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#戦略的な伝え方

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「言葉をうまく伝えるには?」「アイデアはどう作る?」「広告を分析してわかること」など、ビジネスシーンで役立つ記事をまとめました。
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#最近の学び

『笑うアートマンションと10人の住人展』に行ったら、笑いとアートの相性がいいとわかった。

『笑うアートマンションと10人の住人展』に行ったら、笑いとアートの相性がいいとわかった。

先日、ちょっと変わった企画展を見てきました。

<笑うアートマンションと10人の住人展>

なにか物語が始まりそうな、気になるタイトルですよね。

本展は「笑い」をテーマにした企画展で、参加者にお笑い芸人さんがいたり、普通の展示では見られない顔ぶれがそろっています。

実際に行ってみて、笑って楽しめるのはもちろん、アイデアの考え方の参考にもなったので、コピーライターの視点から気づいたことや感想をレ

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AIモデル・AIタレントが続々と広告に起用されているのでまとめてみた。

AIモデル・AIタレントが続々と広告に起用されているのでまとめてみた。

2022年11月にChatGPTが公開されてから、AI(人工知能)はより身近な存在になりました。

私の会社でも、デザイナーを中心に積極的にAIを活用する「AI LABO」という取り組みを始めています。その影響で、私自身もAIに興味が湧くようになりました。

いま広告業界では、生成AI(さまざまなコンテンツを生成できるAIのこと)を用いてつくられた広告が増えています。

中でも、人間の代わりとなる

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「目線を変える広告」の事例を集めてみたら、心が動かされた

「目線を変える広告」の事例を集めてみたら、心が動かされた

広告には人目を引くためのアイデアが必要です。

さまざまなアイデアがある中で「目線を変える広告」というものがあります。

今回は4つのユニークな事例を紹介しつつ、コピーライターの視点から気づいたことを書きたいと思います。

目線を上げる広告6月にこんな広告が話題になっていました。

就活支援サービス「OfferBox」が、新卒採用面接解禁日である6月1日に渋谷駅の通路に掲出した広告です。

白い横

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昔からあるものに名前をつけ直す「レトロニム」を知っていますか?

昔からあるものに名前をつけ直す「レトロニム」を知っていますか?

みなさんは「レトロニム」を知っていますか? 新しい薬の名前? メトロノーム? いえいえ。

「レトロニム」は「再命名化」という意味です。例えば、電話。携帯電話が登場して、家庭にひく電話を「固定電話」と呼ぶようになりました。あるいは、本。電子書籍の登場で、単に本と呼ばれていた印刷物は「紙の本」として区別されるように。

あるもの・ことに新星が現れ市民権を得ることによって、それまでのもの・ことを再び名

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noteをお店だと考えれば、「安定」を目指すことが大切だと気づいた。

noteをお店だと考えれば、「安定」を目指すことが大切だと気づいた。

最近インプットが足りてないぞと思い、視聴したのは「ヒット連発編集者の佐渡島さんに『noteとTwitterを楽しく続けるコツ』をお聞きするイベント」のアーカイブ動画。

ゲストの佐渡島庸平さんは、編集者として『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』などのメガヒット作を世に送り出してきた、コンテンツ作りのプロです。

noteやTwitterは、発信し続けることに価値がある。

その理由をじっくり紐解いてくれるよ

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名前を変えて人気商品になったものをまとめてみた。

名前を変えて人気商品になったものをまとめてみた。

先日、コンビニに入ったら気になるものを見つけました。

「まるでこたつソックス」という商品です。

寒さ対策のため、家では靴下を重ね着しているのですが、それでも冷たい足元。この商品は、そんなわたしの悩みを解決してくれる!と思いました。

気になって調べてみると、実はこの商品、もとは違う名前だったのです。

発売当初の商品名は「三陰交をあたためるソックス」でした。

三陰交ってなんだ?と思ったのは、

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トヨタの会議では、専門用語を極力使わないらしい

トヨタの会議では、専門用語を極力使わないらしい

短くて質が良いと有名なトヨタの会議。

1時間で設定されることが多い会議ですが、トヨタの場合はなんと30分。

会議を1時間から30分に短縮することで、年間で2ヶ月分の時間を他の作業に充てることができます。

こちらの記事を読むと、「定例会議を設けない」「議題を事前に共有する」「議事録を取らない」といったルールを設けて、会議におけるムダを徹底的に省いていることがわかります。

