マガジンのカバー画像

不動産相続、土地の探し方、土地の売り方、賃貸、民泊

45
相続不動産の売却方法や賃貸活用、土地を購入したいという方へ向けた内容となっている。住宅業界に25年従事し、不動産・相続専門のFP1級技能士です。
運営しているクリエイター

#不動産

~本当に「負」動産??~活用方法について前向きに考えてみる[相続登記義務化]

~本当に「負」動産??~活用方法について前向きに考えてみる[相続登記義務化]

過去にもnoteに書いてきたが、自身が抱えているであろう相続不動産について、改めて書いていきます。

相続で取得した土地や住宅にたいして、価値はないだろう、誰がこんなところに住むのか、誰も買うわけはないと「相続不動産の価値」を低く捉えている方も少なくないと思う。

半面、お金が絡むと冷静さを失う方もいます。
幼少期から独立するまでを過ごしてきて、何も問題はなかった。寧ろ、住環境が良く「価値」を分か

もっとみる
~空き家特例の改正~売却前に解体・耐震改修工事をしなくても良い??

~空き家特例の改正~売却前に解体・耐震改修工事をしなくても良い??

今回の投稿は、「空き家の発生を抑制するための特例措置」、いわゆる「空き家特例」について、要点をまとめていきたいと思う。

〜 空き家特例とは⁈ 〜
被相続人である親(※1)の住まいを、相続人である子(※2)が相続した家屋・土地の譲渡(売却)にあたり一定の要件を満たした場合に、譲渡(売却)にかかる譲渡所得(売却価格)の金額から3,000万円を特別控除する。尚、相続人の数が3人以上の場合は2,000万

もっとみる
〜土地価格は上がり過ぎ⁈〜新築より中古がお得?

〜土地価格は上がり過ぎ⁈〜新築より中古がお得?

タイトルについてはよく目にする話題ではあるが、2008年リーマンショックの時以来、何かがおかしい、、と感じている。

建築業界、リフォーム業界は価格転嫁にどう取り組むのか皆必死であろう。建築資材や物価高騰、人件費増などの要因があるのは言うまでもない。

しかし、、
不動産業も当然ながら「建築」関係が密接に関わっている。
すなわち、2024年問題とYouTubeやネットニュースでも騒がれている建築業

もっとみる
〜CM・広告でみる、不動産買取りリースバック〜

〜CM・広告でみる、不動産買取りリースバック〜

リースバックとは、自宅を売却し現金化した後も継続して住み続けられるサービスのこと。
現金を手元に残せた上で継続して住み続けられるという点では、リバースモーゲージと類似したサービスと受け止める方も多いでしょう。

〜リバースモーゲージと違う点〜
利息分ではなく「家賃を支払っていく仕組み」のため買手側と賃貸借契約を結ぶ。
所有権は買手側に移るため固定資産税などのランニングコストがかからなくなる半面、所

もっとみる
新制度「相続土地国庫帰属制度」とは!?

新制度「相続土地国庫帰属制度」とは!?

いよいよ、令和5年4月27日より相続土地国庫帰属制度がスタートしました。
国も空き家対策と並行し、空き地に対しても本格的に動き始めたのでしょうか⁉️

〜相続土地国庫帰属制度〜
相続又は遺贈によって、宅地や森林などの「土地」の所有権を取得した人が、一定の要件を満たした場合に土地を手放して国に引き渡すことができる新しい制度。
注)
遺贈:相続人に対する遺贈に限る
売買:売買により、土地を取得した方は

もっとみる
〜ネットを活用した不動産売却〜

〜ネットを活用した不動産売却〜

いつ頃から「不動産売却一括査定」というサービスが提供されてきたのか思い出せない、、、

今後、空き家に絡んだ不動産の売却案件も増えていくだろう。そのなかで、「不動産売却一括査定」サービスはさらに拡がっていくのか。
「引っ越し一括査定」「車の一括査定」のように、各社が直接受注や買取りを前提としたサービスとは形態が少し違うと思っている。

