都築郷夫(つゞき·くにを)の詩と歌と句 act 2 by Tsudsuki, Kunio

【巻頭詩】

詩は手に取れるもんぢやないんだ
臭いやうだが心をおたまにして取るもの
有り体に言つて熱いスープ
詩のにほひを追つてゐる己
まだ分からぬ そんなに美味いか
そしてこいつを啜つて
詩は魂の涵養を成し得るのか
だが取り敢へず腹に何かを(季節外れでも)
つてんなら誰も止めやしないだろ?
外にはプッシャーがうろうろしてるけど
ヤクぢや充たされないんだよ
ヤクは自分の脳を削つて饗するもの
喰へば

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あなたの心の糧になることを祈ります☆彡
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川柳つくりました

短歌バトル中止or延期とのことで、自分の歌はまだまだ日の目をみれそうにありません。フラストレーションを解消するために作りだめていた川柳を発見したので書いておきます。読んでください。サラリーマン川柳とは違うかもしれません。



四季報は歳時記に似て憎みあう

ホッチキスの芯はわたしの子どもかも

小さい「つ」は使い捨てですっ、っっ っ。っ

なんだあの顔色、科挙の帰りかな?

友達じゃないのでぽ

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現代川柳(2020年1月第71号)

【星の抄】
裏声のやけに綺麗な西の魔女
なにもないところで笑い出すピアノ
探さないでください 枯葉降り積もる

【誌上句会】「廊下」
ぬるぬると伸びる廊下の長い愚痴

【誌上互選句会】「裂く」
サイコロは転がるY字路を裂いて

【初心者講座】「ロープ」
帰ろうかロープの汽車を走らせて
#川柳 #現代川柳 #掲載句

川柳七句

ぬばたまの詩歌未遂の蟻、行脚

哲学の陽射し、現行犯逮捕

額縁が実る枝にも雪の降る

コンパスで描くπの実、ひらめいて

ひら、めいて、ゆら、めいて、国は五月病

回文の遺言 指紋は愚問

愚か者の祈り、ファミレスで祈り、

/とわさき芽ぐみ

ありがとうございます🌟
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2020みやまうた01

コレ睫毛入っているな違和感と引き際を知りサヨナラを聞く

容量が分からず作った夕飯をタッパに詰める時差ぼけみたい

元日に向けて早まる閉店に大みそかすら追い出されるとは

冷めていくカップの肌に懇願すあなたにだけは捨てられたくない

閉店が迫りソファーは意地悪で女ひとりが泣き寝入りする

冷めきったカップの底にひとりきりわたしの顔が染みついていた

ベイサイドモールを無言で歩く夜に強くなれたねヒー

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現代川柳(2019年11月第70号)

【星の抄】
一対のわたし鏡の罅なぞる
自惚れて泡の消えないカプチーノ
虚が覗く見慣れたビルの裂け目から
ペテン師の良心咳が止まらない
朝の蜘蛛しあわせなんてこんなもの

【誌上句会】「帽子」
冤罪のシルクハットを載せられる

【誌上互選句会】「レンズ」
黒塗りのレンズ 私は知っている

【初心者講座】「列」
‪遅延した駅で崩れる蟻の列‬
#川柳 #現代川柳 #掲載句

ブルー・オイスター・カルト 川柳28句

試作品失敗したり銀のひと

CDを山へと向ける巡礼者

光秀をビールと言える今日が来た

ペンタゴン壁をへだてて誰が泣く

さっきまでテレビであった老水夫

煮魚と潜水艦をつくりたい

美術館ガスボンベでも飛べないか

耳に似た鰐が工場音のなか

アメフトをしないで演歌歌手歿す

金属をそれぞれ秘めて野球場

彷徨す泥占いにしたがって

下駄消えるふたりのそとは無人島

迷宮に躁状態の賢者待つ

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時実新子監修『川柳の森 現代の秀句』より

『川柳の森 現代の秀句』は『月刊川柳大学』創刊5周年を記念して企画されたアンソロジーで、326名、約6,000句が掲載されています。
句会・大会・柳誌などでご一緒したことのある先輩の作品を中心に、一句ずつご紹介します。

沈む男 を見ているピエロ を見ている私/新井恵子
さくら咲き血を滲ませる非常口/石部明
コスモスがみだらに揺れて恥ずかしい/宇田ミドリ
紙の駒ゆっくり王手 王手なり/大西玉江

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秋空母(いまから二年前)

空腹をはばかりもなく秋空母

三つ子中ひとりに生えてくる茸

物理上仏像おとす高い位置

太陽にほえろと雨の朔太郎

駆動体惑星とまる目の庇

仏教で転がる石をさらに蹴る

銀色の世界でふえる南瓜パン

構造と呼べる装置と手をひらく

しあわせと入力したらすべて消す

愚者の家7のすりへる計算機

遷都して二つ便器を置き忘れ

薬局の偽王へと粉またも粉

血縁のない百の両親

朱子学なのかルパン三

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