の監督を務めたミスティスラフ・チェルノフさんは「この映画が作られなければよかった」と受賞コメントを発表。
内容は、ウクライナ東部に位置するマリウポリにロシアが侵攻を開始し
ビキニ環礁水爆実験から70年。「グローバル・ヒバクシャ」は世界各地に。
今日は3月11日、2011年の東日本大震災から13年です。
東京電力福島第一原発事故で12市町村に国から避難指示が出されました。
すべての市町村で避難指示は解除されましたが、放射線量が比較的高い「帰還困難区域」が7市町村に残され、居住率は平均で3割です。
県の発表だけでも約2万6千人が故郷に戻れていません。
放射能被害の影響は今も続いています。
70年前の1954年3月1日、アメリカは太平洋マー
広島原爆 被爆者シマ子
はじめに
昭和20年当時、シマ子(25)の記録です
シマ子は私の祖母です
シマ子は平成3年に78歳で亡くなりました
少しずつ書き足している途中で公開しています
解読できない部分もあります
間違っているところや解読できる人は教えてください
時系列も並べ替えた方がいいところも教えて下さい
シマ子の夫 小川正三(享年32) 戦死
大島春江さんから小川清一への手紙
シマ子の
夫 小川正
巡礼【エッセイ】一八〇〇字(本文)
― 原爆の図 巡礼 ―
「どうして、埼玉? しかも、東松山のはずれの田園地帯にあるのか。広島ではなく」と思いながら,市ヶ谷から車で向かった。(関越道)東松山IC降り、10分。田畑や工場を過ぎ、車一台がやっとの小道に入ると、「原爆の図 丸木美術館」があった。近くに都幾川。丸木位里の郷里(現・広島市安佐北区)には、爆心地近くまでを流れる太田川がある。その川を想いおこすことが、妻・俊との移住先、東松
被爆者に寄り添うアメリカ人がいた!
終戦直後、原爆で家を失った人々のために広島と長崎に家を建てたアメリカ人がいたことを知った。平和活動家フロイド・シュモー氏。カンザス州出身の森林学者だ。知人に送った手紙にこう記した。
「わが国が爆撃によって日本の罪のない人々に苦悩を与えたことを申し訳なく思う多くのアメリカ人の気持ちの証しになるものだ」
原爆投下に衝撃を受け、1949年に広島を訪れて被爆者のための家を建てる「広島の家」プロジ
【神話エッセイ】 平和78年
平成から令和に元号がかわるとき、ぼくは元号を「平和」にしてはどうだろうと考えていた。
太平洋戦争が敗北で終わり、その後曲がりなりにも平和が78年続いている。これはこれで喜ばしいことではないかと思う(太平洋戦争を経験した人々はもう二度と戦争がごめんだと、心から思ったことだろう)。それなら毎年その平和を確認するためにも元号が平和だったら年の初めに否でも意識するのではないかと考えた。
しかしながら、