〜不動産売却一括査定とは⁈〜
多数の不動産会社、とくに大手企業

もっとみる

〜お客様宅へ訪問〜

立川市で、住まいに関する事業所を設立したご報告に♪

かれこれ、15年ほどのお付き合いをさせていただいているお客様。
会社の看板ではなく、私という1人の人間を信頼し接してくださる気持ちに感謝♪

1時間半以上にわたり、中学生の息子さんを交えて笑いありの会話😆

〜別荘用地の売却〜売り時ってある⁇注意するべき点とは⁈

〜別荘用地の売却〜売り時ってある⁇注意するべき点とは⁈

今回の依頼者は、、
昔に購入した首都圏近郊の別荘用地を処分したいとの相談です。

実はこのような話しは、現実的に少なくないのではないでしょうか。
他人事ではないのかもしれません、、

1970〜1990年頃には、普通にあった話しですが、「土地の値上がりを期待」しての不動産(別荘地)購入をしたケース。

相続対策を考えるなかで基本でもあるが、まずは現状把握が大事です。

この年代に子供時代を過ごした

もっとみる

〜計画道路が本格化か⁈〜

注目している都市計画道路の看板

最近、相続不動産に計画道路がかかっている相談が続いているので今後、noteにも書いてみようと思う

自宅なら、購入時に不動産会社から説明を受けているはずだが、相続不動産だと知らなかったと、不安になられる方も少なくない🤔

~「おひとりさま」の相続対策~周りに迷惑をかけない生き方をしたい!?

~「おひとりさま」の相続対策~周りに迷惑をかけない生き方をしたい!?

「おひとりさま」とは、一昔前ではなんとなく言葉にしづらいフレーズではなかったでしょうか。

いまでは、当たり前になってきており「高齢者の一人住まい」の相談も減る傾向にはありません。寧ろ、増加傾向にあります。

実際には高齢者のみならず、幅広い世代において「おひとりさま」が良いと考えている方が増えているのではないかと思う。

ちなみに、、
2040年には、高齢者単身世帯が「6世帯に1世帯」の割合にな

もっとみる
〜風致とは?風致地区内の土地は売却が難しい⁈~

〜風致とは?風致地区内の土地は売却が難しい⁈~

売却査定をおこなう際、一番始めにおさえておくポイントは「都市計画」の詳細を確認することです。

「都市計画」とは用途地域や条例など、どの程度の大きさの建物が建てられるのか、または建築する際に「特別な条件」が付けられている地域なのか、、など、地域によってルールが違うので重要な調査になります。

この不動産売却に欠かせない「調査」に関して、一般の方には難しいイメージを持たれるかもしれませんが、私が不動

もっとみる

〜宅地内の水道埋設管を掘り当てにいく⁈〜

先週から、土地の調査で頭を悩ませている水道菅引込みの有無について

水道局や地元の水道設備屋さんに確認をしてきたが、結論→「30cmほど掘るしかない」

何とかしようという気持ちはあるのだが、丸一日使い切るので、予定を立てるのが厳しい💦

〜土地の調査〜水道埋設菅を掘り当てた!?

〜土地の調査〜水道埋設菅を掘り当てた!?

以前、noteに書きましたが「土地の売却に関する調査」の続きになります。

よろしければ、こちらもご覧ください♪
   ↓      ↓

~ 経緯 ~
●父親が38年前に購入した土地(自宅は別にある)の売却について、依頼主(娘)より相談を受ける。→依頼主(娘)は、土地を利用する予定がないこと及び遠方のため管理が出来ない(管理費用の負担)ため、高齢である所有者(父)が元気なうちに処分

もっとみる
〜不動産登記制度の見直しによる相続登記義務化で何が変わる⁈〜

〜不動産登記制度の見直しによる相続登記義務化で何が変わる⁈〜

来年(令和6年)4月から、不動産相続の登記が義務化される。
所有者が亡くなり、不動産を相続した相続人らが登記をしないため、「所有者不明土地」が問題となってきました。

令和3年の「民法等の一部改正する法律」により不動産登記法が改正され、いよいよスタートを切るというところで少しずつ話題には上がっているようです。
しかし、当事者でない限り「知らない」「よく分からない」という方も多いでしょう。

相続の

もっとみる