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ライブ中に"ビンタで殴り合う男女"【ロリコンファッカーズその③】

1度離ればなれになった、2つ年下の女の子がいた。
それは酸いも甘いも経験しあった、バンドメンバーの"妹子"

前身バンドが壊れたあと「もう一度、一緒にバンドしよう」と話し合い、2人組として活動していくことに


2人ともギタリストだったため、どういう形でステージに立つのがいいか試行錯誤していく。


その中で見えてきた形は

作曲者がギターボーカルを担当して、
もう1人はドラムを叩くというもの。


お互いが5曲ずつ制作し、慣れないドラムを当てはめていく。


舞台上での動きを1番に考えていたので、演奏中に機材を入れ替える"再転換"を本当にスムーズにおこなえるのか?ということに、不安を募らせながら。


想像していた流れは

・ライブ開始前にセッティング。
・妹子が自作曲を5曲ギターでプレイ。そのときドラムは画伯ちゃん。
・舞台上でドラムとギターの再転換(セッティングし直し)。
・画伯ちゃんが自作曲を5曲ギターでプレイ。そのときドラムは妹子。
・終演後に後片付けをしてハケる。


というもの。


さらに不安だったのは、バンドとしての特色や個性。

妹子の作る曲は、ガールズロックバンド風&スローで暗めなもの。
画伯ちゃんの作る曲は、バカでファストなハードコアパンク風なもの。

こんな2人の曲を、どう1つのバンドとしてまとめあげようか...
どんな表現をしていこうか...


自分たちだけの"表現"をしていきたい...


前回のロリコンファッカーズは↓↓↓


過去のバンドまとめ↓↓↓


2人組として"初ライブ"を迎えるまで


それから数ヶ月が経った。
練習を重ねて、曲は8~12曲ほど溜まっていた。

スタジオの一発(エアー)録音で、"デモ音源"を作成。
下記のような感じ。


bandcamp↓↓↓
画像をクリックしたら音源視聴サイトに飛びます。
(ロリコンファッカーズ初期音源まとめ)

スクリーンショット 2020-10-03 22.59.51


お互いの曲を、それぞれ半分ずつ入れた
2~4曲ほどの"デモ音源"だったような...


「よし!いろんなライブハウスに持ち込んでみよう!」

かなり記憶が朧気だけど、ネガティブリアクションズ時代によく出演していた、《心斎橋アメリカ村の"新神楽"》というライブハウスに、まずデモ音源を直接持ち込んだはず。


新神楽ホームページ

電車や交渉が怖い画伯ちゃん(この頃が特にピーク)が、本当にできていたのかな...
note上に出来事をまとめていくと、盛っていないか怪しく思えてきた。笑

その場に妹子はいなかった気がするから、1人でやったような...
今じゃ考えられない...(若さ?)

事前に電話で「昨年までネガティブリアクションズというバンドをやっていた者ですけど...はいドラムが抜けまして...ギターボーカルしていた画伯です...」というアポ取りもした気がする。


そして、まず初めにライブハウス新神楽へ。
デモテープを持ってスタッフルームに入っていく。

お世話になっていたブッキングマネージャーさんに挨拶を済ませ、その場で音源を聞いてもらった。

ドラム初心者な2人、そしてベースレスな"スカスカ音源"
ブッキングは一通り聞いたあと、口を開いた。


「うーん、そうだなぁ...」

あ!
嫌な予感!

まさか実力不足でNG...?


「君たちは"HOKAGE"の方が合ってると思う!」


HOKAGEホームページ


「ホカゲ...?」


「ちょっと前に新しくできてん!うちの系列やねんけどな、このビルの下の階にあんねん。紹介するからこの音源持っていってみ〜!」


"新神楽では実力不足だったということなのか..."
と当時は悲しくなったけど、いま振り返ると確かにホカゲのほうが合っていた。

文章で説明してもうまく伝えられないから、いつか皆さんも新神楽やホカゲに行ったり、スケジュール見て出演しているバンドさんの音源を聞いてみてね!
比較していくと伝わるはず。


そして別のライブハウス。

こちらも記憶が曖昧だけど、新神楽に行った時期の前後に《扇町ダイス(現在は扇町パラダイス)にもデモ音源を持ち込んだ。


扇町パラダイスホームページ

ネガティブリアクションズ時代の知り合いや、名前をよく聞くバンドが出演していた。
いい対バンに出会えると聞いて、かなりの興味を持っていた。


電話でアポを取り、デモを持ち込んだ。
"どういった人達と共演したい"か聞き取りしていただいて、翌々月あたりには出演が決まっていたはず。

最初のライブ直後から、バンドへの評価というか認めてもらえていた気がする。
このハコで出会う人達は、みんな温かかった。

新神楽がPUNKだとするなら、パラダイスはROCKという感じ。
そしてHOKAGEはアンダーグラウンドの凄まじい感じ。


そして、もう1つのライブハウスにもデモを持ちこんだ。

ネガティブリアクションズ時代にお世話になり『ラストライブ&ラスト主催イベント』をした《塚本エレバティ》にも顔を出した。


塚本エレバティホームページ


1番フランクに接してくれていたので、軽い連絡とデモ音源持ち込みだけで即ライブの日程が決まったはず。

この3つのライブハウスのどこから出演したのかは定かじゃない🥺

おそらくネガティブリアクションズの初ライブ(心斎橋新神楽)をなぞって、同じ系列のホカゲが"初ライブ"だったように思う。

この3箇所を、軸に動いていこうと考えていた。


上記3つのライブハウス。

そして兵庫の尼崎DEEPA神戸バックビートやマージービート、京都の西院ウーララ、祇園のシルバーウィングス梅田ハードレイン味園ビルの怪しいお店などなど...

