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日本の量子と世界のAIの出会い

前回、量子世界の日(4/14)について触れました。

ようは、量子は基礎科学から応用にシフトしている、というはなしです。

今回は、世界でなく、日本が量子技術をどのように推進しているのかについて、4/9に公開されたレポートを元に紹介します。

そのレポートはこちらでアクセスできます。

AIに要約をお願いしてみます。

- 量子技術の戦略的開発(日本)
日本は量子技術革新の推進を目的とした一連の戦略を策定しています。これには、2020年の量子技術イノベーション戦略、2022年の量子未来社会ビジョン、2023年の量子未来産業創出戦略が含まれます。

- 国際的な競争と協力:
アメリカ、欧州連合、オーストラリア、カナダ、韓国、デンマーク、ドイツ、フィンランドなど、複数の国が国家レベルの量子技術戦略を確立しており、量子技術の進歩とその戦略的重要性が、世界的な競争を強調しています。

- 技術進歩と産業創出:
世界中で量子技術の進歩は顕著であり、微小な磁場や温度変化を測定できる量子センサーなど、産業応用が可能になっています。この技術は生産性を向上させ、新しい産業を創出する可能性があります。

- 政策と規制の展開:
技術進歩だけでなく、量子技術および関連産業を支援する法的枠組みを開発する国も増えています。例えば、韓国は最近、量子科学技術及び量子関連産業の育成に関する法律を制定しました。

- 今後の方向性と課題:
文書では、日本が国際的な進歩と競争圧力に対応するために、グローバル市場戦略を強化し、技術開発を推進し、教育およびイノベーション基盤を強化する必要があると説明しています。

by ChatGPT

生成AIに要約を書かせるのはもはや日常化してきましたが、実は量子とのコラボが進んでいます。

生成AIに不可欠なGPU(並列型演算処理)で量子コンピューティングを実現する企画が2023年から日本であり、GPUの雄NVIDIAも後押ししています。

日本の産総研で進めている量子・AIクラウド「ABCI-Q」です。公式サイトではこちらです。

経緯を補足すると、もともと2018年から、「ABCI(AI橋渡しクラウド)」と称して大規模処理向けAIの研究をすすめていましたが、量子技術を融合していく派生型をつくろうとしています。

https://www.pccluster.org/ja/event/data/240205_pccc_wsAI-HPC-OSS_05_takano.pdf

ABCI-Qについてですが、量子コンピュータというときに、文脈によっては「汎用型」でなく「目的特化型」を含めるときがあります。後者はよく「アニーリング」とか「イジング(加工方法)」と言われます。

今回の発表を見る限りは、ハイブリッド型のようです。ちょっとどういう仕組みかがよくわからないので、どこかでもう少し調べてみます。

同上

いずれにしても、量子とAIのコラボが進みつつあるので、どこかでまた飛躍的な出来事(生成AIで言うスケーリング則)が起こるかもしれませんね。

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