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Not For Sale 〜50歳からの海外博士挑戦〜

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【メインマガジン】長年、自分が「できること」を切り売りして生きてきました。でも本当は、夢や生き方は「非売品」のはず。そんな想いで、2023年8月にドイツへ来ました。
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2023年11月の記事一覧

#93 グリューワインで、覚悟を決める

#93 グリューワインで、覚悟を決める

ドイツはクリスマス・マーケット真っ只中だ。普段はだだっ広い中心街の広場に所狭しと仮設店舗が並び、ソーセージやバウムクーヘン、クリスマス・オーナメントやキャンディー、そしてなんといっても名物のグリューワインの屋台が並ぶ。子どもたちが喜ぶメリーゴーランドもあちこちにある。

可愛いハウスビール

毎週土曜日は、中心街から少しだけ歩いたところにあるパブに行くことが多い。日本でいうところの大ジョッキのビー

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#88 Student, Interrupted 〜 就活はメカニカルにいこう!⚙️

#88 Student, Interrupted 〜 就活はメカニカルにいこう!⚙️

後輩の学部生たちが就職活動真っ只中だ。昨今の大学生の就活のあり方についてはいろいろと意見があるが、今日は就活の方法論ではなく、「何を仕事にするか」について、大学4つ、転職5回を経験した立場から述べてみたい。あちこちの大学で学び、仕事もいろいろやったおかげで、いろいろな経験をさせてもらった。

難しいことは、メカニカルに

考えてもなかなか結論の出ないことは、「メカニカルに」やってみてはどうかと思う

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【号外#5】 KANさんありがとう 〜よければ一緒に、バトンを引き継ごう〜

【号外#5】 KANさんありがとう 〜よければ一緒に、バトンを引き継ごう〜

歌手の KANさんが亡くなった。ここしばらく、音楽家の訃報が続いたが、一番ショックだった。61歳、きっとガンを克服して戻ってきてくれると思っていたが、叶わなかった。実は先月には、かつて留学していたパリを訪ねていたらしい。難しいということが分かっていたのかもしれない。(写真は彼が学んだパリ・エコール・ノルマル音楽院)

「KANさんという天才」

僕の note 記事ネタ帳の中に、「KANさんという

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#86 天と地の結婚 =「雷」が意味するもの

#86 天と地の結婚 =「雷」が意味するもの

日本神話では、天の神(=天津神)が天孫降臨で地に降りたことになっている。地上の道案内をしたのは猿田彦大神、彼の妻となったのは天から降りた天之鈿女命(あめのうずめのみこと)。この二柱の神様は伊勢内宮参道の正面にある猿田彦神社に祀られている。天と地が交わることは、色々な場面で必要なのだと思う。

雷のメカニズムとその名前

雷は天から地へ落ちると思われがちだが、実は違う。天気予報大手の tenki.j

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#85 ドイツGP難民を卒業した話

#85 ドイツGP難民を卒業した話

ドイツに来て100日が経った。実はこの100日目、留学生にとっては「第一の関門」となる。現地の生活に慣れ、電車に乗ったり買い物をしたりという生活の勝手も分かるようになり、しかし文化や食生活の違いから来るストレスは着実に身体に蓄積されてきて、多くの留学生が体調を崩すのが、到着後100日目あたりだ。

異国の地は、やはり厳しい

先の投稿「#71 エマージェンシー・ブロー 〜緊急浮上せよ〜」で、ドイツ

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【号外#4】 マイナビ × note コンテスト 「あの選択をしたから」 受賞によせて

【号外#4】 マイナビ × note コンテスト 「あの選択をしたから」 受賞によせて

本日、今年夏に行われた、マイナビ × note コンテスト「あの選択をしたから」の結果発表があった。グランプリから入賞まで合計十作品が受賞したが、応募総数は 7,482作品もあったそうだ。そんなにたくさんの作品の中から選んでいただいて、本当に幸せだ。今日は受賞によせて、コンテストに応募した作品の「続編」を書いてみたい。

受賞作紹介

少し本音を

コンテスト「あの選択をしたから」には、自分の最初

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#83 「ひきよせの法則」と TEDxRikkyoU

#83 「ひきよせの法則」と TEDxRikkyoU

「ひきよせの法則」を聞いたことがある人も多いと思う。疑似科学ではあるが、様々なところに昔から登場してきた。僕が知っている限りで一番古いのは、ルーシー・モード・モンゴメリが『赤毛のアン』シリーズの第3巻として著し、1915年に出版された、『アンの愛情』でのエピソードだ。
 アンと友人2人は「パティの家」と呼ばれる素晴らしい一軒家を借りるが、それはアンの「ひきよせ」によるものだった。ひきよせる瞬間を、

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#82 ワクワク人生のための、学修歴プラン

#82 ワクワク人生のための、学修歴プラン

毎日流れてくるネットニュースを見ていると、「中学受験はさせた方がいいか」「将来稼げる大学」「これからは社会人大学院の時代」といった学歴をあおる論調がある一方、「大学なんか行っても意味はない」「中卒でもキャリアを築ける方法」「ワーホリで人生リセット」など違った論調もある。今日は、僕の「オススメ学歴プラン」の話をしてみたい。(写真は立教大学第一食堂)

「学歴」は何の略?

まず、「学歴」という言葉に

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#80 全部落ちた、オンライン英語教師

#80 全部落ちた、オンライン英語教師

オンライン会議や授業に、本当に感謝している。2021年に立教大学に社会人大学院生として入学したが、授業も研究室のゼミも、学位取得までほぼすべてオンラインだった。フルタイムで働きながら学んでいた会社員にとっては、オンライン環境は大変ありがたかった。

英語を教えることなら

ドイツ行きが決まった今年3月、会社も退職して収入がなかったことから、ドイツ留学の準備をしながらでも働ける「オンライン英語教師」

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