様々な場所でライブをしていくことになる。


"ネガティブリアクションズ時代の本気を超える"
という想いも忘れるくらい、ずっと本気を出していた。

本当に多くの場所で、いろんな対バン、いろんなスタッフ、いろんなお客さんの前で。

1秒も止まらなかった。
1秒も止まれなかった。

"ライブをする"


ありえないほどの情熱をそこに注いでいた。


初ライブをする、ロリコンファッカーズ


前身バンドが壊れてから、半年ほど経った頃。
上記のようなデモ音源の配布も功を奏し、続々とライブが決まっていた。

前身バンドまでは、全ての指示、バンドにおける制作に関しては、何もかも画伯ちゃんの主導。
事務作業、周りとの交流や連絡は、他のバンドメンバーに頼んでいた。


曲を半分ずつ作り、ドラムとギター担当も半分に割っていた2人。
"全てを半分ずつ妹子と割るべきだろうな"と思い、お互いが50:50の責任感になっていた。


それが逆に苦しかった。

制作は全部おれ。あとはやるだけ。
それが1番、精神的に合っていた。


ライブハウス、対バン、お客さん、フライヤー、今後のやり取り等。
50%とはいえ、いろんな責任感が細かく降りかかる。

半分でいいのに、常に100%を出そうとしてしまう画伯ちゃんは頭がパンパンになっていく。


これは画伯ちゃんが画像を見つけてきて、妹子が作ったフライヤー
(著作権...)

画像2


初ライブは...

お客さんが全くいなくて、PAさんと対バンの方が近くで見ていてくれただけだったような...笑

途中でおこなうドラムとギターの転換は、真面目な顔でスムーズにこなしていた。


それに下記のようにプレイする曲も削り倒して、想定尺もかなり短めに設定していたので、心に余裕が出ていた😂

→は転換の意。
3曲目までが妹子。それ以降は画伯ちゃんの曲。

画像3

提示された尺は25~30分あったのに、演奏時間17分とかで片付けして20分ほどで帰っていた笑


そんな2007年の初ライブからその後まで、
俺たちは客席に出て暴れていただけ。

意味のわからないことを、必死に表現し続けていただけ。


ずっとだ。


ずっとそれをし続けた先に、1人でいいから
"無意味"というのものが伝わってくれたら...


それだけで良かった。

生きていく目的だった。


その後も月に1~3本くらいライブをしていたはず。
ただ毎回うんこをちびるくらい緊張していて、何も覚えていない。

どうせ暴れて、ギターを投げて、お客さんに変顔をしていただけ。
ドラムぽっこぽこ叩いて...🤪

楽屋入りや、スタッフルームでの精算時は、暗い顔をして静かに立っていただけ...😂


舞台の上で、殴り合う理由は

そんな俺たちの暗さ、いつまでも続く不安や緊張を取り除くため、舞台上で妹子と殴りあいをするようになっていた。

ライブの1曲目が始まる直前に。
2人ともステージの真ん中に立って。


身体を震わせて、
奇声を上げながら"妹子"が俺にビンタ。

パーンッ


俺も身体を震わせて、
さらに狂気を増した叫び声を上げながら"妹子"にビンタ。

パーンッ


一滴のお酒もクスリも無しに。

お互いの意識から完全に風景が消えて、お互いへの殺意が1番高まったら開始の合図。

無言になり、SEも止まった無音な世界。

全集中した2人。
客席のお客さんは0に近い。
緊張、不安を殺して
空気、意味を殺して


ベースレスでスッカスカな"下手くそ演奏"を始める。


後年、当時この時期のステージを見ていた人から

「あれ本気でビンタしてましたよね?めっちゃ怖かったです。女の子がビンタしてるとこも初めて見たし、女の子にビンタしてる人も初めて見たし...」


と聞いた。

ネガティブな感情を消し去りたいのと共に、アドレナリンを出したいのもあったのかな?

ただ、ライブ前に本気のビンタを何発も入れ合うと、耳が何も聞こえなくなる。
余計、フロアに出て暴れるしかなくなっていた。



ロリコンファッカーズがしたいことって、
どんな音楽だったんだろう...?

2人だからできることって、
どんなことだったんだろう...?


次回

様々な方向性を探していた、この頃の2人の様子をお届け!

初期音源をまとめた"YouTube動画"編でお会いしましょう!

つづく

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