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宇宙に関する謎・ニュース

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最新のニュースや論文を題材に、宇宙のホットな情報をまとめています。
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記事一覧

ドレイク方程式に久しぶりの改善案が提示される

異星人に興味がある方には、「ドレイク方程式」は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか…

福岡 浩二
1日前
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月に大規模な地下空洞を発見!

人によってはBig Newsかもしれません。こんなニュースが流れました。 元論文はこちら。 月に…

福岡 浩二
4日前
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宇宙産業のDTC:Starlink、Omnispace、そして元祖Amazon

DTC(Direct To Consumer)は、消費者向け製品を取り扱う産業では重要なキーワードです。 宇宙…

福岡 浩二
8日前
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欧州が戻ってきた:アリアン6初飛行に成功

日本の基幹ロケットH3がついに本番運用を始めました。 米国では相変わらずSpaceXが際立って…

福岡 浩二
11日前
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Rocket Labの快進撃:ロケット打ち上げ頻度でSpaceXを超える

以前に、H3ロケットの初積荷「だいち4号」について紹介しました。 このレーダー型人工衛星は…

福岡 浩二
2週間前
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動物のインターネット:新しい神話へ

以前に、量子インターネットの話をしました。 ようは、 量子伝送技術で新しい発明が起こって…

福岡 浩二
2週間前
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宇宙初期の謎:原始ブラックホールとそのエキゾチックな仲間たち

通常のブラックホールとは異なる「原始(Atomic)ブラックホール」。以前にも何度か触れました。 通常のブラックホールは、下図のとおり天体の最終形態です。 今から半世紀前、若きスティーブン・ホーキングが宇宙初期のビッグバン直後にもブラックホールが生成されたのでは?という仮説で誕生したのが「原始ブラックホール」です。 天体版は太陽の数倍から数百億倍ですが、こちらは極小サイズで、陽子1個未満のサイズで数トンの重さを持ちます。 その「原始ブラックホール」について最近新しい研究

H3ロケット、ついに実運用へ。初の積荷とその性能は?

7月1日に、H3ロケット3号機の打ち上げが行われ、無事に成功しました。 今までの2回はあく…

福岡 浩二
2週間前
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カーツワイルの「シンギュラリティ」最新版その3:私はだれ?

前回の続きです。 今回は、第三章「私は誰か?」を補足的に紹介します。 テーマを一言で言う…

福岡 浩二
3週間前
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地球の生命史は他の星でも起こったかもしれない

前回まで、生命の起源と初期生物に至る仮説について紹介しました。 ようは、 アルカリ熱水噴…

福岡 浩二
3週間前
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再注目される代替重力理論:テレパラレル重力が解く宇宙の謎

今の宇宙論は、一般相対性理論とダークマター(暗黒物質)を基にしたモデルが主流の考え方とさ…

福岡 浩二
1か月前
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銀河と人類との奇跡的なつながり:星間物質が知能を産んだ?

近年、太陽風による悪影響が話題になっています。 我々がスマホで使うGPSにも関係するので、…

福岡 浩二
1か月前
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アイスマンの現代病と人類史の見直し

以前に、謎のアイスマンについて触れました。 ようは、 5千年前のミイラに現代とつながる入…

福岡 浩二
1か月前
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超ひも理論の進展と課題:CERNでのString Theory 2024国際会議

先日、素粒子加速器の最高峰CERNで"String Thoery2024"と呼ばれる国際会議が行われ(公式HP)、大栗博司氏が行ったClosing講演が公開されています。(良い時代☺) 今までに、String Theory、日本語で「超ひも理論」については何度か触れてきました。 以前は「万物の理論」とも聞いた事がありますが、近年は量子論と相対性理論を融合する「量子重力理論」と呼称されます。その候補の1つです。 超ひも理論とは、 点でなく「ひも」(かそれ以上の次元)を単位と