飛岳(Hidaka)
主に標的はソナタ形式と現代音楽
絶対にコードスケールを薦めない人 ※私以外の方が執筆された記事を、ご紹介・ご案内の意味を含めて、マガジンに入れさせて頂いている場合がございます。是非、合わせてお読み下さいませ。確実に内容理解の助けになります。 ※今後、マガジンそのものを有料化する予定は、ございません。
あの読みづらいの、もう少しなんとかなるって
前回は、淡々とモノゴトの列挙だけしておりましたが、なぜジャズでは「和音の機能の曖昧さを楽しまず、排除する」のでしょうか。 これももう、 の記事を読んでいただけるのなら、そちらが詳しいわけですが、 今回は「理由・経緯」というよりも、「排除する/したことによる音楽変化」という観点から、綴り直してみます。 「理由らしさのある理由」があるのは、誕生や変化の初めの方だけです。 後続の世代は、その「結果物の音楽」を好むから、追従する。 そう考えるのが、ヒトのリアルに近しいでし
今回は「即興性を愛する/愛さない」とか、「自力演奏を好む/好まない」といった部分の話は無しです。 私は別に「クラシックを愛して」はいないんですが、ジャズと敵対するとどうしてもクラシックに与するような形にはなるんで、仮にそう見えてもそう思わないで欲しいです。 私は「音楽一般」の味方です。そしてそれは西欧音楽の内部では、ジャズよりかは、ポップス…とクラシックに近しい立ち位置になります。 てか ジャズが遠すぎるだけ です。事実「ジャズの癖が強すぎる」んです。 なのに「
初めに念のため断っておきますが、「史上 私が初めて発見した」だなんて思い上がっておりません。 むしろ「最初が誰か」なんて知る術も無いし、執着も無いので、そういうつっこみコメントもらっても、スルーします。 「自分にとっては有益だ」と思ってくれる人に向けた記事です。 ◆ ◆
こちらのワードも、よく曖昧な意味合いを持たされて「個々人の使い方」に分化したまま、全体としては放置され合っています。 もうこの「クリシェ」という語に関しては、「本来の意味」などと語っている人間の方が間違い、とまで言い得るかもしれません。それくらいです。 ( ↓ ちょうど ”クリシェ” だらけなのでBGMにどうぞ。) しかし、それで困らない人間がごまんと居る(からこそ、このような状況になっている)一方で、そのような用語がこれからも飛び交い続けることで困惑する人間が居
↑の動画のリハモの解説(?)シリーズです。 第1回のみ全体公開、 第2~5回は、メンバーシップ・プラン【メガドレイン】メンバー限定の動画となっております。 ※プラン【疑似サブスク】メンバーは、対象外です。ご注意ください。 第1回 1小節~3小節前半 ・短調で(階名)シとファで終止が多いメロ → Ⅴで遊ぼう ・テンションを積む(上方拡張)では物足りなかった → 下方に拡張 ☆短調Ⅴの代理「驟雨コード(仮・自称)」 ・短調を打ち消した♮(♯)は、直後に♭(♮)して安
最初に可能な限り、無用な怒られを避ける努力をしておこうと思います。 今回のトピックで話題にしているのは、「深層学習(deep learning)」を用いる人工知能のみです。ターゲットを絞っております。 私も別に、詳しいわけではないわけですから、多く深くは語らないようにしますが、現時点でのざっくりした私の理解を書いときます。 ◆ ここに至るために、”ヒトの知的活動” を解析・解体して、マニュアル化する必要があります。 いま言った「マニュアル化」の一般的表現は、
一番 平たく言えば、私・飛岳水脈のボーカル時の名義です。 しかし原則的に「ヴァーチャル・シンガーソングライター」として扱っています。最初にそう扱うことを決めた頃は、多分 VTuber はまだ居なかったんじゃないかな。こんなにも説明が不要な概念になってくれて何よりです。 この度、中津トバズの「再スタート」と銘打って、 両A面シングル『そら・かぜ』をリリースしました。 フルでお聴きいただくには、私のYouTubeチャンネルのメンバーシップ・プラン、【疑似サブスク】に
注意:以下「モーダル・インターチェンジ」を「M.I.」と略します。 ◆ 私がどちらかと言うと「悪書」だと思っている、『コード理論大全』という書籍があります。 【参考】←の0:37~の譜例の Cm△7 は、Gメジャーキーにおける Ⅳm△7 。 M.I. は「分析の道具」か? 私は M.I. というコンセプトについては、必ず 「実験的な、創造目的のアイデア」として紹介します。 一方、ジャズ系の理論(まさに chord-scale ベースの理論のこと。多分)は、M
