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物書き、物語からコラムまで気になる題材あればなんでも書きます。 ゲーマー、電源非電源問…

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物書き、物語からコラムまで気になる題材あればなんでも書きます。 ゲーマー、電源非電源問わずモノポリーからRTSまでなんでもやります。 仕事は随時募集中。

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ギリシャ神話の話 まとめ

単発記事神々の系譜 ティタノマキア ナルキッソス クロノス 時代の変遷 パンドラ イカロス シリーズ記事ギガントマキア

    • YoutubeMusicの選曲のメカニズムは謎が多い

      ”人間は年を経ると新しいものに触れなくなり保守的になる。その傾向は聞く音楽に顕著に現れる” という話を以前目にしたことがあり、自身が年をとればとるほど「確かにそうかもしれん」と頷ける。 おすすめの曲に懐メロがあれば思わず「おおーこれ青春時代によく聞いたー」と思わず選択してしまう。 https://www.youtube.com/watch?v=pC6p8uYxQqw&ab_channel=thebackofthedrawer Dir en grey 『羅刹国』 このライブ

      • ギリシャ神話の話9 テセウス4 アテナイへの道 中編

        vs暴れ猪「ワイはアテナイに行くんやけどよかったらワイと一緒に行かんか?」 ペリグネはそう言うテセウスの顔を見てパァッと顔が輝く。 しかしゆっくり目を閉じ、首を横に振った。 「あかんねん、行きたいのはやまやまなんやけど。ウチはここを離れられんねん」 「なんでやねん、行きたいなら一緒に行こうや」 「おかんのお墓守ったらんと。おとんおらんなったし、ウチだけでもお墓綺麗にしたげたいんや」 そういうペリグネの目は強い意志でテセウスの誘いを拒否していた。 固い意志だ、これは尊重すべきと

        • ヒストリエ最新刊から予測する今後のカタルシス

          ヒストリエ最新刊の12巻出ましたね! 5年ぶりに出たので以前の話忘れてるかな?とも思いましたが、アフタヌーン本誌でも読んでたおかげかなんとなーく覚えてました。 さて今巻では色々激動で悲観的な話が続いていましたが、あまりに悲しい話が続くからと言ってここで離脱するのは非常にもったいない。 というのも今後のギリシャ史を考えるととんでもなく身震いするカタルシスが待っているからです。 というわけで今回は最新刊でエウリュディケをいじめていたネオプトレモス君について語っていこうと思う。

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        ギリシャ神話の話 まとめ

          ギリシャ神話の話9 テセウス3 アテナイへの道 前編

          テセウスは実の父に会うため旅に出た。 行き先は海を挟んだ対岸のアテナイ、テセウスはこれから起こるであろう数々の冒険を思い目を輝かせた。 船に乗ればすぐ着く旅程となるが、テセウスはそれを良しとせずにあえて危険な道のりである陸路での行程を定めた。 あえて危険な道を選ぶことで中二病英雄症候群ともいえるが、ギリシャ中に名を轟かす英雄ヘラクレスのようになりたかったのだ。 腰には父の遺した剣を下げ、アテナイへの長い旅路が始まった。 その道のりはテセウスが考えるより容易なものではなく、様

          ギリシャ神話の話9 テセウス3 アテナイへの道 前編

          はるの雑記7

          皆様の思い思いの文章を書く素敵な空間にきたので、せっかくなのでフォロバ率100%で行こうとフォローバックする日々。 気付けばフォローとフォロワーの数が合わない?なんでやと思うと、そっとフォローを外されてる悲しみ。 いやいやしょうがない、私の書く話がクソみたいな話で気分を害してしまったんだ。いやーお殿様申し訳ねぇですだと思いつつフォローをこちらも外すんですが、ふと出てくる疑問。 私はジャンル的には主にギリシャ神話、たまに別の神話、あとは日常のネタなんかを書くっていうスタンスは

          はるの雑記7

          ギリシャ神話の話9 テセウスの話2 旅立ち編

          父は誰?トロイゼンの王女アイトラはアテナイの王アイゲウスとの一晩の愛の末に身ごもった。 アイトラは生まれた子にテセウスという名を付け、トロイゼンの地で大事に育てた。 テセウスは母の愛を一身に受け育ち、同じ年ごろの子供と比べても大きく成長していった。 成長するにつれテセウスは自身の父がいないことが気になってきた。 母も祖父も自分には父の存在について何も伝えなかった。 母の昔の恋人が隣国のキマイラ退治の英雄王ベレロポンとの噂話を耳にしたが、それとなく母に聞いてもそういう気配はない

          ギリシャ神話の話9 テセウスの話2 旅立ち編

          ギリシャ神話の話9 テセウスの話1 誕生編

          ペロポネソス半島の先トロイゼンという小国に王女のアイトラという姫がいた。 アイトラは美しくその美貌は近隣の国にも届いており、特に熱を上げていたのは隣国のコリントスの王ベレロポンであった。 ベレロポンは天を翔ける馬ペガサスに騎乗し、キマイラ退治をし名声を高め 「この怪物退治の栄誉をアイトラに捧げる」 とまで言い放ち、世間では婚姻も秒読みかと思われていた。 アイトラもそんな英雄からの真っ向からの愛を受け止めたいと思い、まんざらではない様子でベレロポンとの逢瀬を楽しんでいた。

