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うたかたの日々(日々の泡)
「泡沫」。
「うたかた」と読む。
水面に浮かぶ泡。
儚く消えやすいもののたとえ。
ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」。
肺の中に睡蓮が生長してしまう奇病にかかったクロエと、恋人のお話。
毎年、冬に風邪をひいて咳が胸のあたりから出ると、
「肺に睡蓮の蕾がね・・・。」
曇った空の色に、モネの「睡蓮」の薄紫色が思い浮かんで、
そんな風に冗談を言っていた。
しかし、今年はそんな冗談は言えない。
コ
モデラート・カンタービレ
人生は儚く、うたかたのよう。
という、フランス人作家、ボリス・ヴィアンの小説。
先日、「うたかたの日々(日々の泡)」について書いたものが、#音楽の記事で、うれしいお知らせをいただきました。
スキを押してくださった皆様、ありがとうございました。
うたかたについて・・・生きている時間について考えてしまいます。
焦る気持ちもありながら、
「時間を得ては時間を失い、時間に逆らって生きる」
という、
『おしゃれの平手打ち』
『おしゃれの平手打ち』という本を、20代の頃に何度も読んだ。
引越しの度に本を整理したけれど、ずっと手元に残している。
映画評論、随筆、翻訳でも活躍された秦早穂子さんの本だ。
秦早穂子さんは、1950年代のヌーヴェル・バーグ誕生の瞬間に立ち合い、まだ、撮影中だったゴダールの『勝手にしやがれ』を世界で最初に買い付けた方である。
マレーネ・ディートリッヒ、キャサリン・ヘプバーン、ローレン・バコール