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ついにAIが鳥の鳴き声を解読して異性を惹きつけることに成功

以前に、言語の起源について書きました。

この中で、鳴き声をあげる(脊椎)動物共通に、音声コミュニケーションをとる先祖がいた、
という話をしています。

となれば、人間以外でも言語を操っている動物はいるのではないか?単に我々が気づいてないだけなのでは?

と想像するのは自然です。

人間世界(?)では、我々の言語を学習したLLM(大規模言語モデル)が人間並みの対話力を実現しています。

このLLMに、人類でなく鳥の鳴き声を学習させることでついにその意味を解釈した、という論文が登場しています。

日本メディアで紹介されたこちらを参考に紹介します。

対象となったのはこちらの鳥です。Zebra Finch、日本語で「キンカチョウ」ですね。

Wiki「キンカチョウ」

可愛いだけでなく、言葉まで分かればさらに親しみがわきます。

18体からの鳴き声を15万種類に分類したそうです。この単位(シラブル)を人類が使う単語と見立てて、その単語間のつながりをLLMと同様に数学的に距離を測ることで解析したそうです。

念のためLLMのおさらいしておくと、文章をトークンに分解し、それを数値化(ベクトル化)して近いか遠いかで次にくるトークン(→単語)を予測するという仕組みです。

キンカチョウが鳴く動機は、メスを引き付けるためということが分かっています。そして興味深いことに、親から学んだ方が明らかにその魅力が高いことも知られていたそうです。(どうやって習うのだろう?)

そして今回のAIによる解析で、ある程度その好まれるパターンが見えてきました。人間の言葉に例えると、文章が長いほうがメスに好かれるそうです。

実際にその好かれる鳴き声を人工的に合成した結果、自然バージョンよりメスに好まれたとのこと。これはすごいですね。

もしかしたら、人間でも、話す内容で異性を引き付ける人工音声技術が誕生するかも? いわゆる惚れ薬ですね。

あながち笑い話にすまないぐらい、今の科学技術の進歩はF1並みです。
少なくとも、鳥については今回の応用でリアルになりそう。

あまり鳥の仲をヒトの都合でコントロールしないようには気を付けてほしいです・・・。

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