安斎勇樹

株式会社MIMIGURI代表取締役Co-CEO/CULTIBASE編集長/東京大学大学院情報学環特任助教/人と組織の創造性を高める方法論について研究しています/『問いのデザイン』4万部突破/新刊『問いかけの作法』発売 http://yukianzai.com/

安斎勇樹

株式会社MIMIGURI代表取締役Co-CEO/CULTIBASE編集長/東京大学大学院情報学環特任助教/人と組織の創造性を高める方法論について研究しています/『問いのデザイン』4万部突破/新刊『問いかけの作法』発売 http://yukianzai.com/

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      問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術

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      問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション

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      MIMIGURIの経営に関する気づき、組織マネジメントに関する知見、エッセイをまとめていきます。

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      「遊びのデザイン」に関する研究メモ、エッセイなどをまとめていきます。

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      安斎が読んだ書籍や文献の感想、メモ、レビューに基づくエッセイなどを書き残していきます。

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    心理的安全性だけでは物足りない!?チームにおける真の「よい関係性」の築き方を考える

    コロナ禍を通じて働き方が大きく変化したことで、チームビルディングや組織開発のあり方も見直され、「よい関係性をつくること」の重要性について指摘する人が増えてきていると感じます。 とりわけ「心理的安全性」というキーワードがこの潮流に与えた影響は大きく、「言いたいことを言い合える関係性をつくった方が、チームの生産性とパフォーマンスが上がる」ということは、多くのビジネスパーソンに広まっているのではないでしょうか。私自身も『問いかけの作法』を執筆するにあたって、旧友である『心理的安全

      • 企業リーダーと事業リーダーは何が違うのか?経営人材への「覚醒条件」を考える

        「次世代の経営層をいかにして育てるか?」 これは、ある程度の規模の企業なら、どこかで必ずぶち当たる難題です。 実際、MIMIGURIでも最近、経営人材育成に関する企業からのご相談が増えています。 もちろん「外部から採用する」という選択肢はあります。しかし、経営層になれるようなエグゼクティブ人材はそもそも市場に少なく、見つかったとしても報酬が非常に高額で、さらにカルチャーフィットする人材となるとほとんど見つからないのが一般的です。 だからこそ、多くの企業が「どうやって社内

        • 『パラドックス思考』が(惜しくも)刺さらなかった読者への手引き

          新刊『パラドックス思考』出版から2カ月経って、大学生から20代若手、ミドルマネージャーや経営陣とかなり幅広い層の方々に届いているなと実感しています。SNSを見ていると、嬉しい感想もちらほら。 特に大企業やメガベンチャーの重責を担う経営層や幹部リーダーの方々からは「まさに経営とマネジメントの葛藤を言語化してくれたと感じた」「複雑な意思決定の真髄が書かれている」などのありがたい感想を多数いただきました。 一方、Amazonのレビューでは一部に「個人の悩みの解決には役立ちそうだ

          • 学び続ける組織文化をつくるために、MIMIGURIで実践している5つのこと

            「VUCAの時代」や「ハイパーコンペティション時代」とも言われるように、先行き不透明で、気を抜けばすぐに競合に追い抜かれてしまうこの時代。 組織にとっても、個人にとっても、「ひとつのことを長く続ける」戦略はもはや有効ではなく、「学び続ける」姿勢が重要になっています。 こうした背景を踏まえて、以前noteで、学習論研究の蓄積を踏まえて「組織の学習観をすり合わせること」が重要であると書きました。 しかしながら、学習観の統一はあくまでもファーストステップ。そこで終わってしまっ

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            学習は「知識やスキルの獲得」だけではない。学習論研究からひもとく、多様な「学習観」

            先日、岸田首相の「育休中のリスキリング」という発言が大きな波紋を呼びましたが、政府は個人の「学び直し」支援に5年間で1兆円もの予算を投じる方針を発表し、「学習」に対する世間の注目も高まってきているように思います。 学習論の研究者としてこのこと自体は喜ばしいなと感じる一方で、「学び」と言うとスキルや知識の習得のことばかりが語られがちな点が気になっています。 私が専門としてきた学習論においては、「学習」は単なる知識やスキルの獲得のみならず、もっと広く捉えて議論がなされてきまし

            相反する2つの「遊び」の両立が、組織の創造性を刺激する

            2021年3月1日に経営統合したMIMIGURIは、勝負の3期目を迎えました。創業日当日の節目に新刊『パラドックス思考』を発売できたのも感慨深いものです。 MIMIGURIは2020年3月の資本業務提携を経て、1年足らずで合併したわけですが、この2年で組織は急激に大きくなりました。合併前、私が経営していたミミクリデザインは20名規模でしたが、DONGURIとの合併、そして採用を経て60名規模の組織となりました。 こうして組織が大きくなると、どの会社にも大なり小なり起こりが

            【『問いのデザイン』のB面】新刊『パラドックス思考』に込めた“矛盾と遊ぶ”効能

            最新刊『パラドックス思考:矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる』が2023年3月1日に発売されます! 予約開始直後からさっそく大きな反響をいただいて、Amazonカテゴリ1位 ベストセラーを達成! 先立って共著者である立教大学経営学部 准教授・MIMIGURIリサーチャーの舘野泰一さんから、出版にあたっていい感じにnoteを書いてもらったので、この記事では『パラドックス思考』が生まれた背景を“裏話多め”にご紹介しようと思います。 『パラドックス思考』は『問いのデザ

            安斎勇樹は、なぜMIMIGURIを経営するのか?

