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手紙

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子どもたちに遺そうとした手紙です。
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#スキしてみて

その27『もうこりた』

その27『もうこりた』


◇もうこりたへの誘(いざな)い◇

スポーツ少年団への入団を嫌がる親御さん問題。
僕は、ここに成長への扉を感じています。

チームに入団したいというお子さんの裏で、親御さんが渋って入団できないというケースが多いことはご存知でしょうか?
大体の理由は…

うちのチームでは①、②はなくなりました。
未だ常態化しているチームもあるようですが。
僕は①、②に関しては必要ないというスタンス。③以降は可能な

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その25『残留思念』〜思いやりは風に揺蕩う〜

その25『残留思念』〜思いやりは風に揺蕩う〜

この記事で僕が言いたいこと。
『結構、そこら中に思いやりってあるよね』

その23『一期一会』を書きながら考えてたんですよね。
『曲にショパンの意思を感じる』なら
それは『作品』に宿る『意思』で、
これも一種の残留思念なんじゃないかって。

僕が初めて残留思念に気付いたお話。

それはテーピング。怪我した時に巻くアレです。
ケガした僕の足首に先輩が施してくれました。
締め付け具合、方向、圧迫の強度

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その24『正義』〜アンパンマンは〜

その24『正義』〜アンパンマンは〜

『アンパンマンはそんなこと言うと思う?』

口の悪い子どもに僕がよく言う言葉です。

『どうしてバイキンマンになっちゃうの?』

言われた子どもの反応は様々で、
黙り込んでしまう子もいれば、
『でも…あいつが悪いから…』と言う子もいて。

けれど、その時点で、彼らのほとんどは気づいているんです。
自分の発言や行動の善悪が。
後は、じゃじゃ馬な感情の後処理だけ。

敬虔なキリスト信者は無神論者の日本

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その23『一期一会』〜愛別離苦の向こう側〜

その23『一期一会』〜愛別離苦の向こう側〜

『別れ』を克服する。
これは僕の人生のテーマの一つです。

実のところ僕はピアノ弾きです。
しかし、生粋の演奏家ではありません。
作曲家志望でした。
幼少期からピアノを習っていましたが、弾きたくもない課題曲の練習が辛くて、小学校4年生くらいで辞めてしまったんです。

転機が訪れたのは中学3年生の夏頃。
片思いの子にショパンの『別れの曲』を弾いてほしいと言われました。
『別れの曲』は実は中間部が激ム

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その21『祈り』〜ふたりで歩いた神仏霊場巡拝の道と西国三十三所〜

その21『祈り』〜ふたりで歩いた神仏霊場巡拝の道と西国三十三所〜

このYouTubeは12年前の僕のものです。
IDとパスを失念してしまい、手出しできなくなったアカウントです。
この動画は西国三十三所のもの。
なんか、今より純粋さを感じるなァ。

この投稿の目的は
『霊場巡りって良いもんですよ!』
というのをお伝えすることですね。
そのままでも読んでいただけますが、手紙その13『愛』の続編的な感じで読んでいただければと思います。

巡拝の道との出会い

2009

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その20『メイのバカ!もう…』〜知らんけどを知る〜

その20『メイのバカ!もう…』〜知らんけどを知る〜

おとんもおかんも大阪人、
こてこての大阪人の中尾です。
かれこれ40年間も関西弁を話せば『プロ』を自称しても良いんじゃないかと思っています。
最近、巷で『知らんがな』がクローズアップされているみたいなので、僕なりに掘り下げてみようと思います。
息子たちが『知らんがな』を乱発するのも気になっていたし、正しい場面で正しく使っているかも少し疑問だったので。
今回、ノープランで書くので、結末がどうなるか知

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その19『フィードバック』〜大人ってかわいそうだね〜

その19『フィードバック』〜大人ってかわいそうだね〜

前回の投稿でコメント、スキをくださった方、本当にありがとうございました。
視界が明るくなっていくのを感じました。
お陰で、歩みを進めることができそうです。

さて、今回いただけたコメントを読んで、ふと思い出した事が、これでした。

仕事のストレスで荒れて酔っ払ったのび太のパパをタイムマシンで、のび太のお祖母ちゃん(現代では他界)のところに連れていく、というお話。
パパはお祖母ちゃんに会うなり、子ど

