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水宮うみ
2024年4月6日 18:22
健やかな者 建物を筆で書く愚かさの寓話が偶然隅っこに暗闇が自己言及して光り出す円環に還る猿 遠い楽園
2024年3月28日 09:07
人人のなかを貴方は彷徨った世界知る犬が自分の鼻で嗅ぐ息を忘れて自らを亡くしてる春隣 燐火瞬き舞っていた
2023年12月13日 17:36
空白を書いては行間を読んだ他人事の一言どっさりと届く共感が凶器のように押し寄せる感性のまま完全に風まかせはなむけの花束 鼻につく話餞別に煎餅ひとつ殘しとく
2023年12月4日 20:46
心音の意味は未だ口にしない逆さまの三月にサーカス探すぞんざいに存在してるお惣菜虎の七と八を切り分けた刀あかんねん 茜さす目が開かんねん許された午睡に蓮は話すはず意図の奥 心の音を置くノート
2023年11月15日 19:08
猿達は遠い楽園に囚われる夕日見るタイムが日々に多々あった公園に広げたハムが穴になる傷付いていたことに気付いて痛い生きた日に手を合わせては拾う星
2023年10月11日 10:47
朗らかな月食 良い人を食べる正解のない生活に解説者努力して奴は弩弓を引力で七不思議 思慮の虜は皮膚の底限りなく文学的なガスバーナーラブレター愛の炎で燃えてしまう
2023年8月23日 22:01
眩しくて瞼を不満げに閉じて末梢を抹消するのを待つとしようそれ故に故郷の音が即響く明暗のみえない日々に月の音
2023年7月9日 20:16
日の暮れた墓の土にも青春はもし文字を模しても指紋まで出んもん眠い目の民 己で起きて走る頭韻と問いの後には遠い跡
2023年6月2日 10:55
ゆうれいのようにゆらゆらゆれる百合奇を衒う綺麗な街へ鹿寄った意図を読む 系図の糸を売り続ける奇天烈な亀裂綺麗に照らす月頁には貝殻の音 夏だから
2023年5月14日 16:21
あとがきの足跡辿りめくる指ステータス素敵に既に捨てた素手白々しい日々とお目々が口々に一人称は銀色の夢の中曖昧な甘い合間に淡い波
2023年4月16日 18:13
一瞬の光をずっと見ていた日スカスカの姿形たち立ち上がる古くに叶えて口から土を吐く間違いが待ちに待った街に舞った崇高にすっごい少し吸い込んだ月と月合わさる日々に用がある
2023年3月27日 08:47
物理的にふつうに分厚い文庫本幻の魔を滅ぼして仕舞うロボ十二年後の十二年前のカニ天国の夫と大王の宝玉蓋に触れ縁から淵へ降っていく存在もしていないのにあったかい十日目の乾いた朝も月を乞う水の気配が泳ぐ夢 泳ぐ風
2023年3月14日 21:00
謹んで僅かな菫 勤務地へ証明を正月という日に言った悽惨な凄い妻が萋萋と棲む木の奥の記憶 昨日の斧を置く横書きの下書きを上書きしてる春先に白い命を乗せていく
2023年2月23日 07:25
昔日の月が散って惜しいと思う神さまはいつも夕暮れ時の夢晴れた日を青いレターに貼っていた膕で摑んだボール(或いは月)空っぽの私ひとりじゃ笑えない目を瞑るからだ内臓広がって