            2021年に合併し、2期目も折り返しを迎えた株式会社MIMIGURI。今年は初めてAdvent Calendarに挑戦し、本稿はその最終日を飾る記事です。 MIMIGURIの社会的展望については、共同経営者であるCo-CEOのミナベがまとめてくれているため、私は徹底した「自分主語」で、普段はあまり語らない、経営者としての内なる衝動について、記したいと思います。 組織なんて苦手だったはずの自分が、どうしてこうなった🤔私は元来、どちらかというと集団に属するのが苦手で、協調性が

            【裏話】新刊『問いかけの作法』に凝らした3つの工夫

            新刊『問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術』が12月23日に発売され、早速全国の書店で並んでいます。 ありがたいことに発売前の予約段階から重版がかかり、現在1万4千部となっています。発売のタイミングで単行本・電子版が揃っているだけでなく、Amazonではオーディオブックも展開されています。オーディオブックのランキングで3位に入るなど、好評いただいています。移動中に耳から学びたい方などは、こちらもおすすめです!(30日間無料体験できるようです) SNSではすでに

            HRアワード2021 書籍部門 最優秀賞を受賞しました!そして、新刊『問いかけの作法』に込めた想い

            この度、拙著『問いのデザイン』が日本の人事部「HRアワード2021」の書籍部門 最優秀賞を受賞しました!応援してくださった皆さま、審査員の皆さま、日本の人事部のみなさま、本当にありがとうございます! 久々のオフライン、金屏風、滅多な着ないスーツで落ち着きませんでしたが、賞状と盾をいただき、栄誉ある賞をいただいた実感が湧きました。 共著者の塩瀬先生とも久しぶりの再会でした。 学部時代の旧友である石井遼介さん(『心理的安全性のつくりかた』著者)とも並んで受賞できて、感慨深か

            創造性を支える「観察力」をいかに鍛えるか?

            12月発売予定の安斎の新刊『問いかけの作法』では、チームのポテンシャルを引き出す「問いかけ」のサイクルの起点として、「見立てる」というステップを置き、ミーティングにおける場の状況や、メンバー同士の関係性や心理状態など、チームにおける「見えないもの」を観察するための手立てについて、丸1章分割いて考察しています。 ちょうど「問いかけ」を支える観察の勘所について、どのように原稿をまとめあげるか頭を悩ませているタイミングで、注目の新刊『観察力の鍛え方』が出版されました。 著者は『

            書籍『問いのデザイン』4.2万部&電子書籍化決定!新刊『問いかけの作法』について

            2020年6月に『問いのデザイン』を出版して以来、10月1日は「と(10)い(1)=問い」とかけて「問いの日だ!」と言い張っておりましたが、このたび日本記念日協会による認定を受け「大切な問いに向き合う日」として、正式な記念日登録されました。 奇しくも、年度のちょうど折り返しのタイミングなので、上半期を振り返り、下半期に向けて問いを立て直したり、自分自身の探究テーマを振り返ったりするきっかけとして広がると嬉しいなと思っております。 SNSでもハッシュタグ #問いの日 でたく

            組織の創造性を高める「ルール」の在り方を考える

            最近すっかり更新ができていませんでしたが、気づけばフォロワーが10,000を超えていた(ありがとうございます!)ので、noteも不定期で更新していきます。メモ程度の軽めのものになるかもしれませんが。 先日、CULTIBASEの会員限定のウィークリーイベントで法律家の水野祐さんと対談させていただきました。すでにアーカイブ動画がアップされています。 水野さんの20分ほどのプレゼンテーションを受けて、その場で掲げた当日のディスカッションテーマ(キーワード)は以下。 すべては話

            新刊『リサーチ・ドリブン・イノベーション』予約開始! アイデアの可能性を拡げる探究型の問いのデザインとは?

            昨年から書き進めてきた新刊『リサーチ・ドリブン・イノベーション:「問い」を起点にアイデアを探究する』(安斎勇樹 小田裕和 著, 翔泳社)が4月20日に発売されることになりました!是非ご予約ください!ありがたいことに、早速Amazonの書籍の人気度ランキング1位に入りました!🙏 これまで企業の課題解決のワークショップデザインやファシリテーションに関わる著作はいくつか出してきましたが、イノベーション論、特にアイデアを生み出す方法論に焦点化した書籍は初めてとなります。 今回はミ

            探究の戦略(Strategy)と戦術(Tactics)

            ここ最近はもっぱら"探究"というキーワードについて思索を巡らせています。 教育の領域では「探究型学習」「探究的な学び」などが普及して一般的なワードになりましたが、これからはビジネスパーソンのキャリア戦略においても、企業のイノベーション論においても、探究の考え方が鍵になるのではないかと考えています。 探究を"日常化"する重要性"探究"と"研究"は何が違うのか?という定義の議論はまた別の機会に譲りたいと思いますが、これまでビジネスにおける"研究活動"というと、ビジネスパーソン

            定期的に仕事の「信念」をコトバにする中期的リフレクションのすすめ

            仕事に上達するため、納得度の高いキャリアを築くために「リフレクション(内省)」が重要であることは、いまさらデューイやコルブを引用するまでもなく、様々なところで指摘されています。 しかし「リフレクション」と一口にいっても「なんで先月のプロジェクトはうまくいかなかったんだろー?」という技術改善のための短期的なPDCAサイクルもあれば、数年単位でじっくりと自分の仕事に意味づけを重ねて「私はいったい何者なのか」とアイデンティティを探るような長期的な省察まで、さまざまです。 このと