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「採集」は、科学か芸術か。
数冊のアートブックから妄想したこと。
① Karl Blossfeldt 『芸術の原型』
植物をミニマルに撮影し続けたカール・ブロスフェルト。
美術の教師だった彼は、これらの植物のクローズアップ写真を、授業の教材にするために手製のカメラで撮影したのだという。
ブロスフェルトの肖像を見ると、つばの広い帽子を被って、ゆたかな口髭をたくわえ鋭い視線をカメラに向けるワイルドな風貌で、身近な自然を
波になる。対話する。 〜即興音楽会。
ジャンルレス&オルタナティブな即興音楽会、INSPIRATION SOUND #3 のフライヤーが出来たのでnoteでも読めるようにしました。
「感じる瞑想音楽」、「身体で聴く」に続き、第3回のテーマは「音の対話」。
そして今回は、2部制になっています。
午前中のPART 1 『Translation』は、Azuがライフワークとする、その場でヒアリングしたエピソードから音楽を紡ぐ「エピソー
ボルヘス 『伝奇集』 の並行世界。 すべては密やかに進行する。
世界の成り立ちの秘密。宇宙の仕組み。
人間はじまって以来、あまたの哲学者や科学者、あるいは神秘家たちが挑んできた謎。そう遠くないうちに、その解答になり得るようなことが科学的に示されることになるかも知れない。
なんて、そんな期待を持ってもおかしくないような域に、すでに我々の文明はさしかかっているんじゃないか。と、近頃感じたりする。
科学技術によって、人間の知覚範囲と活動領域は広がり続けいて、いよいよ
『よろこびの機械』 レイ・ブラッドベリ
2023年初頭の現在、全方位でバーチャル世界は拡大の一途を辿り、我が日本でもコロナに後押しされたかたちで地味ながら着々とDX化は進行し、この1年ほどの生成系AIをめぐる過熱ぶりは目に余る。いわゆるシンギュラリティーというやつは予想されていたより早くやってきそうな雰囲気になってきたし、少なくとも数年以内には、いよいよ人間のアルチザンとしての実存的価値はほとんどなくなるだろうから、我々は今のうちに、来
もっとみる瞑想、あるいは理由なき歓び
瞑想音楽「INSPIRATION SOUND」
「INSPIRATION SOUND」と題した即興を中心とした音楽ライブを企画しました。
出演アーティストは、サックス奏者のAzuさんと、クリスタルボウルのサウンドバス奏者で、唄い手でもあるIzumiさん。
2人のコラボレーションによる“瞑想”がテーマの音楽会です。
え、瞑想? 即興? インスピレーション?
何だそれ? と、お思いでしょう。
私について。または、物質から離れて物質を愛でること。
こんにちは。添といいます。
日本在住、女性に分類される人間です。性別の意識が極めて薄いので、ノンバイナリーというスタンスですが(添も本名ではありません)、実のところ属性や名前はどうでもよいことで、生きることとは、ひたすら自分という謎に向かってゆくことであると考えています。
このnoteという場所で行っていることは、①散文や批評のようなものを書いたり、②写真や言葉を使った表現、③仕事としての活動紹
写真と意識と芸術について
Good bye, film #6
今回は写真論のようなものです。少し古いですが、2021年のメモをもとにして、当時、頭の中にあったものを書きます。
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一口に写真と言っても、報道写真や商業写真、記録写真と、さまざまな用途やジャンルがますが、私は「表現写真」を学んでいた時期があります。
表現写真とは、作品、いわゆるアートとしての写真を指すものです。もっとも、写真には本質的な多面性
12. 創造的空間?
すぐ気が散る。
発達障害を持っている人が抱える代表的な悩みであるが、これを解消する対策のひとつとして、視覚刺激を減らすということが挙げられる。
視覚情報が無駄に多いと、注意が分散し、ただでさえ低いワーキングメモリの働きがより低下する。それを防ぎ、作業を捗らせるには、視覚情報の少ない環境を作ることだ。
というわけで、視覚刺激を排除していった結果、部屋がどんどん白くなる、という現象が起こっている我
mico*のポートレイト
少し前になるが、ジュエリーデザイナーであるmico*さんの依頼で、ポートレイトと作品の撮影をさせてもらった。
mico*さんの生み出すジュエリーは独創的。とてもアーティスティックで圧倒的。
同様に、本人の纏うオーラも強烈(失礼)でパワフルなのだけど、微力ながら、そんな彼女の作品と、キュートなキャラクターの魅力の一端をキャッチすることができたのではないだろうかと思う。
これはコンデジで手持ちで撮