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手紙その18『悲憤手放し、赦し赦され』

手紙その18『悲憤手放し、赦し赦され』

ついにこのテーマを書くときが来た。
僕は闇雲に『怒り、悲しみを手放せ』と言うのではありません。また、その発露、表現を否定するものでもありません。
『マイナス思考を何とかしたい』と思う人の一助になればという思いで書きます。

はじめに

僕は人を動かす時に『マイナスな感情』を用いたくない。

怒りに任せたり、涙で訴えたり。
それで他人に問題解決行動をさせる人がいる。
けれど、一時的な情動は不安定で長

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手紙その17『明鏡止水』

手紙その17『明鏡止水』

『この人めっちゃ陰陽五行の影響受けてるやん』

「手紙その16」までを読み返した感想だ。

ペーパードライバーならぬペーパー鍼灸師の僕。
『陰陽五行説』はそのカリキュラムの中に含まれている。

陰はマイナス、陽はプラス。
陰でも陽でもないバランスの取れたゼロの状態を『中庸』という。
五行は自然界を司る五つの要素『木火土金水』。
この5つの要素は互いに関係し合っている。
治療家が陰陽五行説を用いて治

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手紙その15『ゼロ』

手紙その15『ゼロ』

『それ』は一見、プラスな言葉に見えるから、
誰もが『それ』をしたがっている。
けど、『それ』はマイナスな感情の種になるし、『それ』通りになると感謝も少なくなる。
このことにもっと早く気付けていれば…
人生はもっと生きやすかったのに。

それは『期待』

この言葉は悪魔にも天使にもなる。
これから良いことが起こる事を予感させる。
ワクワクさせる言葉だ。
けど、これから本当に良いことが起こるかどうかの

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手紙その14『一心一徳』

手紙その14『一心一徳』

2023年は人生で一番、悔しい1年間だった。
もう叫びたいくらいに。
正しく評価されなければ、人は腐るということ。
それを学んだ。

『上級生(4年生)を優先的に先発させる』
3年生の君はそのチーム方針に飲み込まれた。

君は1年生で入団したが、唯一の1年生だった。
当時2年生は7人だったため、将来を嘱望された。
しかし、そこから上級生の入団者は増え続けた。
最終的な現在のチーム構成は…
4年生1

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手紙その13『愛』

手紙その13『愛』

2008年の12月。
僕は高熱で救急外来を受診した。
インフルエンザA型だった。
その時、偶然、看護師が気づいた。

『中尾さん、首に、しこりがありますね』

インフルエンザからの回復を待って、
新年から受診、検査を繰り返した。
雲行きが怪しくなるのを感じながら。
しこり発見から1ヶ月後。

『ガンです。』

6回目の手術が決まった。
甲状腺乳頭がん。
極めて進行は遅いが、肺への転移や、さらに悪性

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手紙その12『無償の』

手紙その12『無償の』

最近、tuki.さんの『晩餐歌』にハマっている。
彼女は15歳の中学生だという。
15歳が15歳の『愛』を歌っている。

宇多田ヒカルさんが『First Love』をリリースしたのは16歳だった。
16歳なりの『愛』の形だった。

けれど、当時こんな記事を読んだ記憶がある。
『小娘に愛の何がわかるんだ』
『そんなものは本当の愛じゃない』

今、父親になって僕が思うのは、
『愛』とはもっと根源的なも

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手紙その11『敵』

手紙その11『敵』

ネガティブな感情は敵を作りだす。

以前、少年野球の試合で、主審の判定が相手有利な事に子ども達は腹を立てた。
『おかしい』『むかつく』『ぶん殴りたい』
主審に聞こえないように不平不満を漏らした。
この瞬間、9人対9人のスポーツである野球が、9人対10人になるのを感じた。
主審がこちらを敵視したわけじゃない。
子ども達が勝手に主審を敵に回した。
戦わなくてはならない相手を自ら増やした。
結果、負けた

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