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共有帳【(。・ω・)フムフム..】

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”スキ“を付けさせていただいたクリエイターさん達の投稿の中から是非とも多くの方々に読んで欲しい、共有したいと思った投稿のまとめ。 (ご迷惑な場合は連絡をいただければ出来るだけ早く…
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#コラム

普通の狂気性〜戦時下の国防婦人会とコンビニ人間〜

普通の狂気性〜戦時下の国防婦人会とコンビニ人間〜

私たちの社会は、「普通」でなければ社会への参加を許さない。

『コンビニ人間』と普通久しぶりに『コンビニ人間』(第155回芥川賞)を読んでいた。この本が描くのは「普通」の狂気性であると私は捉えている。

そして、先日のNHKスペシャルをみて、この普通の狂気性は今も昔も存在するのではないかと。

結論から言えば、主人公(古倉恵子)がコンビニ店員としてであれば社会に参加できることと、国防婦人会が女性の

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「稼げること」を「やりたいこと」にしていないか?

「稼げること」を「やりたいこと」にしていないか?

■売れなかったらバンドを辞めるの違和感

こういった発言をするバンドマンは
音楽をお金儲けや承認を得る手段にしている

音楽が好きなのではなく、
音楽という手段で飯を食うという生活に
憧れている

稼げるから好きなこと
好きなことでお金が稼げてしまっていること
この二つは、全く性質が異なる

↓電子書籍になりました。

「稼げること」を「やりたいこと」にしていないか?

副業ブームにより本業以上に

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【エッセイ】地下室から見た青空

【エッセイ】地下室から見た青空

大衆に共感を得る文章よりも、自分が心から書きたいことを尊重して。アンダーグラウンドの帝王を目指すべきか。お風呂で髪を洗いながら考えていた。王道かオルタナティブか、その二つだけが、文芸の道ではないとは思うけど、最近、方向性に悩んでいる。

そこでふと忌野清志郎のことを想う。彼はロックンロールの王様であり、界隈のシンボルとして君臨していたが、初期のRCサクセションはフォーク編成で、アンプラグドな演奏を

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かつて苦手だった映画 、カッコーの巣の上で

かつて苦手だった映画 、カッコーの巣の上で

1976年、第48回アカデミー賞主要5部門を独占。
同年、GG賞6部門、英国アカデミー賞6部門を獲得。
アメリカ映画協会(AFI)が選ぶアメリカ映画ベスト100第20位。
世界最大の映画データベースIMDbのトップ評価15位。
BBCが選ぶ最も偉大なアメリカ映画第59位。

そんな輝かしい功績を持つ映画、『カッコーの巣の上で』。

私は昔、この映画が苦手だった。

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※以下、ネタ

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飾れる防災を作りました。

飾れる防災を作りました。



あれから10年、私にできることの一つの答え東日本大震災からはや10年が経ちました。
ご縁もあり、一昨年まで毎年東北へ通い、現地の様子を見て
様々な人と出会い、いろいろなことを考えました。

絵画や文化を生業とする職業柄、あれほど大きな震災当時、
私は無力感に苛まれました。
大した寄付ができる訳でもなく、家も直せず、
怪我や病気を治すこともできない。
徐々に生活基盤が戻り、経済活動が戻り、最後に

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それでも、「最近音楽を聞いていない」と感じたのはなぜだろう?

それでも、「最近音楽を聞いていない」と感じたのはなぜだろう?

