伝吉_TellGlad

人生の始点と現在を繋いでみたら、何てことはない「水勾配」の線が一本引けました。そこそこ…

伝吉_TellGlad

人生の始点と現在を繋いでみたら、何てことはない「水勾配」の線が一本引けました。そこそこ成長した思っていたのは、ひとりよがりな勘違い。七転八倒と五里霧中が得意技。そんな手仕事人 伝吉 の「川の流れに身を任せた備忘録」です。

マガジン

  • 日常

    平穏無事を願う伝吉の平凡な日常

  • 癒しの漫画

    伝吉の心の隙間を埋めてくれる個性的な漫画たち。感情を揺り動かしてくれる作者の皆さんには尊敬しかありません。

  • 本という名の大樹

    愛すべき物語の枝先に実る果実(作家、物語の背景など)について素直に綴ります。

  • 記憶より記録

    今は亡き小学校時代の恩師(認知症を自覚しておられた)が呟いた「記憶より記録だよ」を今更ながら噛み締める伝吉のささやかな足跡録。 (写真:宮城県北部山間と平野を結んだ通称くりでんの車両基地にて)

  • 心に響いた話

    誠に勝手ながら、伝吉の心に響いた記事を、感謝と敬意を込めてまとめさせて頂きました。コンセプトを以て連載されている筆者さんには申し訳ないのですが、記事を個別に抽出する格好になっておりますことをお許し下さい。

記事一覧

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 Note を始めて1カ月余り経ちました。
 この間、僕こと 伝吉 は、Note の雰囲気や機能を把握すべく、暖機運転という名の練習投稿を続けておったわけです。
 お陰様をもちまして、継続できそうな気分が醸成されてきたので、これを機会に、目印となるような自己紹介の記事を綴ることに致しました。
 されば、思うがままに箇条書きで挙げていきますので、興味を持たれた方はザザッと目を通してやって下さいませ(

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【記憶より記録】図書館頼み 24' 4月

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 想像以上に慌ただしく過ぎ去っていった4月。
 一瞬にして葉桜になってしまった「今年の桜」と、未だに落ち着きを取り戻せてはいない自分を重ね合わせ、ただただ苦笑するばかりの私。
 一方、大学の講義が本格的に始まった次男坊は、可もなく不可もなくといった風を醸しつつ、学生生活を謳歌し始めているようです。
 何でも、食が細い次男坊を心配する嫁さんの元には、彼が自炊した料理の写真が定期的に送られてきている模

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【漫遊後記】冬の渋民村にて

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 いつの間にか春が通り過ぎて行ってしまったような気がしている今日この頃。初夏のような陽射しに体が驚いています。
 そんな時節に冬の話題は遅きに失するのかもしれませんが、今冬1〜3月にかけて足を運んでいた盛岡市の出張旅(隙間時間の寄り道)の断片を、数回に分けて備忘させて頂こうと思います。
 お時間の許す方は、どうぞお付き合いください。

 去る2月のこと。
 スケジュールの合間に生れた隙間時間を使っ

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【記憶より記録】忘れじの山 忘れじの人

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 そうでなくても慌ただしい4月。
 新生活を始める次男坊の助っ人役を無事に果たし、ほっと一息つけると思いきや、己の公私を広く見渡せば、そんな悠長に構えているわけにもいかず、未だに東奔西走を続けているところです。
 そんな春の折、私は蔵王町へ向かいました。

 蔵王町は、その名の通り蔵王連峰の宮城県側に広がる裾野に位置し、田畑や果樹園(林檎・桃・梨など)が盛んな平野部と、牧畜や蕎麦畑そして温泉地(遠

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【記憶より記録】図書館頼み 24' 3月

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 忙殺必至の年度末も終わりを迎えようとしております。
 とは言え、全てが3月31日に片付くわけがありません。特に、今年は次男坊の進学に伴う引越しやら何やらで、4月に入ってからも慌ただしい日々が続きそうです。もっとも、その辺のゴタゴタは織り込み済み。けれども、一日は24時間であり、体は1つ。腰を痛めただけで万事休すになるわけですから、平素より慎重かつ確実に予定をこなすよう努めておりました。 

