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バーテンダー社会学

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夜の飲食で働く人々の生態系と日常の社会生活のギャップを考察。そこから見えてくる様々な問題を考える。
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2020年7月の記事一覧

モテ学3「髭の魅力」

モテ学3「髭の魅力」

残念なことに私は髭が薄い。
せいぜいが鼻下と顎あたりにボチボチとお粗末なカビ髭だ。

昨今、毛深い男子がメンズエステで脱毛に金をかけていると方々で耳にする。
無駄毛処理ならまだわかる。
だが、自らの髭を嫌う者も少なくないと聞いて驚いた。
けしからん!もったいない!と思うのである。

元来、髭とは男性の「3大シンボル」の1つではないのか?
2つ目はたくましい筋肉、3つ目は言うまでもないだろう。
これ

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「死についての授業」は、なぜないのか?

「死についての授業」は、なぜないのか?

結論から書かせてもらうと、12歳から15歳の思春期に、学校で「死についての授業」を実施すべきだ。
少し前のアンケート記事だが、死んだらどうなる?という問いに対し、生き返ると回答した小学生が30%に達し、中学生も20%はいるという調べが出ていた。
これには、ゲームが大きく影響している。

イェール大学の「死についての授業」は、著書も出ているくらいだから、知らない人も少なくないと思う。
だが、大学で学

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(3)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を壊す編

(3)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を壊す編

これまで、1.空気を読む、2.空気を作るについて書いてきました。
そして今回は最終章、「空気を壊す」について書いていこうと思います。
まずは、なぜ空気を壊すスキルを覚えなければならないのかについて書いていきます。

コミニケーションの中には、気の合った仲間や同年代の友達ばかりではありません。
むしろ、そうでない場合のシチュエーションが多数存在します。

想像してみてください。
例えば、初対面の複数

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「問題が生じた時、誰かに相談できるか否か?それが人生の別れ道」

「問題が生じた時、誰かに相談できるか否か?それが人生の別れ道」

24歳のシングルマザーが8日もの間、女児を自宅部屋に置き去りにして遠距離恋愛中?の彼に会いに出かけている間に、娘が餓死したという事件があった。

人は、自分の経験した失敗からしか学べないことが少なくない。私もその内のひとりであるが、私にはズルイというか、業務上の少し役得なところがある。
それは、お客が仕事や恋愛などの問題に直面してしまった時、頻繁に相談をしてくれるかだ。私はその相談に対し、できるだ

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(2)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を作る編

(2)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を作る編

さて、空気を読む編では、空気を読むとはどういうことで、なぜ、空気を読まなければならないのかについて書いてきました。
今回は「作る」について書いていきます。

空気を作るには、2つの意味があります。
1.今ある空気をより良くする
2.悪い空気を良くしていく(難易度高い)

空気を読めるようになって、相手の望みを理解したとしても、それだけでは十分ではありません。次は、相手と2人で共同作業をしなくてはな

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(1)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を読む編

(1)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を読む編

誤解を恐れずに言うなら、最近、おもしろい人がめっきり減ってしまった。
理由はいくつか思い当たるが、一つに「人としてバランスの悪い人、人間味のある人」が少なくなってしまったことだ。逆に言うなら、バランスの良い優等生タイプが多く、話していても味気がしない。
薄味の精進料理を食べているようで、それが20代の若者から感じた時には残念で屁も出ない。
時代が変われど、人はそう簡単には変わらないと、高をくくって

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