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#戦略的な伝え方

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「言葉をうまく伝えるには?」「アイデアはどう作る?」「広告を分析してわかること」など、ビジネスシーンで役立つ記事をまとめました。
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記事一覧

【ほっこり】コピーライターが憧れる、子どもの柔らかな発想

【ほっこり】コピーライターが憧れる、子どもの柔らかな発想

子どもの発想って面白いなと思います。
私自身子どもはいませんが、世のパパとママがSNSに投稿した、わが子のおもしろ発言や珍行動を見るのが好きです。その微笑ましさについ、いいねを押しちゃいます。

少し前、職場の先輩からもらった本にも子どもたちの豊かな感性が溢れていました。

朝日新聞生活面の「あのね 子どものつぶやき」という投稿欄に寄せられた、子どもたちのかわいい「つぶやき」。その中の選りすぐり2

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新人コピーライター、身近な”優先席気まずいモンダイ”を考えてみた。

新人コピーライター、身近な”優先席気まずいモンダイ”を考えてみた。

先日、広告・クリエイティブ専門誌『ブレーン』で開催されているコピーコンテストの課題にこんなお題がありました。

「譲り合って座りましょう」のほかないじゃないか、というかもうその気遣いは広く浸透しているような…。と思ったのですが、下の文章を読んでお題の趣旨がちょっと違うことに気づきました。

今回は、優先席を使いたくても使えない人がいるとか、マナー違反をなくしたいとか、優先席の環境を整えることが目的

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ジェンダーの問題に「気づき」を促す広告たち

ジェンダーの問題に「気づき」を促す広告たち

3月8日は「国際女性デー」でした。国際女性デーとは、1904年のニューヨークで女性労働者が婦人参政権を求めて起こしたデモが起源となり、1975年に国連によって「International Women’s Day(国際女性デー)」として制定された日のこと。これまでの歴史の中で、多くの女性たちの行動によって男女の不平等が是正されてきました。国際女性デーではその勇気と成果を称え、今なお女性が置かれている

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「マルハラ論争」でなくすべきものはマルじゃなかった

「マルハラ論争」でなくすべきものはマルじゃなかった

最近知った「マルハラ」という言葉。LINEやチャットツールのやりとりで若者が上司など目上の人から「。」がつくメッセージを受け取った際、冷たさや威圧感を抱く現象をマルハラスメント(マルハラ)と表現しているそうです。

例えば、上司からの仕事の連絡。

このような上司からの連絡を怖いと感じたり不安に思う若者がいるんです。文末のマルがメッセージの印象を左右してしまうなんてびっくりですよね。

マルハラ

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『笑うアートマンションと10人の住人展』に行ったら、笑いとアートの相性がいいとわかった。

『笑うアートマンションと10人の住人展』に行ったら、笑いとアートの相性がいいとわかった。

先日、ちょっと変わった企画展を見てきました。

<笑うアートマンションと10人の住人展>

なにか物語が始まりそうな、気になるタイトルですよね。

本展は「笑い」をテーマにした企画展で、参加者にお笑い芸人さんがいたり、普通の展示では見られない顔ぶれがそろっています。

実際に行ってみて、笑って楽しめるのはもちろん、アイデアの考え方の参考にもなったので、コピーライターの視点から気づいたことや感想をレ

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パリの「君たちはどう生きるか」のポスターはネタバレではなく、戦略だった

パリの「君たちはどう生きるか」のポスターはネタバレではなく、戦略だった

あけましておめでとうございます。今年もみなさまにとっておもしろく、役に立つ記事を書いていきたいと思います。

最近、あるアニメ作品のうれしいニュースがありました。それは宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」。日本の作品としては初めて、アメリカで「ゴールデングローブ賞」のアニメ映画賞を受賞したのです。「ゴールデングローブ賞」は、3月に開かれるアメリカ映画界最大の祭典、アカデミー賞の前哨戦とされており、

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今年のnoteを振り返ってみたら、うれしいニュースがたくさんありました。

今年のnoteを振り返ってみたら、うれしいニュースがたくさんありました。

華やかなクリスマスも終わって年末まっしぐら。皆さんは1年を振り返ってみましたか?