          ギリシャ神話の話9 テセウスの話1 誕生編

          中国神話の話1 四遊記

          四遊記って皆さん知ってますか?中国の明から清のころに描かれた東西南北の神仙の小説をまとめたものを『四遊記』と呼ぶそうで、日本でも有名な『西遊記』もこの中に入っています。 西遊記以外は日本では知名度がほぼない(はる調べ)のですが、中国の小説や戯曲好きな方の中ではポピュラーなものらしく、神話の一種ではあるので今回はこちらを紹介いたします。 西遊記みなさんご存知の斉天大聖こと孫悟空が西の天竺へ旅立つ冒険物語。 孫悟空と仲間達が出てくる妖怪を薙ぎ倒し、ついでに神仙もブッとばし、最後

          中国神話の話1 四遊記

          文字を守るということの意義

          現在世界中で話されている言語は数千種類もあると言われています。 その中で言語を文字体系化したものはどれくらいあるか?これはおおよそ二割ほどしか文字になっておらず、そのほとんどは言葉としては存在していても文字として読むことは出来ません。 自身の周りだけで生きていくような刹那的な生き方であれば、会話のみで済むので文字は必要ではありません。 ですが文字があることで言葉を介さずに意志を受け渡しすることで暮らしを豊かにしたり、また文字を通して過去に起こった物事を知るという意味でも文字は

          文字を守るということの意義

          ギリシャ歴史の話1 ギリシャ最古の文明

          イカロスの話書いたので流れでダイダロス書こうと思ったところ「クレタ島って?ギリシャなの?ミノス王って誰?」という方が出てきそうなので、先に古代ギリシャにおいて比較的重要なクレタ島とミノア文明に書こうと思う。 イカロス書く前に気付けやとも思うが、Hades2にイカロス出ると思ってなくて出た感動を勢いで書いてしまったから仕方ない、これは仕方ない。 クレタ島の人類の起源クレタ島の歴史は古い。 どれくらいかっていうともうメチャクチャ古い、旧石器時代にまで遡る。 アメリカとギリシャの

          ギリシャ歴史の話1 ギリシャ最古の文明

          ギリシャ神話の話8 イカロス

          勇気一つを友にして子供のころにイカロスを知ったのは小学校で習った歌にイカロスの歌があったからだ。 『勇気一つを友にして』というタイトルの歌だが、勇壮な感じはなく少し悲しいメロディで海を越えるために飛び立つ男の歌でした。 https://www.youtube.com/watch?v=PfbxINynNp8&ab_channel=HarukaYonekura こんな歌 どうして彼は自作の羽でひとり鳥人間コンテストをしたのか。 飛び立った先の目的は何だったのか。 私はそれら

          ギリシャ神話の話8 イカロス

          例え話とジェネレーションギャップ

          会話していた際に例え話を挙げる際には必須となるものがある。 それは『共通の知識』である。 例え話を理解するために必要なものは、お互いが前提となる知識を知らないと例えられてもピンとくるはずもなく、話の流れ自体が瓦解してしまう。 よく例に挙げられるものには知名度の高いものや、一般教養として知るようなものが挙げられるだろう。 一般教養編しかし一般教養のものは地域によって差が生まれることもあり、伝わらないケースもある。 例えば海育ちの人が「すぐ錆びるって海沿いの雨戸じゃないんだから

          例え話とジェネレーションギャップ

          雑記6

          昨日色んな方にマガジン(?)の登録を頂いたおかげか、フォロワーが10倍くらいに膨れ上がって通知が止みならず、うちのGmailが壊れたのかと思いましたが無事でした。 10倍と言っても元々が5人とかだったのでそんな多数ではないんですけどね。 この場を借りてお礼の言葉と変えさせていただきます。 皆様フォローやファボいただきありがとうございました。 コメントいただけるとよりもっとさらに嬉しいです、「つまんねーんだアホ」や「考証どうなってんだバーカ」や「文章力5かカスめ」などでも喜

          雑記6

          呂布の武器は方天戟?

          歴史上の人物にはそれぞれ様々なエピソードがある。 武将であればその人物の武功であったり、文官であれば優れた法など様々だ。 近年、過去の偉人達を自身の物語に登場させる話を数多く見かける。 それはその人物たちが活躍する当時の話もあれば、自身の作り上げた世界に人物だけが登場する話もある。 そういった話を読み進めるのは私自身大好きで、過去の偉人であればこうするんだろうか?この武将の過去の戦績から見たらこう動くのだろうか?など完全オリジナルなキャラクターと違い、想像しながら読める分楽し

          呂布の武器は方天戟?

          物語を作るうえでの経験値

          『殺人をしたものでないと殺人事件を描けないか?』 答えはノーです。殺人など犯罪に触れていない人物であってもクライムものの物語を描くことは当然可能です。 ですがもし仮に殺人を実際に行った方が書いた殺人事件のお話であれば、それはその行為を行っていないものが書くものとは別の視点で描かれたものとなるでしょう。 今回はそんな物語の経験値についてのお話です。 俺らにロマンス経験はない!『トラブルシューター:捨てられた子供たち』というゲームでユーザーからの意見に「魅力的なキャラクターた

          物語を作るうえでの経験値