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Bracciano

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ローマ近郊ブラッチャーノの風景。
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56.ブラッチャーノを日本人に知ってもらいたい!

56.ブラッチャーノを日本人に知ってもらいたい!

住むようになって半年も経つと、ブラッチャーノは観光資源が豊富で歴史的にも面白いところだと知るようになります。
なんせ引っ越してきたときは、湖があることぐらいしか知りませんでしたから。

ブラッチャーノはこんなところたぶんnoteでいま私の移住話を読んでくださっている方も「ブラッチャーノ」という地名を聞いたのは初めてという方がほとんどと思います。
私もまったく知りませんでした。
中世のお城と湖のある

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75.コロナで日本人観光客がいなかったとき

75.コロナで日本人観光客がいなかったとき

ブラッチャーノのタワマンに引っ越したのが2019年5月半ば。
6月からはコンスタントにお客さまが来て順風満帆な移住生活になるはずだったのに、その年の10月を最後に日本人観光客は誰もブラッチャーノにやってきませんでした。

コロナ前、最後の一時帰国誰にとっても同じことでしたけど、翌年からコロナでひどいことになるなんて全く予想することもできず、2019年11月の一時帰国ではイベント盛りだくさん。

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67.お城と湖の見えるタワマンへ引っ越す

67.お城と湖の見えるタワマンへ引っ越す

東京生まれ東京育ち、便利な生活に慣れた私に、イタリア旧市街での暮らしはやはりムリだったようです。
インターネットがつながらないのが最大の難点でした。
今度はふつうの現代的な暮らしができるところへ引っ越そうと家探しを始めたのですが……。

旧市街の火事旧市街の1400年前の家は、インターネットがつながらない以外にも問題がありました。
引っ越して最初の冬のある夜、小さな広場を挟んで目の前にある家が火事

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66.1400年前の家に住んでみた!

66.1400年前の家に住んでみた!

ブラッチャーノ旧市街を中心に10軒以上の内覧を重ね4ヵ月ほど経ったある日、ついに運命の物件にめぐり合うことになります。
しかし、その家には暖房設備が暖炉しかなかったのです。

旧市街に住んでみたいせっかくイタリアにいるのだから、日本にはない古い石造りの家に住んでみたいと思っていました。
イタリアにはそうした家々のある旧市街と呼ばれるエリアがあります。
ブラッチャーノにもあって、そこは中世に起源をも

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63.女子おひとりさまのイタリア旅をサポートしたい

63.女子おひとりさまのイタリア旅をサポートしたい

若いころは友だちと一緒に旅行をしていましたが、30歳を過ぎるとそれぞれ事情も変わって来るし仕事の休みを合わせるのも大変だしで、一人旅が多くなってきました。
そんな女性は私だけではないはずです。

ひとり部屋追加料金がイヤだったひとりで海外旅行の団体ツアーに申し込もうとすると、ひとり部屋追加料金というのがあり、それがとてもイヤでした。
お手頃価格なツアー案内パンフレットでも内容をよくよく確認すると、

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61.農園マンマとタクシー運転手との出会い

61.農園マンマとタクシー運転手との出会い

はじめての一時帰国から戻り、お見合い相手に断りの連絡を入れ配偶者ビザへの退路を断ったとたん、ブラッチャーノ観光の問い合わせが入りはじめました。
しかし、外国人の私がひとりでできることは限られています。
地元の人からずいぶん助けられました。

湖畔で知り合った農園マンマブラッチャーノ市では、いまだに観光にそんなに力を入れていません。
湖という自然の恵みと、中世に建てられたお城という過去の遺産、この2

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ローマ皇帝の愛した秘湯フィコンチェッラ

ローマ皇帝の愛した秘湯フィコンチェッラ

一時帰国するたび都内の日帰り温泉を愛用しているのですけどね。
昔は海の底だった東京は、どこでも深く掘れば温泉が出てくると聞いたことがあります。
古代の海水が地層の底に眠っているという。
掘削技術の進歩した現代ならではですね。
昔は麻布温泉ぐらいしかなかったんじゃないかなぁ。

