水野 亮(3)

Drawing/CG/Cartoon https://www.drawinghell.com

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    最近の記事

    【再録】人はなぜ絵を描くのか?―熊谷守一の<写実>

     再録シリーズ第2弾。もともとは雑誌『美術手帖』が公募した第14回芸術評論に応募して落選した原稿で、2009年9月より自分のサイトで公開していた(現在は削除)。芸術評論への応募はシャレのようなものだったのだが、書くための動機が欲しかったということもある。落選も当然の拙い出来だが、これを書いたことはその後の自分の制作活動やものの考え方に影響を与えていると思うので、書いたこと自体は良かったのだと思う。  前回の再録投稿はちょっとだけ手直ししたが、これは手を入れ始めたら切りがない

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      • 【再録】『ぐるりのこと。』に見るコミュニケーション論

         先日投稿した記事で昔のmixi日記を復元してみたら案外面白かったので、調子に乗ってもういくつか昔書いたテキストを復活させてみようと思う(見出し画像のイラストを描きたいのに書くネタがないというのが一番の理由だったりもするんだけど😅)  この文章は2013年12月に自分のサイトにアップしたもの(現在は削除)。書いた理由はよく覚えてない。単純にDVDで見て面白かったから、というだけかもしれない。映画を題材に文章を書くことは滅多にないので(というかこれだけかな?)自分としては思い

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        • 絵と「出合い」—加藤笑平さんのこと

           2022年3月10日木曜日、出品作家の加藤笑平さんに招待されて上野の森美術館で開催されるVOCA展2022の内覧会に出かけてきた。VOCA展は初回からずっと定点観測的に見続けていたのだが、最近は観覧料を惜しんで別館の無料展示だけ見て帰る…といった年が続いていた。内覧会に招待されるのは今回が初めてである。  招待してくれた加藤さんは長崎半島の先端に位置する樺島で農耕と塩づくりをしながら自然を素材に制作を行っている美術家である。昨年熊本市現代美術館で開催された「段々降りてゆく

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          • ずれとしての「わたし」—藤本なほ子の鏡文字

             2021年3月26日金曜日、青山の表参道画廊で開催されていた藤本なほ子の個展「わたしの遺跡を見学する a visit to remains of ʻIʼ」を見に行く。自分がはじめて藤本の作品を見たのは2009年に開催された「遺跡」と題された個展で、そこで展示されていたのは他人の筆跡(ノート・日記・手紙・おえかきちょう・落書きなど)をトレースして書き写した作品だった。その超絶技巧なのかなんなのか全くワカラナイ感じが非常に印象に残った。その後も他人の筆跡を書き写した作品の展示が

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            • すべての生は祝福される—田代一倫の写真

               2021年3月5日金曜日、目黒のコミュニケーションギャラリーふげん社で開催されている田代一倫の写真展「2011-2020 三陸、福島/東京」を見に行く。田代の展示を見るのは久しぶりだったが、自分の書架には田代の写真集『はまゆりの頃に 三陸、福島 2011~2013年』(里山社)と『ウルルンド』(KULA)の二冊があり、折に触れて手に取っている。とくに去年、心が弱って精神的にまいっていた時期に、この二冊には「救われた」のだった。そのことについて書いてみたい。 写真による「祝

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              • 「同時代」の絵—有原友一の絵画

                 2020年6月21日日曜日、両国のART TRACE GALLERYで開催されている有原友一の個展「ふるまいとピント」を見に行く。展覧会を見に出かけるのは実に四ヶ月弱ぶりで、電車に乗るのも同じく四ヶ月弱ぶりだった。その四ヶ月弱=100日超のあいだに何があったのかと言えば、言うまでもなく新型コロナウイルスの流行であり、それを受けて発せられた緊急事態宣言に基づく外出自粛の要請である。自分がこの数ヶ月間、居住区域の外には出ず自宅に引きこもっていたのもウイルスへの感染と拡散を恐れて

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