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「水平」ではなく「垂直」が成功のライン! ピーター・ティール『ゼロ・トゥ・ワン』

 こんにちは!
「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です!

 皆さんは、この平凡な日常から抜け出し、まだ誰も見たことのない未来を創り出したいと思ったことはありませんか?

 もし少しでもそう思ったなら、ピーター・ティールの『ゼロ・トゥ・ワン』を絶対に読んでみてください!

 この本は、ありふれたものを増やすのではなく、全く新しいものを生み出す、つまり「0から1」を生み出すための思考法を、シリコンバレーの成功者である著者が惜しみなく伝授してくれます。

 起業家バイブルとも言われているこの本を今日は紹介します。


 この本、まず筆者が特徴的な人なので、はじめにそれを書いた方が良いと思うので詳しく紹介します。

ピーター・ティールについて

 ピーター・ティールは、アメリカ合衆国の起業家、投資家、そして思想家。1967年ドイツのフランクフルトに生まれ、幼少期アメリカへ移住。スタンフォード大学に哲学と法学を学び、卒業後は弁護士として働き、起業家へ転身。

 1998年にオンライン決済サービスPayPalを共同設立しCEOに。PayPalは2002年にeBayに買収され、ティールは巨額の富を得た。

 その後は投資家として、Facebook、SpaceX、パランティアなど数多くの革新的な企業に初期投資を行い、成功を収める。

 彼は、テクノロジーとイノベーションが世界をより良くできると信じており、その信念に基づいて、独自の投資哲学を展開。競争より独占を重視し、新しい市場を創造する「ゼロ・トゥ・ワン」型の企業に投資することを好んだ。

また、テクノロジーの進歩が加速し、人類が大きな変革期を迎えていると考えており、その中で、起業家や投資家が重要な役割を果たすべきだと主張する。

 その思想や発言がしばしば物議を醸すが、リバタリアニズムや保守主義の立場から、政府の役割を最小限に抑え、個人の自由を最大限に尊重すべきだと駁する。

 また、現代の大学教育に批判的で、大学に行かずに起業する若者を支援するプログラムを設立する。ティールの影響力は、ビジネス界にとどまらず、政治や社会にも波及している。

 ドナルド・トランプ大統領の選挙キャンペーンを支援し、政権移行チームにも参加、保守系のメディアやシンクタンクにも多額の資金を提供している。

 ということで、ちょっと変わり者なので、それを踏まえてこの本を読んでもらえたらと思います。くわしく見ていきましょう!

水平的進歩 vs. 垂直的進歩

 ティールは、まず「水平的進歩」と「垂直的進歩」という2つの概念を対比させます。

  • 水平的進歩 (1 to n) 既存のものを複製し、規模を拡大すること。既存のスマートフォンを大量生産したり、フランチャイズ展開で店舗を増やしたりする等。

  • 垂直的進歩 (0 to 1): まったく新しいものを創造すること。インターネットの発明や、iPhoneのような革新的な製品を開発する等。

 ティールは、真のイノベーションは垂直的進歩、つまり「0から1」を生み出すことだと主張しています。水平的進歩は競争が激しく、利益率も低くなりがちですが、垂直的進歩は競争がなく、大きな利益を生み出す可能性を秘めているからです。

競争を避けて独占を目指す

 競争は過大評価されていると自論を展開し、むしろ競争を避けて独占を目指すことを推奨します。競争は価格競争に陥りやすく、企業の利益を圧迫するからです。一方、独占企業は価格決定権を持ち、長期的な視点で投資やイノベーションを進めることができます。

スタートアップの成功条件

 ティールは、スタートアップが成功するためには、以下の4つの要素が重要だと述べています。

  1. 独自のテクノロジー 競合他社が簡単に真似できない、画期的な技術やサービスを持つこと

  2. タイミング 市場が求めているタイミングで製品やサービスを投入すること。早すぎても遅すぎてもいけない

  3. チーム 優秀な人材を集め、共通のビジョンに向かって協力できるチームを作ること

  4. 流通 製品やサービスを顧客に届けるための効果的な流通経路を確保すること

イノベーションを生み出すための考え方

 ティールは、イノベーションは偶然に起こるものではなく、意図的に生み出すことができると考えているようです。そのために、彼は以下の7つの質問を自問自答することを勧めています。

  1. 画期的な技術によって、10倍の改善をもたらせるか?

  2. 今が適切なタイミングか?

  3. 小さな市場から始められるか?

  4. チームは適切か?

  5. 流通経路はあるか?

  6. 10年、20年後もその事業を守れるか?

  7. 誰も気づいていない、独自の機会を見つけたか?

未来を予測し、計画を立てる

 未来を予測することは不可能ですが、計画を立てることは重要だと述べています。不確実な未来に対応するためには、柔軟性と適応力を持つことが必要だと説いていました。

チーム作りとリーダーシップ

 チーム作りとリーダーシップの重要性を訴えかけていました。共通のビジョンを持ち、いわく、互いに信頼し協力できるチームを作ることが、スタートアップの成功には不可欠だからです。

まとめ

 この本は、人々の固定観念を打ち破り、眠っていた潜在能力を呼び覚ます力を持っています。

 もし、現状に満足せず新しい未来を創り出すことにワクワクするなら、ぜひこの『ゼロ・トゥ・ワン』を手に取ってください。

 あなたの挑戦は、ここから始まるのです。

水平線は現状維持に過ぎない
ゼロから1を成し遂げるために、この1冊を掴み取ろう!

【編集後記】
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