記事一覧
遂に日本人の大量ゲノム解析でルーツの解像度が高まる
以前に、日本人のルーツや古墳時代のミッシングリンクの話をしました。
ようは、
・縄文時代は閉鎖空間で独自の文化を形成したが、日本人が持つDNAの多くが古墳時代に東アジアから流入した人たちかもしれない、
という話です。
このときの現代日本人のサンプルはまだ多くはありませんでした。
別のプロジェクトで3千名以上の日本人サンプルから詳細な系統分析が行われ、発表されました。こちらで公開されています。
”More Agent”はLLMの見えない壁を超えるか?
今の生成AI、もっと言えばLLM(大規模言語モデル)は、言語など時系列データに強いTransformerという技法から花が咲いたといっても過言ではないです。
その中でも、従来切り捨てていた過去情報をうまくつなげる”Attention”という仕組みが中核にあります。今でも元論文は誰でも見ることはできます。
GPTをはじめとして、今のメジャーな生成AIサービスは多かれ少なかれこのAttention機
Axiom Space社の宇宙「衣食住」
以前に、若田光一氏の卒業の話を取り上げました。
民間企業で引き続き宇宙開発に携わるとのことでしたが、その後公開されました。Axiom Spaceでアジア太平洋地域のCTO(最高技術責任者)として活動されるようです。
宇宙開発では有名な企業で、特に民間として「宇宙ステーション」を開発することで知られています。こちらがそのイメージです。
なかなか近未来な風貌です。ちなみに、日本でもDigital
将来の若き探査車・人が火星を目指す
以前に、火星におりたったヘリコプター型探査機がアクティブな活動を終えた話をしました。(あとは静止状態で定点観測)
これで、動く探査機としては、Curiocity(2012年到着)とPerceivarance(2021年到着)の2台だけとなりました。両車は数千km離れているので実質独りぼっちです。
そんな中、未来の種を咲かせるためにNASAが運営している、有人探査車コンテスト(HERC)結果発表
SF作品「三体」は現代科学ミステリーの玉手箱
前回、UFOについて書きました。
UFOだけでなく地球外生物は今でもSFの鉄板ネタです。最近では、Netflixが有名なSF作品「三体」の配信を開始して話題になっています。
三体という用語は、元々「三体問題」として何世紀も前から数学者を悩ましてきた難問です。過去にも触れました。
三体の作品についてですが、Netflix版を見ましたが登場人物と構成は大幅に変えています。要は、おいしいところを簡
NASAのUFO独立調査報告書を紐解く
以前に、恒星間天体の話をしました。
ようは、
太陽系の外から飛来した天体を調べることで異星人がみつかるかも、
という話です。
2021年から、何故かUAP(旧UFOが空だけを指すのに対し、陸・海含めた不可思議な現象を総称)の本格的な審議が米国で盛り上がります。
こちらの日本ニュースでもこの騒動について深堀しています。
UAPについて、過去に紹介した記事を載せておきます。
最後に「調査報告
クマムシ最強の理由が徐々に明らかに!
以前に、クマムシの最強説を話しました。
なぜ不老不死なのか?遺伝子に原因がある、としか触れませんでしたが、より詳細な記事が出ています。
あらためて、クマムシがなぜ最強なのかを箇条書きにします。
・体長わずか0.5ミリで、深海・ヒマラヤ山脈など極限環境でも生息
・150度の高温、-270度の低温でも生存可能
・食料/水がなくても数十年生存可能(代謝が遅い)
・通常の致死量レベルの放射線の1千倍で
太陽系で最も孤独なヘリコプターとの束の間の別れ
人類移住の有力候補「火星」について、先日SpaceXが1日10回を目指す発表をしました。
その火星ですが、NASAが送った2台のローバー(探査車)が今でも観測結果を送信しています。(中国のローバーは休眠した模様)
特に、2021年に到着したPerseverance(パーシヴィアランス)は、2023年に生命の可能性を示す有機物(芳香族)を発見しました。過去記事を。
実は、このローバーともう一台空
日本の量子と世界のAIの出会い
前回、量子世界の日(4/14)について触れました。
ようは、量子は基礎科学から応用にシフトしている、というはなしです。
今回は、世界でなく、日本が量子技術をどのように推進しているのかについて、4/9に公開されたレポートを元に紹介します。
そのレポートはこちらでアクセスできます。
AIに要約をお願いしてみます。
生成AIに要約を書かせるのはもはや日常化してきましたが、実は量子とのコラボが進
ついにAIが鳥の鳴き声を解読して異性を惹きつけることに成功
以前に、言語の起源について書きました。
この中で、鳴き声をあげる(脊椎)動物共通に、音声コミュニケーションをとる先祖がいた、
という話をしています。
となれば、人間以外でも言語を操っている動物はいるのではないか?単に我々が気づいてないだけなのでは?
と想像するのは自然です。
人間世界(?)では、我々の言語を学習したLLM(大規模言語モデル)が人間並みの対話力を実現しています。
このLLM
「神の粒子」予言者ヒッグス氏をしのぶ
ヒッグス粒子を予言したヒッグス氏が亡くなりました。日本の主要メディアにも掲載されています。
予言したのはちょうどいまから60年前で、そこから半世紀がたってついに実験でその存在が正式に認められました。
全ての物質に質量を付与、とありますが、もう少し細かく書くと
「弱い力に質量を与える」
というものです。「弱い力」というのは「強い力、電磁気力、重力」と並ぶ4つの力の1つです。2023年に誕生50周
1日に10回火星へ!SpaceXの最新計画とStarshipの止まらない進化
以前に、SpaceXの次世代宇宙船Starshipの3回目のテストについて紹介しました。
4/7(米国現地時間4/6)に、CEOのイーロン・マスクが従業員向けに多惑星を目指した最新の計画発表を行い、Xで公開されています。
以下は、その冒頭部の要約です。
冒頭に、エイリアンの話から始まります。(アイスブレイク?)
「フェルミのパラドックス」という言葉を引用しており、これは科学者フェルミが195
「人工意識」という野望2
前回の続きです。
日本の研究者でも「人工意識」にチャレンジしている方はいます。
その一人として金井良太氏を取り上げます。
この方は、国のムーンショットプログラム(その名の通り野心的な挑戦を支える計画)で、身体・知覚能力を拡張して自由自在にするために、BMI(Brain Machine Interface)分野を担当しています。下記がサイトです。
金井氏は、さらに大胆に「AIに意識を持たせよ