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流動的

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今週の前半、
何にもする気が湧かず
私はどうしてしまったのかと思っていた。

出かけてもただただしんどく、
お得意の愛想を振りまくことすら
しんどかった。

好きな音楽を聴くことさえ、
気が乗らないこともあった。

このご時世、
精神も限界が来たのだろうか。
それとも、とうとう
感情も気力も出し切って、
私の心は生クリームの絞り袋みたく
ゴミ箱へ捨てられるその状態にまで
なってしまったのだろうか。

そんなことを思って
昨日が今日なんだか
昨晩のご飯はなんだったのか
日の境目もにじむ様に
日々を過ごしていた。

だけれど、今日
なんだか気分が晴れている。
少しだけ
調子が良い。


ああ。病気のせいだったか。

ここでやっと気づくのだ。


もう何年も病気と付き合っている。
なのにまだ、まだ、
自分の心が病に冒されていることに
気づけない時がある。

情けない。
とは思わないけれど、
笑っちゃうような
そんな気分だ。


そしてなんだか少し、
安心もした。

人生のどん詰まり
ではなかったから。

私の人生もこの病気も
小川の様に流れているのだ。

海に出て、空へ舞い上がり、
また涙を落とす日も来るだろう。

悪い意味でも
良い意味でも
終わりはないのだ。

生きている限り、
流動的なのだから、
少し気楽に生きてみても良いのでは?
私よ。