#エッセイ部門
アナログ派の楽しみ/スペシャル◎へそまがり日本史(創作大賞2024応募作)
へそまがり日本史
わかんねえ、
さっぱりわかんねえ。
――杣売のセリフ(黒澤明監督『羅生門』より)
『古今和歌集』平安朝の人々の
哄笑が聞こえてくる
「やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」
初の天皇の勅命になる『古今和歌集』(905年)にあって、紀貫之は仮名序をこう書き出している。中国から渡来した漢詩に対して、和歌のほうこそ日本人の正真正銘の言葉に他ならな
自分に遠慮しないで素直に生きる
精神科医の和田秀樹先生曰く、遠慮しなければ成り立たない関係を「いい関係」とは言えない
額面どおり言葉を受け取ると怪我する人もいそうだが、一面ではそのとおりと思う。
遠慮しすぎる関係は、長続きしないし、踏み込みすぎるのを恐れてばかりいれば関係の深まりはない。
良い塩梅を見出すのが、長続きの秘訣だろう。ともあれ、気を遣うことも大事だ。遠慮を忘れて壊れた関係もあった。ここまで生きてくれば、無傷で
心の病の可視化「今日もあなたに太陽を」
6月の梅雨の時期に決まって思い出す事がある。父のうつ病の事だ。
昭和の終わり、1988年の6月の事だった。42年も働いていたダムからの帰り、道に迷い、なかなか帰って来なかった。
父は「2,3日前、交通事故のあった現場を通り過ぎると急にわけがわからなくなった。気が付いたら、全く知らない森の中を走っていた。それから汗びっしょりになって死に物狂いで帰ってきた」
父が会社に出勤した最後の日の出来事。
足立区女子と不死鳥の騎士団
第三次"魔法"戦争勃発マッチングアプリには結構DOTEIが多い。見た目はそれなりにイケてるのに、そうだった人が何人かいた。見た目が良ければ大丈夫だろうと思って関わったのが、ある種の「呪い」の始まりだった。
公共の場やSNSでその名を呼ぶのは憚られるから、私は彼らを「不死鳥の騎士団」と呼ぶことにした。「DOTEI=魔法使い」からのインスピレーションで。実にneatで面白く、自分でもその呼び名を気に