 と

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【遺す物語】親指小仏観音立像 / 親父の独り語り 前編

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§ 息子達へ

 手渡す時に万事を伝えることはできないと想像した。故に、作中の徒然をここに記すことにする。作り手である親父は、本稿が君たちの目に触れるか否かまでは責任を持てない。であるからして、君たちが「知らぬが仏」にならずに済むことを願うばかりの親父なのである。

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 去る 3月13日 水曜日。
 時節をわきまえない雪と雨が、忙しさを増す年度末に一縷の猶予を与えてくれたのでしょうか。不安定な天候が生みだした余暇を使って、大学受験を終えた次男坊と共に、宮城県の沿岸地域を巡ってきました。
 此度は、そんな一日の様子を備忘しようと思います。お時間の許す方はお付き合い下さい。 

1:釣石神社へお礼参り ミニマムにしてシンプルな次男坊の大学受験は、釣石様のご加護もあり

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 二八の月は、商売が低調になりがちと言われていますが、忙しさの点では全く別もの・・・というのが個人事業主でもある私の実感です。年度末を前にしたこの時節は、始末をつけなければならない雑事が盛沢山。その中の1つとして納税に関わる会計作業があります。

 毎年3月に忙殺されることが決定している私の場合は、正月休みの間に決算(青色)の準備を整え、業務提携先等が送付してくる支払調書等の到着を待ってから最終確

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【あの街 この建物】第二話:海と風に向かう集住の地 出雲崎とその界隈

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 北陸地方の魅力を反芻している今日この頃。

 今から18年前の春(2006年3月末)。
 私は、新潟県から石川県の間に散在する集落に立ち寄りながら、最終目的地である岐阜県の白川郷を目指し、日本海沿いの道をひた走りました。
 本稿では、この旅路の中にあって、私の心を捕らえて放さなかった出雲崎の街並みを主として、彼の地ならではの話を交えながら、ゆっくりと回顧していこうと思います。お時間の許す方は、ど

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【本という名の大樹】開高 健「私の港になった作家」

【本という名の大樹】開高 健「私の港になった作家」

 開高 健 は、日本の文芸史にあって一時代を築いた作家に違いなく、多くの読書家と愚かな釣り人たちを魅了した作家であったと言えるでしょう。
 此度は、そんな彼に対する賛辞と憤りと感謝と皮肉を綯交ぜにした一読者の思いの丈を綴ってみようと思います。
 ご都合のよろしい方は、是非お付き合いください。

※開高のキャリアや作品については Wikipedia 開高健 をどうぞ。

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【遺す物語】第四話:「違いがわかる男」からの贈り物

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序:「遺す物語」について 「遺す物語」の意味は、読んで字の如し「遺す物を語る」です。
 さしたる財産を持ち合わせているわけもない僕ですが、死ぬまで自分の傍に置いておこう、若しくは、息子たちに託そうと考えている物と、その後ろ側にある物語を、この「遺す物語」の中に刻んでいこうと思います。

第四話:「違いがわかる男」からの贈り物 多感な時期に経験した事は、意外に忘れることができないものだ。
 この話も

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【記憶より記録】図書館頼み 24' 1月

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 さてと・・・厄介な季節を迎えようとしている今日この頃。
 厄介?!
 そう、花粉と確定申告ですね(汗笑)。
 もっとも、花粉症の方は病院巡り(眼科・内科)を終わらせたので対策は完了と。残るは確定申告を迎撃するだけなのですが、今年はインボイスがあるので、慎重に段取りしております。(※心の声:あの使い難いイータックス・・・全く好きになれん。毎年やっていても、慣れる気がしない。)
 とかく、義務っての

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