1948(昭和23)年に国連で採択された「世界人権宣言」は、以下の条文で始まる。
世界人権宣言は法としての効力がないため、国連が1966年に国際人権規約として採択した。そして2006年、障害者権利条約が国連で採択された。この条約を策定するに際し、世界中の障がい者団体が「Nothing about us without us! (わたしたちのことを私たちに抜きに決めないで!)」というスローガンに基づき、草の根の運動を続けた結果、条約の採択に至った。
しかしながら、障が
マイクロアグレッション(Microaggression)という言葉自体は、1970年代にアメリカの精神医学者であるチェスター・ピアス氏が提唱したものだ。ピアース氏が当時注目したのは、白人と黒人のコミュニケーションのなかに潜む、無自覚な「けなし行動 put downs」である。
また、2000年代にコロンビア大学教授のデラルド・ウィング・スー氏がこの言葉を再定義した。同氏は人が無意識の差別攻撃を受けたときの精神的悪影響に関する研究のなかで、マイクロアグレッションを「特定の