安斎勇樹
記事一覧
学び続ける組織をつくるには、「学習観」と「評価システム」をすり合わせる:ドラゴンボール、キングダム、ワンピースの違い
"学習"とは何か?"学ぶ"とはどういうことか?
この問いは非常にシンプルに見えますが、実際にはその答えは多種多様です。学習の定義は、個人の年齢や職業、これまでの人生経験、価値観などによって大きく異なります。この記事では、あらためて「学習観」の違いについて探り、組織づくりや評価制度との関連について考察します。
なお、この記事は以下のVoicyで音声解説していますので、ぜひあわせてご視聴ください。
中年期のアイデンティティ・クライシス。その原因と処方箋を考える
「自分に合った仕事とは?」「自分らしい働き方とは?」
多くの人が、自分の個性やアイデンティティと向き合いながら、キャリアを模索していることと思います。
学習論でも、「学習とは、アイデンティティの変容である」という学習観が支持されており、人の成長とアイデンティティは密接に結びついています。実際に、20代後半や30代前半くらいになると、知識や技術が増えたことよりも特定の仕事において「一人前になって
中年期のアイデンティティ・クライシスを乗り越える探究論の探究/リーダーの"正しさ"の鎧/"学習観"のアップデートなど【Voicy5月総集編BEST5】
4月にVoicyチャンネル「安斎勇樹の冒険のヒント」を立ち上げて、2ヶ月が経ちました。なんとか約15分の音声配信を毎日続けています!おかげさまでフォロワーも2000人を超えました。本当にありがたい限りです。
5月のVoicy「安斎勇樹の冒険のヒント」人気コンテンツBEST5本記事では、先月に引き続き、5月に配信した31本のコンテンツのうち、アナリティクス(視聴データ)を振り返って、リスナー数やい
職場は“マジメな場”であるべきか?これから必要な「エンタメ経営」のあり方を考える
「楽しさ」や「面白さ」、エンターテインメント性。これらは従来、企業現場、職場の従業員体験において、あまり重要視されてこなかったように思います。
一方、「エンターテインメント」は、MIMIGURIや僕個人にとって非常に重要な概念であり、毎日の朝会から部門長のミーティング、全社総会や社内番組に至るまで、あらゆる場面で「面白いかどうか」を重視しています。そして、これからの時代においては、「エンターテイ
新刊『チームレジリエンス:困難と不確実性に強いチームのつくり方』発売決定!先行して「はじめに」を全文公開します。
チームづくりに関する最新刊『チームレジリエンス:困難と不確実性に強いチームのつくり方』(池田 めぐみ・安斎 勇樹 共著)を今月末に発売します。Amazonで予約が開始されていますので、ぜひ発売前にご予約ください!
本記事では、一足先に書籍の「はじめに:チームの行く手を阻むもの」を公開いたします。※校正前の原稿ですので、発売時のものとは若干異なります
チームに降りかかる「困難」を乗り越えるには早
組織に“できたてホヤホヤの暗黙知”をシェアする仕組みをどうつくるか?子どもの「逆上がり」習得過程を見て気づいたこと
今日は「子どもの日」ということで、個人的な話になりますが、先日、5歳の娘が「逆上がり」を習得しました。
一人の親として感動を覚える瞬間だったことはもちろん、習得のプロセスがまさにヴィゴツキーの言う「ZPD(Zone of Proximal Development、最近接発達領域)」そのもので、親としても、研究者としても非常に感激してしまいました。
そこで本記事では、「娘の『逆上がり』習得」とい
"心理的安全性の誤解"の誤解/キャリア目標を捨てよう。探究テーマの重要性/暗黙知を引き出すインタビューのコツなど【Voicy4月総集編BEST5】
2023年度を振り返ると、春に「軍事的世界観から冒険的世界観へ」という新たなスローガンを掲げて、冒険型の組織づくりのモデル「CCM」を開発して、今秋出版予定の集大成的な単著の執筆に取り掛かった1年で、まさに「大きなアウトプット」にすべてのリソースを費やした1年間でした。
単著はまだ現在進行形でブラッシュアップ中ではあるのですが、大型のアウトプットを通してやや燃え尽きかけていたというか、研究者とし
毎年新刊を出すために実践している、知的生産の4つのルーティーン
ようやく執筆してきた単著『冒険する組織のつくりかた(仮)』の完成が見えてきました。2024年冬頃の出版を予定しています。冒険的世界観の組織づくりを体系化した実践書になる予定で、僕にとって30代のキャリアの集大成的な書籍になりそうです。楽しみにしていてください!
振り返ると、2020年にベストセラーとなった『問いのデザイン』を出版して以来、ほぼ毎年新刊を出してきました。
『問いのデザイン』202
マネジメントの「もぐら叩き」からいかに抜け出すか。ミドルマネージャーが心得ておくべき「問いのデザイン」の新原則とは?
経営層の方針をチームに伝え、実行に移すミドルマネジメントの現場において、「問い」のデザインがますます重要になってきていると感じます。
本記事では、2023年10月に開催し、大変好評だったウェビナー「チームを覚醒させる「問い」のデザイン:新時代のミドルマネジメントの真髄」の内容より、「問い」を活用したミドルマネジメントの新原則について、ケーススタディとともにご紹介します。
『問いのデザイン』の大