前回は、私の聴覚の悪い部分ばかりを綴りましたが、そうではない部分もお話しておく方が良いような気がしました。 「そんな耳が本当なら、どうやって曲を作り・音大に合格したの??」 だったんでしょ? 今日までは私だけが知っていることでしたが、別に種も仕掛けも、コネも裏手回しもありません。 一言で言うなら、「調性音楽の理解と作曲にのみ、全振りした聴覚特性」なのでございます。 1、全てが「正しくピッチ補正」されて聞こえる 私は、歌ってみた動画とかについている「音痴」と
私は、既存のどんなソルフェージュのカリキュラムをやっても、致命的な音感がほぼ全く変化しなかった人間です。 そもそも「種類としての」絶対音感の要素が1mmも無いため、相対音感・移動ドの配慮のあるソルフェージュしか挑戦も出来ないのですが、そのどれをやっても、実際としても体感としても、特に何も改善せず「物心ついた時のまま」の耳の状態を維持していました。 ◆ 地獄の耳 その私の「致命的な音感」とは、他人曰く「ぶら下がっている」らしい音を聴いて、強烈に「上ずっている」という観
優しいんで、「陥穽(かんせい)」は「落とし穴」という意味です。 「”専門家” という制度の落とし穴」でも全然よかったけど、なんか「制度の落とし穴」でセットの(いま都合悪い)意味を形成しそうに見えてきたので、難しい言葉使いました。 この記事は(いつもかもしれませんが)多かれ少なかれ、特定の立場にある人の神経を逆撫でするであろう内容です。でも重要な指摘だと思うから、します。「遠慮」も「体面」も「沽券」も解しない、子供のように。 ◆ ◆ ◆ ◆ 1(※段落は「他記事
この作品は、私にとって「重要ないくつかの意味がある」作品ですので、語っても良いなと思える範囲で語っていきます。 スマートに ”ゲンダイ” を実現できたと思える 以降、いわゆる現代音楽のことを「”ゲンダイ”」と言い換えていきます。 理由はソレが「現代の音楽」とは別概念になっちゃったからです。 これは特段、説明しなくても分かってもらえますよね。 私は「現代の音楽」は、普通に流行のポピュラー音楽だと思っていますし、「現代音楽」という言葉を先述 ”ゲンダイ” が専有してる
このトピックは、もし私が万が一 大学院に行くとしたら、卒業論文のテーマとして取り扱おうとしていたものです。ゆえに、ここで詳細に語り尽くすことなどできません。100,000字の想定です。 しかし私は気づいてしまいました。 前回の『ジャズを「理 解」した話』で、私のジャズとコードスケールに対する論考は終止符を打ったと思っておりましたが、「部分的に今回のトピックをまとめておかなければ、本当の終わりではない」ということに。 何なのかというと、私の思う「調判定」と、少なくな
序文 そうは言っても私、音感が割かし特殊で(作曲には困らないのですが)「ソルフェージュ」が苦手なので、ジャズは耳がついていかないし、即興も出来ないしで、全くもって「ジャズファン」ではありません。 スタンダード曲もあまり好きなのが無いし、好きなプレイヤーも居ない(強いて言うなら Anomalie だけど別に聴かない)し、巨匠や名盤など興味が無い…。 以降は、「とんだ不届き者の戯れ言」だと思って頂いても結構です。 しかし私から申し上げるのは「多くの辻褄が合った」とい
テキストには「禁則とは何か」なんていちいち書いてないですよ。 「普通の日本語」として使っているつもり、のだけのワードです。 (そこに書き手と皆さんとの間で、ディスコミュニケーションが発生しているかもしれませんが。) 「普通の言葉」だということは、その意味する所は、その時々で変わり得る、ということです。変わり得るからすれ違うんです。 本書のシリーズで一番最初の『原則』は、ソプラノ、アルト、テノール、バスそれぞれの「音域」についてです。Ⅰ巻18p です。 これについ
前編のまとめ 「旋法」にまつわる話題と、「コードスケール」の話題とに登場する、 古代ギリシアで生まれ、中世、そして現代も使う ”名称群” の話。 コードスケールの話をする時は、「ドリアン」とか出て来ても「旋法の話ではない」のだと思って臨むべき、理由がある(※今回の話)。 ◆