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(後編)外国人は主張が激しい!・・本当に?|外国語での会話の際、知っておくとよいお話【語学の学び方】

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前回の前編では、外国人は主張が激しい!と言われる一つの理由には、その国の風土・習慣・考え方等があるのも事実だろうと綴りました。
さて、本日の後編は本題として、私が考えるもう一つの理由として

”言語の文法構造が理由”でもある、
というお話を綴っていきます^^


外国人は主張が激しい、そして、日本人は主張が少ない!・・・の、”ある一つの”真実とは?(後編)

言語の違いによって、その言葉を話すその人の印象をつくる~
~その国の言語の”文法構造”が理由~

さて、前回からの続きとなりますが、なぜ”外国人は主張が激しい!”という考えが出てくるのだろうか、というお話。

私が考えるのは、その言語の文法構造が理由の一つかと考えています。

例えば、日本語。動詞が最後にあるので、話を最後まできかないと、YESかNOかもわからないですよね。(日本人にとっては当たり前)

「私は今晩、山田さんと一緒に、車で、東京駅にあるレストランに、行きたく”はありません”

やっと文章の最後で、否定文であることがわかりました!最後まで聞いて、やっと、あっ!と驚きました。行かないんだ!と。
行きたい・行きたくないという、文章として一番重要な”動詞”が、最後に登場する。それが日本語です。ちなみに韓国語の文法も同じ特徴を持ちます。

そんな文法に慣れている我々は、最後まで話を聞く必要があります。ある程度、丁寧に。

それでは英語や他の言語ではどうでしょうか?

英語・フランス語・スペイン語等の言語は、出だしの三単語くらいで、概ね話の方針がわかると聞きます。(聞きます、と書いたのは、自分でも感じていることではありつつも、実際、英米圏・ラテン語圏の友人たちと、同様の話をすると、その様に発言していたということです)

I do not、だけでも、”私は” 「する のか、しない のか」、がわかるということです。文章の主体者、行動の方針、それがYESかNOか、が文章の頭でわかり、残りの情報は、その後に追加情報として発せられる、という構造です。

"I do not want to go to the restaurant in Tokyo station with Yamada san tonight"

"Je ne veux pas aller au restaurant de la gare de Tokyo avec Yamada san ce soir "

日本人がそれらの外国語を話すと、外国人の印象は?

私が、英語・フランス語・スペイン語等の言語で世界中の友人たちと話してきた中で、しばしば、日本人の印象として耳にしてきたのは、

✔日本人は主張しない
✔主張しても、主張するタイミングがいつも遅い(早く言えばいいのに)
✔静かで何も言わない(うんうん、聞いてるだけ)

(一方で、何度も私が直面した現実:
海外の友人「Ayakoはなぜ他の日本人と違うんだ。本当に日本人なのか。君は主張する!日本人じゃない!どこの国の人間なんだ!」
私「いやいや、日本人だし、いいじゃない。主張する日本人がいたって。主張しないと生きていけないじゃない✌」
←これがすべて日本語ではないので、確かに、他言語だと、主張しやすいというのはあるかもしれないですね)

話は戻りますが、☝上の発言(日本人は主張しないというところ)についても、日本人への偏見が多いにあるな~と思い、「なぜこんなことを言われるんだろう?」と何度も考えてきました。ですがこれは、日本には、”話を最後まで聞く習慣・文化”があり、またそれを我々が言葉の中で必要としているからだと思います。

最後まで話を聞きなさい!
そういわれて成長したのです。

だって、最後まで答えがわからない、そんな言語を扱っているのですから。

一方、私の周りにいた外国人の友人たちは・・

私はフランス留学中、ブラジル人、モロッコ人、トルコ人の主張が激しい友人たちに囲まれ、そこそこ主張の激しい人間として生きてきたのに、やや黙っている時間が多いことがありました。

なぜなら、彼らは、周りの人の話にどんどん言葉・意見を被せてくるからです。

どんどん話はそれて、まとまらない。
主張は多くあるのに、前に進まない。

これがやや、グループで問題解決する上でのネックでした。
(多様性はチームに価値をもたらす、とは言いますが、とはいえ、炎上するほどの主張は、どうしたものか)

さて、話をYouTubeでのTF1の投稿に戻します。
ここでは、時々ゲストをお迎えして、主張を聞くという投稿があります。
この質問者が結構曲者でして、
✔質問を投げたくせに、回答者が話している途中ですぐ質問を被せる(おい!)
✔YESかNOかの質問にYESかNOかですぐ答えないと「oui ou non?」を連呼し、回答をせまる。

なかなか厳しい。
聞いていると毎回ひやひやします。

毎回これを聞きながら、
なぜ回答者は、この”詰め寄るような”コミュニケーションに耐えることができるのか?と、純日本人の私は冷や冷やしながら聞いています。
ただこれも、外国語を学ぶため、色んな角度から訓練する必要があるのだろうと、改めて感じます。文法、語彙、リスニング等等、机上で学ぶこともありますが、実際に言語を使う場では、

その国の人達が、その国の言語で、どう生きているのか

それも体得してやっと、少し日本人から脱皮して、言語を自分のものにする、に近づくかなと感じております。

言語はやはり、奥深い。

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