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わたなべ はな
2023年12月28日 18:50
12月の頭に映画『正欲』を観てきました。その時のことと、考えたことを以下に。登場人物、延いては世のすべての人を掬い上げよう、その深い深い根を掘り下げ、掘り下げたその先はどこかに繋がる(一致)とか、出口(救い)があるだろうという思いで観ていた。それはさながら地面の至る所を掘り下げる様に。だけどどこにも繋がらなければ辿り着く所も無く、ただただ足下が不安定になっていって、体がぐらつき、私は酔って物
2023年5月21日 15:16
雨だ。出かけるのが億劫で、ベッドに横たわっている。雨の中を歩く楽しみを知りたい。同じ様に、人生を歩む楽しみも知りたい。人生なんて、みんな必死のパッチなのだろうか。気を抜いたら、良くも悪くも自分をこの世界の中心みたいに考えてしまう私は、私ばかりが必死のパッチで生きているとつい思ってしまう。悪い癖である。と言っても、外側が必死なのではなく、内側が必死なのだ。思春期の頃から今に至るまで、心はいつ
2023年4月15日 16:41
しまった。機会を逃してしまった。私は飛び起きた。昨晩は珍しく、夜中一度も目覚めずに今朝まで眠り続けることができた。またずいぶん寝汗をかいていたけれど、眠れたことの方が嬉しかった。起きて朝食を済ませてからも、まだ眠い。結局うたた寝をし、そのまま正午まで。しまった。目を開けたか開けていないか、意識があったかそうでないか、という夢と現実の隙間で気がついた。
2023年3月31日 18:49
私は幼少期から病気を患い、人生の序盤で「普通」じゃなくなった。でもそうしたら「特別扱い」されるようになり、もちろん嫌なこともあったけれど、みんなと少し違う場所にいる感覚は、少しだけ幼い私を得意にさせた。けれどそんなに世の中は甘くない。すぐに「特殊扱い」もされるようになり、悪気の無い言葉も温度の無い言葉も冷たい言葉も、私に投げかけられては心に棘を残していった。どうやらその棘は溶けるのに相当な時間を要
2023年3月26日 15:06
暇だ。とは言えこの世の中、「暇」なんて今やあるのだろうか。本を読む、テレビを観るなどに加え、今はSNSやサブスクなど多様な情報やエンターテイメントがあるのだから。なんて、今や当たり前の話をしているけれど、でもそれってリッチな話だよなぁと思う。これらはすべて、お金で手に入るものなのだから。「貧乏暇なし」とは言うけれど、ある意味で「裕福暇なし」である。うーん。違うか。この言葉にするにはそもそも、「暇
2023年2月19日 14:02
私は惚れっぽい。とは言え、四六時中恋をしているという訳ではないし、誰でも良いという訳でもない。ただ、「この人が好きだ」と思うのにあまり時間を要しないみたいだ。「人に好感を持ちやすい」というのが正確な表現だろうか。良く言えば、「人の良いところを見つけるのが得意」なのかも知れない。もちろん、好感を持つのと同じ速度で、嫌悪する場合もあるけれど。そんな私は先日また心を奪われた。待ち合わせの場所
2023年2月5日 15:44
「一難去ってまた一難」「一喜一憂」そんな言葉があるくらいなのだから、やっと苦労を乗り越えたのに、また…なんてことはたぶん、この世界で私だけではないのだろう。落ち込んだり喜んだり…って何回繰り返してんだ?なんてことも、私だけじゃないのだろう。この世界の不条理は、おそらく私にだけ起こっているのでもないのだろう。そう思うと、幾分かほっとする。だけれど、「辛さ」「苦しさ」「し
2022年12月7日 15:45
私がここまで生きてこられたのは、後ろ向きのなかで絶望の合間合間で希望を持ち続けてきたから。前を向いて、とよく言われるけれどどんなに後ろ向きでも、今生きていることが私にとっての最大の「前向き」なのだ。だから、頑張ってきた って思ってもいいですか頑張ってきたのに って愚痴ってもいいですかもう期待したくない希望も持ちたくないそれに躓いて転ぶのならただ
2022年11月11日 21:03
「500mlの沸騰したお湯に茶葉を入れてしばらく煮出す」とりあえずお湯を沸かして茶葉を入れてみるも、そこで悩む。しばらく、とは?ここに躓く人とそうでない人は日本人において何対何くらいの割合なのだろう。私は躓く。いや、「しばらく」てどのくらいやねん。と一旦ツッコむ。でも超えられないハードルではない。なんとか自分で折り合いをつけて、納得のいく答えを求めて実行す
2022年10月11日 18:32
リッチな潜水船に乗っている夢を見た。その目的こそ忘れたが、そこに至るまでのストーリーがあって、壮大なアドベンチャーだった。なのにいざ出航すると、他にも知らない人が乗って来て、人に気を遣い、自分のハンデを気にする小さな部屋の話になった。私は落ち着きなく、親指の逆剥けをいじっていた。そこで目が覚め、ぼやっとしたまま親指を触ると逆剥けなんて無かった。只の昼寝だった。すべては頭の
2022年2月20日 13:58
猫舌は食べ方が下手なだけらしい。でも皆と同じものを食べた時私は舌を火傷している。皆はしていないのだろうか。私は生き方が下手なのかも知れない。皆と同じ道を歩んでも私は傷ついたりする。皆は平気なのだろうか。皆が正解で私が不正解でも私が正解で皆が不正解でもない。私は傷ついているそれだけなのだ。だから、「下手」とは言わないでほしいな
2022年2月13日 21:39
今日は昼からずっと雨だった。だから私は安心していた。少し浮かれてもいたかも知れない。晴れた日に外出しないと抱くあの罪悪感はなんだ。いや、罪悪感と言うより、「損をしている」感。そんな不本意な「感」を綺麗さっぱり流してくれる。雨はどこか、消極的な感情を許してくれる気がする。いつか、テクノロジーの発展で傘を持たずして、濡れずに外を歩ける日が来るのだろうか。
2022年1月21日 21:37
あー、お風呂に入らなくては。気が向かない理由で言葉拾いをする。リビング(と同じ階にお風呂がある)に降り立つことは冷たい湖につま先を浸けるようだ。息ができない生を感じられない世界に向かうのと同じことだ。ベッドのあるこの部屋には私の生がある言葉を拾う許しがある生活に足を浸けることが怖いなんて人間と言ってよいのでしょうか?社会の上に生活があるっ
2021年9月24日 15:50
今週の前半、何にもする気が湧かず私はどうしてしまったのかと思っていた。出かけてもただただしんどく、お得意の愛想を振りまくことすらしんどかった。好きな音楽を聴くことさえ、気が乗らないこともあった。このご時世、精神も限界が来たのだろうか。それとも、とうとう感情も気力も出し切って、私の心は生クリームの絞り袋みたくゴミ箱へ捨てられるその状態にまでなってしまっ