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ドラマプロデューサーたちばな やすひとさんに聞く「人を感動させる構成とテーマ」とは? #物語のつくりかた

ドラマプロデューサーたちばな やすひとさんに聞く「人を感動させる構成とテーマ」とは? #物語のつくりかた

noteでは、さまざまな角度から「物語」についてプロに学ぶイベントシリーズ「物語のつくりかた」を新たにスタートしました。

記念すべき第1弾のゲストは、ドラマプロデューサー・たちばな やすひとさんです。

Netflix『全裸監督』のプロデュースや情熱大陸、NewsPicksのドキュメンタリー制作などを手がけてきたたちばなさん。

今回のイベントでは、すぐにでもつかえる具体的な創作技術や独自の創作

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自分がどのくらいエコーチェンバーの中にいるのか可視化するシステムを作ってみた

自分がどのくらいエコーチェンバーの中にいるのか可視化するシステムを作ってみた

「ツイッターで見た」計算社会科学という学問があります.社会科学にコンピュータサイエンスを導入して,これまでにない分析を行おうという学問です.最近日本でも計算社会科学会が発足するなど今盛り上がっている研究分野です.

そんな計算社会科学の分野で扱われる課題の一つに,ソーシャルメディアによる社会の分断の分析があります.アメリカ大統領選や新型コロナ禍でフェイクニュースを目にする機会が多くなりましたが,フ

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「情報」よりも大切な「この感じ」。

「情報」よりも大切な「この感じ」。

先日noteさんでおこなった講座が公開された。

言うまでもないことだけれどもぼくは普段、ライターの仕事をしている。基本的には本づくりを専門とするライターでありつつ、雑誌やウェブのお仕事もときどきやる。誰かにインタビューして、それを原稿というかたちにまとめ、相手の方に文言をチェックしていただいたのち、それはコンテンツとして出版・公開される。

このとき、原稿のほうはほとんどノーチェックながら、一緒

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試し読み:『今日からはじめる情報設計』

試し読み:『今日からはじめる情報設計』

2015年10月に刊行した書籍『今日からはじめる情報設計 ―センスメイキングするための7ステップ』をご紹介します。静かに、ゆっくり売れ続け、このたび重版の運びとなりました(※電子版も販売開始しました。2018.11.15)。

デザインプロジェクトを始める際、自分たちが「何をわかっていないかがわからない」といった状態になることがよくありますよね。私も同様です。そんなとき、本書に立ち返り、情報を整理

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ナラティブに関する3つの大きな誤解と2つの文法

ナラティブに関する3つの大きな誤解と2つの文法

こんにちは、Ubie/マドベの片山です。この記事では、前回のnoteで言及した「ナラティブ」について書いていきます。

そもそもナラティブとはなんだろうナラティブは「語り」や「物語」と訳されます。いわゆる「ストーリー」とはどんな点が異なるのか、気になる方も多いでしょう。この違いについては、ナラティブが活用されてきた背景に触れると理解が進むかと思います。

ナラティブは、社会構成主義の影響を受けた精

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書く時の救世主が、PR誌『花椿』だった。

note以外でも月に3度ほど日記を書いている。

もう20年ぐらい前から。

これが書けない。

書くことがない日がある。

ほんとうに今日はどうしようわからんって

なったときの頼みの綱がわたしにはある。

とても頼もしい頼みの綱。

それは、資生堂のPR誌(企業文化誌)の『花椿』で。

資生堂と聞くと化粧品を思い浮かべるけど。

わたしの場合はずっとすきだった

紙のPR誌『花椿』を想いだす。

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減価償却の図解 #会計の地図

減価償却の図解 #会計の地図

この記事は、2021年3月16日発売の書籍「会計の地図」を全文無料公開するものです。3月8日から項目ごとに約1ヶ月連続で、200ページをまるごとすべて公開しています。最初から見たい方は、以下の記事へ(本記事は8つめの記事です)。

「会計の地図」の購入はこちらからになります。記事を読んでピンとくるところがあれば、ぜひお買い求めください。

それではここから本文つづきです。

補足 減価償却

減価

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読書習慣をつけるために必要なのは達成感!《読書管理アプリビブリア》

読書習慣をつけるために必要なのは達成感!《読書管理アプリビブリア》

こんにちは!
スキルアップ系ワーママの日常をInstagramなどで発信しているるるこです。

2020年は200冊の書籍に出会い、読むことができました。我ながら達成感があります。今は読書欲が高く「時間があれば本を読みたい!」と思う毎日ですが、これを習慣にするまで工夫が必要でした。

人生が変わる!読書に必要なのは達成感内容がよくわかった!理解できた!読み終えた!

