工芸論

陶芸について3 現代陶芸とは

工芸的表現、陶芸的表現について私の考えを書いていこうと思います。

陶芸・工芸の定義とは何でしょうか?
「用の美」「産業と芸術のワクの重なったところ」などと考える人が多いのではないでしょうか?
生活に寄り添った物(器作家クラフト作家)、伝統工芸として継承している物(○○焼きなどの伝統工芸品)、茶道具、華道の器などはこの定義で良いと思います。
しかし、いわゆる現代陶芸と言われるジャンルで陶芸家が焼き

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工芸っていったいなんなんだ?超解説

工芸という言葉は明治時代に誕生した

①ART=芸術という概念が輸入された。
②FINE ART=美術、CRAFT=工芸と翻訳した。
③江戸時代までの制作物も明治に誕生した概念によってわけられた。

日本美術はアートではなく装飾

江戸時代までの日本美術はこんなものだった。

●絵画

「蓮池水禽図(れんちすいきんず)」俵屋宗達 京都国立博物館 

●屏風

「檜図屏風」狩野永徳 東京国立博物館

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日本文化はロックだぜ!ベイベ
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技術は受け継げない。

伝統工芸の技術に関して軽い誤解が蔓延ってないか?
とちょっと心配になりましたので書きます。

技術の継承とか、つい言っちゃいますが、
基本、技術って、受け継げません。

各々が、頑張って身に付ける、それだけです。経営基盤みたいなものとは事情が違っています。
(ロマサガ2みたいな感じだと楽なんでしょうが・・。)

スポーツ、サッカーでいうと、中村俊輔のフリーキックって受け継ぎようがないものですよね。

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レ点方式の採点では測れないもの

生き物に対しての良し悪しの判断は「レ点方式では“採点”は出来るが“良否の判断”は出来ない」というのがありますね。

生き物は、欠点こそが魅力になったりもしますから。

例えば、ダメ猫、ブサ猫だからこそ、何とも魅力的なんて事が普通にあります。

なのに、レ点方式で人だけでなく、生き物である作品、製品を判断してしまうことは良くあります。

そういう姿勢で、ものづくりをすると「美人ではあるけどナゼか

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現役のプロであるために必要な仕事量がある

なぜ、いろいろな分野のプロがアマチュアの人たちよりも「しぶとく上手い」かといえば、アマチュアとは圧倒的に練習量と、仕事量が違うから、というのは単純でありながら重要な理由です。

例えば工芸作家さん系で、あまりに年間の仕事量が少ない人の場合は、やっぱり腕や感性は落ちます。(そのキレの無さや、朴訥としたシロウト感が良いという方もいらっしゃるので、その存在の否定ではありません)

人が何かしら作る際に、

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社会が成熟して豊かになると、修行に時間がかる伝統系を本業にする人が減る傾向がある気がする

・・・タイトルの通りに思うのですが・・・、どうも、そうなると伝統工芸などでは、プロの職人・仕事人ではなく、ハイアマチュアが作家さんとして増えていく傾向があるようです。

作品制作を仕事としていても、例えば和装系手作り作家さんは有名でも制作の収入のみで生活しているわけではない事が意外に多いものです・・・かなり有名な人ですら、実は講演会や出版の収入がメインで工房を回していたり、美大や専門校などで教える

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人為の美と自由

美を宿した人為や人造物は

時間から自由になる

経済から自由になる

個別性から自由になる

その美を受けた人は

慣習で眠った感性から自由になる

美を宿した人為や人造物は自由を得る

人が自由につくったものが

自由な作品になるのではなく

人為や人造物に美が宿ると

その人為や人造物が自由になり

その美を受け止めた人に自由を与えるようになる

美に形は無い

美は、必ず何かを介して表れる

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私は「そこに美はあるのか?」という風にしか観ないのです

芸術は、経済や実用とは関係の無い純粋な人間の創作・表現行為であり、何よりも尊くエライのだ。

・・・という意見の方と、わたくし、今まで沢山出会ってまいりました。

しかし、私はその「いわゆる芸術・芸術家論」を支持しません。

それはあまりにも無理がある論だと思うからです。

私は自作品を販売して生活しているので「君は作品を売っているから本物の芸術家じゃないね(嘲笑)」と、私の1〜2世代前の、そんな

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2020年3末から3年、英国に行きます。仕事、絶対に諦めたくないので残り5か月徹底的に準備することにしました。

自己紹介します。
35歳。女性。小学1年、保育園のムスコ2名あり。
夫は赴任中。

仕事は50人規模の中小企業で、金周りのバックオフィスの仕事を
しつつ、会社の事業の一つ…伝統工芸、手仕事をテーマにしたWEBメディア事業にて、情報発信に関わるPRや企画などを学ばせてもらっていました。

将来やりたいことその1。
伝統工芸のプロデュース、ブランディングがしたい。
将来やりたいことその2。
「伝統工芸

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伝統とは直接対峙するのが良いのです

自分のつくる和装の柄で「これがもし、洋服の柄としてついていたらどうか?」ということは良く考えます。「現代の洋服に置き換えたらダサいかも知れないけども呉服だからこれが伝統で正義」みたいな流れで私は制作しません。

伝統柄を扱う際にも、いろいろ考えます。

2000年代になってから増えた、呉服のいわゆる伝統柄を薄味にして「シュっ!」とさせたものが現代的な呉服という流れには個人的に抗う方向で行きます。

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