その中でも、コピーラ

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言葉には、「奥の顔」がある

言葉には、「奥の顔」がある

わたしたちは毎日、インターネットを通してさまざまな言葉を目にしています。

ものすごい速さで、ものすごい量の言葉を流し見ていると言ってもいい。

発言した人や文脈と切り離され、言葉だけが一人歩きしてしまっている場面もよく見かけます。

そんなとき大事なのは、流れてくる言葉の断片に反射的に飛びつくのではなく、その「奥」を想像すること。

「君とはやっとれんわ」は、究極のプロポーズ先日、テレビで松本人

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新聞広告のイメージが変わる!“読みにくい”から気になる秀逸なアイデア

新聞広告のイメージが変わる!“読みにくい”から気になる秀逸なアイデア

先日、「読みにくい」という手法で人の目を惹きつける広告の事例を紹介しました。

この記事を書いているときに、そういうロジックで作られた広告って案外多いかもしれないと思いました。

気になって調べてみると、結構ある。昔から使われてきた手法でしょう。

その中でも、「読みにくい」というより「読みにくすぎる」とさえ思う大胆なアイデア広告を見つけたので取り上げます。

人類の1/3しか見えない?トリックア

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コツを聞くより、コツコツやる。

コツを聞くより、コツコツやる。

世の中で「すごい」と言われる人ほど、コツやテクニックより地道なステップを大切にしているのでは?

そう思ったきっかけは、ラジオでした。

「糸井重里」「言葉の流儀」なんて言葉がタイトルに並んでいたので、コピーライターとして聴かざるを得ない。

そう思い、再生ボタンを押しました。

キョンキョンこと小泉今日子さんがパーソナリティを務める「ホントのコイズミさん」に、糸井重里さんがゲスト出演した回。

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商品の核は、コンセプトにある。

商品の核は、コンセプトにある。

コンセプトが曖昧な商品コピーを書くって難しい。

曖昧なコンセプトは、商品を通じて消費者に何を伝えたいのか?真意を掴みにくいから。掴みどころがない分、コピーを書くためのヒントが少ないので、コピーライターとしては困ってしまう...そんな本音があります。

商品の企画・開発に携わっている人から見て、コンセプトの存在がどれくらいの優先順位かわかりませんが、「重要だとあまり思っていない」というのであれば、

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ニセモノ? 本物? 情報の見分け方、教えます。

ニセモノ? 本物? 情報の見分け方、教えます。

わたしはTwitterとInstagramをよく使う。

コミュニケーションツールというより、情報収集ツールとしてだ。最近Instagramでよく検索しているものがある。

それは、コンビニスイーツ。

まとめアカウントは公式ではない、はずなのに・・・
コンビニスイーツは毎週のように新商品が発売されるが、その情報をわたしはInstagramのまとめアカウントで見ている。

きっかけはマリトッツォを

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すぐ炎上してしまう時代に、必要なものは何か?

すぐ炎上してしまう時代に、必要なものは何か?

メディアを通じて企業が何かを公に発信するときは、炎上の可能性が常につきまとう。

ニュースに取り上げられやすいこともあり、炎上は日常茶飯事のことに感じられる。残念ながら私のいる広告業界もよく話題に上がる問題だ。

身近なテーマでありながら、きちんと向き合う機会がなかったので、勉強も兼ねて記事を書くことにした。

炎上にはいくつかパターンがある炎上と言っても程度に差があるので、一括りにはできない。

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宇多田ヒカルの言葉から考える「表現を売るために必要なこと」

宇多田ヒカルの言葉から考える「表現を売るために必要なこと」

このエピソードを知ったとき、意外だと思ったし、私はまだまだ宇多田ヒカルという人物を知らないのだと思った。

圧倒的な才能と実力を持っているからこそ、彼女の思うがままに曲を作っているとばかり思っていたからだ。

冒頭のツイートは私の中でとても印象に残っていて、「売れる表現とそうでない表現の違いって何だろう?」と考えるきっかけになった。

プロの表現者にとって、「売れるもの」と「自分の表現したいもの」

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