こう言った達成感を繰り返せば、

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WHYの深堀りをするクライアントインタビューはWHYの前後が重要

WHYの深堀りをするクライアントインタビューはWHYの前後が重要

プロジェクト序盤でクライアント担当者、また上長や組織の長にインタビューを行うことがあります。その際どのようなことを聞けばプロジェクトのことを深く理解できビジョンを共有できるのでしょうか。よく言われるように大事なのはWHYを深堀りしクライアントの考え方や価値観に触れることでしょう。しかしインタビューにおける本質的な課題はWHYの深堀りの前後にあるように思います。つまりどのようにしてWHYの深堀りまで

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「たたき台」を作る人が一番えらい

「たたき台」を作る人が一番えらい

Twitterでも共感を得ることが多いので、定期的につぶやいていること。
 
記事の原稿でも提案資料でもデザインでも、
『たたき台を作る人が一番えらい』ってことを伝えたいです。
 
いいですか。たたき台を作るってのは「ゼロ→イチ」なんですよ。ゼロ→イチがどんな作業よりも、もっとも時間も労力もかかる。
これを理解せず、ゼロ→イチをやってくれた人にリスペクトをせず、平然とたたき台を“叩くだけ”の人が多

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皆さんが、SNSを使っていたからこそ経験できた「良かったこと」を、 #SNSの教科書 で投稿して下さい。まとめます。

皆さんが、SNSを使っていたからこそ経験できた「良かったこと」を、 #SNSの教科書 で投稿して下さい。まとめます。

今回出版させて頂いた『「普通」の人のためのSNSの教科書』では、私以外の方のたくさんのSNS活用の良い経験を事例として掲載してみました。

なにしろ、私自身の経験が15年以上前と古いですし、その後の数奇な人生を考えると多くの方には普通に見えないと思います。
そこで、今回の本では私以外の人の事例をたくさん掲載することで、できるだけこの本を読んだ方が自分でも同じ経験ができるかも、と思ってもらいたかった

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最高のデジタル本棚のつくりかた~ノウハウまとめ

最高のデジタル本棚のつくりかた~ノウハウまとめ

僕は東大の博士課程の研究者で、研究のために毎月けっこうな量の本を買う。

狭い家に大量の本があふれる。書き込んだメモもばらばらに存在している。なんだか効率が下がるなあと思っていた。そういう人は多いと思う。

このnoteでは、その解決策のノウハウをまとめてみた。

研究者の悩みの種となりがちな大量の本にまつわるいろいろな問題を、かなり解決できていると思う。

デジタル空間に本棚を構築し、文献の整理

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"問いは、「良い答え」を導くためのものである"...は本当か?

"問いは、「良い答え」を導くためのものである"...は本当か?

なぜ問いを立てるのか。問いのデザインはなぜ重要なのか。問いをデザインすることの意義については、さまざまな意見があるように思います。

たとえば、問うことは人間の本能に近い営みのため、問うことは、生きることである、という意見もあるでしょう。ジョン・デューイも人間の根源的な衝動の一つに「探究的衝動」を位置付けていましたから、私自身もその考え方には共感するところがあります。

他方で、私が問いについて「

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「コンサル資料のつくり方」~お作法の違いに苦労しまくった1年半~

「コンサル資料のつくり方」~お作法の違いに苦労しまくった1年半~

いわゆるコンサルファームと言われる会社に転職してから1年半は、本当に資料という資料をつくることができませんでした。

さすがに、上司の指示のもと作業はできましたが、資料(いわゆるパッケージにまとめる)ということはまったくもってできませんでした。

特に、前職がIT系のベンチャーでどちらかというと「感情オリエンテッドな資料作成」がメインだったのが原因で、入社してから「論理的に資料をまとめるって、どう

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