今年もnoteから年末レポートが届きました。これを振り返らずして、年は越せません。

まずは、創作の記録。

よりみちコピーライターのnoteは10万回も読んでもらえました。感謝。フォロワーも順調に伸びて、目標の1,000人までもう少し。

そして、一番気になるのは「よく読まれた記事」。予想と違って面白い結果になり

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新人コピーライター、斬新な食レポからオノマトペの効果を実感した話

新人コピーライター、斬新な食レポからオノマトペの効果を実感した話

最近、日本語ならではの表現について面白いと感じる出来事がありました。
お昼の情報番組を見ていた時。コーナーは「秋の新作スイーツ特集」。次々紹介されるスイーツにおいしそう…!!とくぎ付けになっていたところ、さつまいものスイーツを食べたタレントがこんなふうに食レポしました。

「…ん!おいしい!なんだかこう、ねちょねちょしていて、おいしい!」

ね、ねちょねちょ?!

共演者に「食レポ下手か!(笑)」

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AIモデル・AIタレントが続々と広告に起用されているのでまとめてみた。

AIモデル・AIタレントが続々と広告に起用されているのでまとめてみた。

2022年11月にChatGPTが公開されてから、AI(人工知能)はより身近な存在になりました。

私の会社でも、デザイナーを中心に積極的にAIを活用する「AI LABO」という取り組みを始めています。その影響で、私自身もAIに興味が湧くようになりました。

いま広告業界では、生成AI(さまざまなコンテンツを生成できるAIのこと)を用いてつくられた広告が増えています。

中でも、人間の代わりとなる

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新人コピーライター、Z世代の「盛らない」SNSから広告の新たな価値を発見する

新人コピーライター、Z世代の「盛らない」SNSから広告の新たな価値を発見する

「BeReal(ビーリアル)」という写真共有アプリを知っていますか?
2020年にフランスで公開され、いま日本でもZ世代と呼ばれる若者を中心に人気を集めているSNSです。

どんなアプリなのかというと、その名の通り、自分の「リアル」をシェアするのが目的で、特徴は「盛らない」ということ。
なんだか新しい感覚だなと思いませんか?
今回はこの「盛らない」が私たちや広告にどのような影響を与えているのか考え

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「目線を変える広告」の事例を集めてみたら、心が動かされた

「目線を変える広告」の事例を集めてみたら、心が動かされた

広告には人目を引くためのアイデアが必要です。

さまざまなアイデアがある中で「目線を変える広告」というものがあります。

今回は4つのユニークな事例を紹介しつつ、コピーライターの視点から気づいたことを書きたいと思います。

目線を上げる広告6月にこんな広告が話題になっていました。

就活支援サービス「OfferBox」が、新卒採用面接解禁日である6月1日に渋谷駅の通路に掲出した広告です。

白い横

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昔からあるものに名前をつけ直す「レトロニム」を知っていますか?

昔からあるものに名前をつけ直す「レトロニム」を知っていますか?

みなさんは「レトロニム」を知っていますか? 新しい薬の名前? メトロノーム? いえいえ。

「レトロニム」は「再命名化」という意味です。例えば、電話。携帯電話が登場して、家庭にひく電話を「固定電話」と呼ぶようになりました。あるいは、本。電子書籍の登場で、単に本と呼ばれていた印刷物は「紙の本」として区別されるように。

あるもの・ことに新星が現れ市民権を得ることによって、それまでのもの・ことを再び名

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日本に存在する「一風変わった町おこし」のアイデア

日本に存在する「一風変わった町おこし」のアイデア

突然ですが、あなたは見たことありますか・・・?

胴体の部分が膨らんだ蛇に似た未確認動物。

その名も「ツチノコ」を。

もしも見たことがあるなら、詳しくお話を聞きたいところですが、ツチノコが実在するかどうか議論したいわけではないのです。

今回はツチノコのような”未知の存在”が、アイデアのヒントになっているユニークな事例を見つけたので、深掘りしてみようと思いました。

どんな事例かと言うと、町お

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サッカーの名監督は、名コピーライターだった

サッカーの名監督は、名コピーライターだった

コピーライターは、商品やサービスについて知ってもらったり、買ってもらったり、好きになってもらうための言葉を考えるのが仕事です。そこで必要になるのが商品やサービスをじっくり観察し、その魅力を「発見する力」。

クライアントから「◯◯が売りです!」と言われたポイント以外にグッドなところはないか。「ここは弱いんですよね…」と自信がないところも意外にお客さんにとって魅力につながるのではないか。そんなふうに

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