そういえばワタシの地元、葛飾区にあるとある銭湯。
とにかく湯冷めしなくて温泉みたいだなと思っていたら、
地下水を汲み上げて

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カンピエッロ賞受賞『甘くない湖水』(ジュリア・カミニート/越前貴美子訳)訳者あとがき

カンピエッロ賞受賞『甘くない湖水』(ジュリア・カミニート/越前貴美子訳)訳者あとがき

早川書房から、2023年11月7日にイタリアの小説『甘くない湖水』(ジュリア・カミニート/越前貴美子訳)を刊行いたします。イタリアの二大文学賞、ストレーガ賞の最終候補に残り、カンピエッロ賞を受賞した、イタリアで18万部超の話題小説です。こちらのnoteでは、訳者の越前貴美子さんによる「訳者あとがき」を公開いたします。

◆あらすじ私の母は掃除婦をしながら四人の子どもを育て、障がいを持つ夫を支えた。

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56☆古代ローマ人はウナギが好きだったらしい

56☆古代ローマ人はウナギが好きだったらしい

ぼんじょーるの!
朝から青空の広がるステキな水曜日の朝です。
昨日のオンラインヨガでは苦手な脇の下の筋肉を使うポーズを丹念にやりました。
そんなところにある筋肉なんて、ふだんの生活じゃ意識しませんよねぇ?
というわけで朝から筋肉痛です……でも鍛えられてる感で高揚する私はマゾ体質かもしれません(汗。

さて、今日は私の住む町ブラッチャーノにある湖とそこで漁獲されるウナギについて書こうと思います。

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【7000年前の船が描く新石器時代の海洋交通】新石器時代の航海技術をみつけたぞ

【7000年前の船が描く新石器時代の海洋交通】新石器時代の航海技術をみつけたぞ

古代の航海技術に関する新たな発見が、地中海の新石器時代の航海に関する我々の理解を深めています。この記事では、最近の研究によって明らかにされた、7000年前のカヌーの航行技術に焦点を当てます。

古代の航海技術の秘密

新石器時代の人々は、地中海を横断するための技術的に洗練された船を使用していました。彼らの船の構造と航行方法は、その時代の船乗りコミュニティの高度な技術力を示しています。

ラ・マルモ

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聖ペトロ大聖堂(前編)

聖ペトロ大聖堂(前編)

Papale basilica maggiore di San Pietro in Vaticano

ローマに来ると、必ずと言ってよいほど訪れるのがヴァチカンの「聖ペトロ大聖堂」だ。ヴァチカン市国はもとより、イタリア国内にある教皇庁直接管轄の教会や遺跡、祭事の撮影許可を取得するための申請をする教皇庁の広報部は、聖ペトロ大聖堂前のコンチリアツィオーネ通り(Via della Conciliazio

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スポーツ体験×旅 2024

スポーツ体験×旅 2024

旅先で歴史・アート、そして絶景を楽しめるスポーツイベント。
現地で4月以降に開催されるスポーツイベント3つをご紹介します!

≪ジーロ・ディタリア2024≫

今年もビッグなサイクリングイベントの季節が到来。世界的に有名な自転車レース「ジーロ・ディタリア2024」は今回107回目!
スタートはトリノ、ゴールはローマ。北から南の40都市を通過、計21ステージを走破する過酷でタフなレースです。

日程

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394☆カプチーノを飲んでいい時間

394☆カプチーノを飲んでいい時間

パスクエッタの祝日は、結局総勢7人での遠出になりました。

畑友だちとその妹とその従妹とその夫と……イタリア人はみんなでつるむのが本当に好き(汗。

2台のクルマに分乗してまずはボタン園へ。

ボタン園のあとは喉も乾いたしバールでカフェしよう、近くにヴィトルッキアーノという丘の上の小さな村があってステキなのでまずはそこへ行こう、ということになりました。

そして、散策も終わり帰る前にみんなでバール

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