先日、友人で、イラストレーターの萩原ぎんいろさんと会って話をした。僕はネット経由で知り合った友人が何人かいる。その多くはツイッター経由だったりするのだが、半年に一回ぐらいの頻度で会って近況報告をする。

ツイッターの場合、5年とか、10年レベルで知り合いの人が多い。ネットでの繋がりは、リアルでの繋がりよりも範囲が広く、人数が多いが、表面的な付き合いから開始するので、仲良くなるまでに時間がかかる。

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立場によって見え方が違うこと

立場によって見え方が違うこと

昨日10月20日、Twitterで話題になっていた「男性ばかりのバンドだったら集客が心配だと言われた」という、日本を代表する素晴らしい大先輩ドラマーのツイートを拝見して、こういうことをツイートしました。

この「男性ばかりのバンドだったら集客が心配」と発言したジャズクラブのオーナーが端的にダメなだけですが、(こんなことをこの日本のジャズシーンを作ってきた大先輩に言うなんて、貧すればなんとかだと思い

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アイデアの種は、暮らしのあちこちにある~『ねずみくんのチョッキ』なかえよしを~

アイデアの種は、暮らしのあちこちにある~『ねずみくんのチョッキ』なかえよしを~

子どもの頃に読んでいた、あの懐かしい絵本。
今お子さんに読み聞かせている、そのおもしろいお話。
これを作ったのはどんな人だろう?
どんな生活をしているんだろう? と気になりませんか。

この連載では、そんな子どもの本の作家さんに「日常生活に欠かせないもの3つ」をテーマにお話を伺っていきます。
仕事道具、思い出の品、好きな食べ物など…経歴やプロフィールだけでは見えてこない、作家さんのすこしプライベー

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久しぶりに会うともだち、久しぶりのライブハウス

久しぶりに会うともだち、久しぶりのライブハウス

先日先輩がアコースティックライブをするということで、下北沢へ行ってきた。

最近ライブハウスへ行く頻度がぐっと減った。

とくに知り合いのバンドマンへ会いに行く頻度が減っていて、

以前は自分のライブも含めて週1回くらいは必ずライブハウスにいたので、

久しぶりにライブへ行けてよかった。

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いざ行ってみると、久しぶりに会う同郷の先輩がたくさんいて、後輩のおれを「友達

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男社会で負けて男をやめた話

男社会で負けて男をやめた話

まず、私は男社会で完全敗北した男です。
もう2度と社会に戻ることはないでしょう。

『強い男』になりたかった男でした。

警察官。現場作業員。前科者だらけのブラック企業。
・・・これまで私が勤めてきた会社はどれも、過剰なほど『男らしさ』を求められる男の職場ばかりでした。

男は男らしさを求められるあまり、
苦しんだり、苦しめたりしてしまうことがある。

最近では「男は弱くても良い」という意見をたび

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音楽は誰のもの?

音楽は誰のもの?

音楽を「聴く」ことが少なくなった。

いや、普通に生活していれば、音楽はそこかしこに溢れている。街を歩けば、コンビニでも流れているし、カフェや、ファーストフード店でも流れている。もちろん、家にいても、ずっと無音ということはない。

テレビでもなにかしらの音楽が流れているし(僕はテレビを見ないが)、YouTubeを開いても、なにかしらのBGMがある。僕はネットラジオをやっているけれど、その中でもいろ

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優しいひとになるために

 静かに降る雨がむせ返るような夏の熱気を鎮めている、ある日の夜。僕は中野駅前の交差点で信号待ちをしていた。しぶきを上げて通り過ぎるタクシーや、歩く人の流れをぼんやりと眺める。そんな光景を見ていると、今日も夜は平穏に過ぎていく、と思えてきて穏やかな心持ちになるのだ。そんな風に惚けて雑踏を眺めていると、駅前を駆けていた小学生くらいの小さな男の子と、駅の階段から降りてきたスーツ姿のおじさんが、出会い頭に

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いつか宇宙の藻屑になることを夢見ていた。

いつか宇宙の藻屑になることを夢見ていた。

「宇宙の藻屑になりたい。」

そうつぶやくと、親しい人たちはきまって、何言ってるの、と笑う。
ははは、いや、本当に、と言っても、ほとんど本気にしてもらえない。

でもそれでいい。この感情はやはり、わたしだけの特別なものなのだと再認識し、そのたび、胸の中には静かな海が広がる。

幼い頃から漠然と、宇宙や星というものに心惹かれていた。

中学の天体の授業は苦手だったし、天文部に入っていたわけでもない。

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