文章の書き方 視点
ようやく一か月くらいに渡って書いていた『テセウス アテナイ編』が完結しました。
何も考えず手元の史料だけで碌にキャラ付けもせず、プロットも練らず、勢いだけで書ききりました。
外伝含め総文字数27,529文字
ライターとして仕事受ける際は1文字2-5円で受けることが多いのですが、2円で計算しても5万円・・・。
趣味でやるとしては、やや凝ってしまった感が否めない。
ただキャラ設定はブレブレだし、口調もブレブレだし、時代背景も設定もブレブレだしで、改めて読み直してみると酷いの一言に尽きる。
今後はこれを糧にしてまた猛虎弁のテセウス君には色々冒険に行ってもらおう。
次は王様編とするかミノタウロス編とするかは迷いどころ。
そして勢いだけで駆け抜けたせいか、その後の心のロストを埋めきれず投稿までサボる始末。
私の乱文に期待されていらっしゃる方がどれだけいるかは疑問ではあるが、一応この場を借りて言っておきます。ごめんなさい。
さてそんな乱文酷いテセウス編ではありますが、書く際に「これだけは気を付けておくか」とした点があります。
それは視点。
セリフ以外の文を指すいわゆる『地の文』を誰の視点に立って書くかで物語の色味はだいぶ変わっていきます。
テセウスの大冒険においては、基本的に第三者の視点で描き、それぞれの心情はなんとなーくわかる位でしか描いておらず、基本的にセリフ回しで登場人物の感情を表現するようにしていました。
地の文で一部表現もしていますが、それは単純な私の力量不足。
一方、テセウスの大冒険の中でも外伝とさせていただいた『マラトンのケモノ編』については、アテナイの王であるアイゲウスの視点あるいはクレタの王子アンドロゲオスの視点で描いています。
これはテセウス編とは違うんだよっていうことを強調しようとあえてそうさせていただいたのですが、読み返してみるとパッと身でも違いが分かっていただけるかと思います。
物語を進行させるにあたって視点をどこに置くかによって内容も変わるし、それぞれのメリット・デメリットが生まれます。
そんなもん知ってるわ!って方も、一度チラ見してもらえれば幸いです。
一人称視点 登場人物視点
現代で発行される多くの小説ではこちらが取られることが多いです。(はる調べ)
( ^ω^)マラトンのケモノ編もこちら。
いわゆる『狂言回し』あるいは主人公の視点によって物語が進行することによって、読者も登場人物の気持ちに入りやすく、また『どうして視点の人物がその行動をとったか』が理解しやすくなります。
これはその視点の心理状態、もっと単純に言えば普通は聞こえるはずのない『心の声』を文として読者にダイレクトに届けることが出来る為です。
視点を固定させることによって、主人公の目線で物語を進めることが出来るため、今その場がどうなっているかを想像させやすくすることも可能です。
また章によって視点の持ち主を変えることで、前段の視点者の行動した裏側ではどうなっていたかを広げることが出来るため、世界観を展開しやすいという利点もあります。
一方デメリットも存在します。
視点が固定化されている関係で、あくまでも伝えられる範囲が視点者の見れる範囲だけとなってしまうため、そのぶん広範囲の情報を読者に与えるためには「世界観の説明を聞く」というターンが発生することが多いです。
それによって冗長化し間延びしやすく、説明が続くことでダレてしまいやすいです。
それを防ぐために視点者を変更しても良いのですが、頻繁に視点者を変更してしまうと読者が「今誰の視点で物語進んでるんだ?」と分からにくくなってしまう例もあります。
ですがそういったデメリットよりも分かりやすく読みやすく感情移入しやすいという圧倒的なメリットがあるためか、こちらでの視点でのお話が多数生まれているのだと思います。
三人称視点 神の目視点
一方こちらは第三者視点から物語を進行するパターン。
視点者が場面場面でお互いの立ち位置に立てるため、場の空間全てを表現できます。
( ^ω^)テセウス編は基本こっち。
視点が一方向にならないため、事象全てを描くことが出来る反面、作者の力量が足らないとしっちゃかめっちゃかになりやすい。いやほんと申し訳ない。
誰が喋っているか、誰が動いたのかを全て表現する必要があるので、読んでいる側は舞台を観客席から見るかの如くすべて把握できるのが強み。
デメリットは上記にも挙げたが、視点が観客席側からになるので全体像を把握させるための文章力が問われる。
今回は多くの場面でこれにチャレンジしたけど、私にはまだ早かったかもしれない。失敗。
きちんと喋り方などのキャラクターの個性を分けるとかを行わないと、地の文で「誰誰が喋った」など記載する必要があり、読んでてだるくなる。
( ^ω^)精進します・・・
あとがき
今回は自分の過去の作例を用いて、視点のお話をさせていただきました。
視点以外にも文章の書き方は自分の中では何となくあるので、今後もまた紹介させていただければと思う。
あとちゃんと出来る限り毎日書きます。頑張ります。
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