ヒエラルキー

現代アート系の師匠に就いているときは、公募展系の先生は弟子に作品を高値で買わせ、たくさん買った人は公募団体でヒエラルキーのより高いところへ行ける仕組みだというようなことを聞かされていた。

しかし公募展系の先生と親しくさせていただいたところ、自分の知りうる範囲で先生が弟子に作品を買わせるという話を聞いたことはない。

もちろん生徒が自主的に――それは勉強のためだったり先生に敬愛の念を寄せる結果だっ

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女性論()

女性は恐い。

女性アーティストが非常に親密な仲間内で集まると、そこにいない他の女性アーティストの作品をクソミソに貶す。

その人の性格や体形まで肴にしてゲラゲラと笑い合う。

ところが個展などで当の本人に会うとニコニコ笑って服やバッグを褒め合い、作品を褒め合うのだ。

女性は本当に恐い。

「らしく描く」

あるとき二人のアーティストが自宅に遊びに来てくれた。

一人はいわゆるプロであり、もう一人は駆け出しといったところだ。

描きかけの絵をいくつか見せたところ、二人ともある絵――まだ全然描きかけだが――に特に目を留め、褒めてくれた。

一部に山肌を描いたものだが、まだ絵具をほんの仮置き状態に塗ったものだった。

ここはこれからもっとちゃんとリアルに描くつもりだと話すと、二人は異口同音に、この感じが良

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アート・政治・経済についての雑感(マガジン「絵について」(7)から削除した脚注の再掲)

表題の投稿も元あって、話が大きく逸れるため削除した部分を以下に再掲します。

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(*)上記で省略したことをある程度普遍化し、日本の現代アート界隈の人々について言わせてもらうなら、この世界はいわゆる反日的・左翼的な人が圧倒的に多い。権力を常に批判的に見ることは

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才能とは

よく、自分には才能がないことが分かって絵をやめたということを言う人がいる。

才能がない(ある)ことが絵を描き続けることをやめる(やめない)ことの理由になるという感覚が実はよく理解できない。

才能の有る無しはそれほど重要なことなのだろうか?

目が見えなくなったので絵は諦めたというなら、それはさすがにやめるための十分な理由となるだろうが、「才能」という漠然として、人それぞれ多少なりとも基準の違う

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『Re: ゼロから始める異世界生活』という芸術作品に、敬意を表して...。

突然ですが、皆さんはアニメを見られますか?

アニメって、いいですよね。

疾走感あふれるオープニングテーマ、 魅力的なキャラクターたち、 白熱の戦闘シーン、

“王の剣”を称する騎士、 意思の宿る魔剣、 腹ボテのオーク、

敵幹部たちの会議シーン、

その幹部会議の場で軽口を叩く軽薄キャラ、それを諌めるお堅い騎士みたいなキャラ、

横からそのやりとりをからかうトリックスターキャラ......、

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涙、涙です...
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哲学からみる音楽~まとめ~

哲学からみる音楽、まとめ回です。今回は、ライプニッツ、カント、ショーペンハウアー、ニーチェの4人を取り上げて、それぞれの見方で音楽をみていきました。

 どうでしたか?それぞれ違う見方をしていましたよね。実は、4回を通して哲学を体験してもらいました。僕が一番伝えたかったのは、この哲学体験を通して、哲学の考え方を知ってもらうことでした!

まずは、一人ずつ簡単に振り返ります。

 1人目、ライプニッ

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哲学からみる音楽~ニーチェ編~

哲学からみる音楽4人目、ニーチェ編です。

過去の記事をまだ読んでいない方はそちらもあわせてどうぞ。

〇ライプニッツ編

〇カント編

〇ショーペンハウアー編

 さて、今回取り上げるのは、フリードリッヒ・ニーチェです。

いつも通り、こんなこといってんだなと気楽に読んでください。

・ニーチェ曰く音楽とは

音楽というものは、根源的一者の胸のうちにある根源の矛盾と苦痛を象徴的にあらわしているも

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哲学からみる音楽~ショーペンハウアー編~

哲学からみる音楽シリーズ3人目、ショーペンハウアー編です。

過去の記事をまだ読んでいない方はそちらもあわせてどうぞ!

〇ライプニッツ編

〇カント編

 今回取り上げるのは、アルトゥル・ショーペンハウアーです。前回の2人は音楽に対してあまりいい評価をしていないように見えましたが、今回はどうでしょうか…?いつもながら、こんな考えの人がいるんだなと気楽に読んでもらえたら幸いです。

・ショーペンハ

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書評 文化の逆転 ―幕末・明治期の西洋人が見た日本(絵画篇)

知的興奮の発露の著作

「暇は無味無臭の劇薬」というサイトをご存じだろうか。海外の掲示板とかで話題になっていることを翻訳し、まとめているブログサイトである。

記事内容は様々で、アニメなどのサブカルチャーから、「借用語だと知って驚いた自言語で使われている言葉」とか「外国語を話す時に文化の違いで困ってしまうこと」など、ネタとして面白いと作者が思ったことを幅広く紹介し、まとめている。一つ一つ面白い内容

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ありがとうございます
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