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本屋家族

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「本屋で子育てをする」。 本屋で子連れ店番をすることもあれば、本のイベントに子供と出かけたり、知人の本屋に子供とでかける。 私たちは「本屋家族」です。 これは「本屋家族」の日記…
運営しているクリエイター

#子育て

【家族】少しだけ、父の孤独に近づいた気がした。

大学卒業後、新卒入社で東京に来た。
東京で働きたい理由は、出版業界で働くには東京に企業が集中しているから、とか、なんとか言っていたけれど、本当のところは
「地元から逃れたかった」という理由が一番だった。

地元にはびこる様々なしがらみ。
親・友人・過去を嘲る人…主にそれは「人」だった。
社会に出るのをきっかけに、人生をリセットしたい。
そんな思いから、東京のみで就職活動を行い、大阪を出た。

それ

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私の意志で子供を3人産みました。

私の意志で子供を3人産みました。

どうも。毎度現場でお騒がせしております、絵ノ本です。
普段は「本屋業で子供を3人育てる」ことを目標に、松戸の八柱で約10名の店主と選書と店番をシェアする本屋「せんぱくBookbase」を運営しています。

「本屋で子供を3人育てる」とあるように、私には子供が3人います。
LGBTの人は子供を産まないから生産性がない、とか、(発言撤回はしたけれど)披露宴スピーチで子供は3人産むように、とかという自民

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子供は、「のぶみさんの絵本」が好きなのか?

(まとめ)

■あなたは、のぶみさんの絵本は、好きですか?

■こどもが「好きだ」と言っていたら、気にしてほしいこと

■のぶみさんの絵本には楽しい絵本もある

■子供が追いかけるのではなく、親が追いかける絵本を

(本文)

■あなたは、のぶみさんの絵本は、好きですか?

親世代でのぶみさん、という絵本作家を知らない方はいないでしょう。

名前を知らなくても『ママがおばけになっちゃった』を描いた

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「よそ」から「良さ」をおしえてもらう。

なんとなく気になる記事を見つけてしまって書きたくなった

子育ての話し。

……………………

「周りと比べなくていい、うちの子はうちの子。」

なんて言いますが、私はそんなの、綺麗事だと思います。

割り切ろうと思ったって、絶対、比べてしまうんですから。

髪の毛の生え方、歯の生え方、

歩く時期、しゃべる時期、字が読める、ダンスについていけない…

子育てをしていれば、どうしたって頭によぎる

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【本屋】「迷惑」という言葉からこどもを守るために必要なこと。

【本屋】「迷惑」という言葉からこどもを守るために必要なこと。

3か月ほど「家族が暮らせるシェアハウス」を
コンセプトのひとつとして掲げているシェアハウスに滞在していました。

家族だけで暮らしていてはできなかった体験にもたくさん恵まれ
子供にとってテーマパークのような楽しさがありましたが
一方で親の立場からすると不安な点が多々あり、数か月、幼児に至っては1カ月、小学生でも2か月が限界でした。

理由はひとつではないのですが一言でいうと
「ぜんぜん子供が"暮ら

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【家族】そばで見守れなくても「三つ目の存在」が守ってくれる

【家族】そばで見守れなくても「三つ目の存在」が守ってくれる

おばあちゃん家でのひみつ
娘が、おばあちゃん家に行って帰って来た時のこと。
「今日は何してあそんできたの?」と私は聞く。
「んー、わかんない。」と娘は答える。

「今日は何食べたの?」と聞く。
娘は「ぎゅうにゅう。」とだけ答える。うそだな、と思う。

「おかあさんね、しってるよ。ガムも食べたでしょ。」と言うと
「え?うん…(笑)どうしてしってたの?」と答える。

「だって、あなたのおでこにお目目つ

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【本屋】大人はヒヤヒヤ、子供はドキドキした絵本のはなし。

【本屋】大人はヒヤヒヤ、子供はドキドキした絵本のはなし。

こどもの頃大好きだった絵本で
大人になって読んでから考え込んでしまった絵本があって
その話をしようかなぁと。


『あさえとちいさいいもうと』という
筒井頼子さん・林明子さんの名コンビの絵本で福音館書店から出ています。

ずーっと心のなかにあって
いつか子供に読みたいと思っていて

あるとき、長女と次女に読もうと
手に取りました。

ページを開いて
さぁ読むぞ、と読み上げたとたん

「お、ぉお

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【家族】歩いて保育園に行ったら、まんなかっ子の気もちが見えた。

【家族】歩いて保育園に行ったら、まんなかっ子の気もちが見えた。

今日は
いつもより一時間遅い出勤で
保育園組が「あるきたい」
っていうから
歩くことにしました。

今年二回目。
前回はリュック預かったけど
今回はそれぞれに背負わせて
歩いたら
半分くらいのところで
2歳が音をあげて。

足を棒にして
突っ立っていたのですが
車やバイクが来ると
慌てて私たちを
追いかけてきて。

その間次女は
文句ひとつ言わず歩いていて。

末っ子が動こうとしないから

もー!

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【家族】なぜ大人はこどもの「夢」をつぶすのか

【家族】なぜ大人はこどもの「夢」をつぶすのか

きっかけ
SNSを見ていたら「中学生がもうすでに将来の夢を諦めている」という旨の話があって「それは周りの大人がそう言うからに違いない」という、私もそう思うな、と思い、そこからもっと深堀したくて書きました。

マンガ家の夢を否定された子供の頃小学生の頃、私の夢は「マンガ家になること」でした。

1冊のノートに1話、ぎっしりつめこんで描いていました。

天使と人間が恋に落ちる話や、中世にタイムスリップ

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2019/12/27 風の精は枯葉しか誘わない

2019/12/27 風の精は枯葉しか誘わない

2019/12/27
夜中末っ子が嘔吐したため、すぐ動けるようにとリビングで眠る。
明け方次女が寝室に親がいないことに気づき、うなりはじめたところで声をかけ、私の右腕に潜り込む…ところまでは記憶にあるけれど、
気づけばもうお天道様がのぼっていた。朝だった。

長女→次女→末っ子の順に目覚め、末っ子はよろよろしながら長女の腕にまっすぐに飛び込む。長女も優しく抱きとめる。うつくしき姉弟愛。
 
長女と

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【家族】出産したあと「死ねる」と思ったはなし

母親のインタビューなどでよくみられる
「この子を産んだ時『絶対私が守らなきゃ』って思ったんです」
ということば。

実は私、感じたことがありません。

むしろ逆で、産んだあと
「あ、もう私死んでも大丈夫だな」と思いました。

だって、産んだら、助産婦さんたちが抱き上げてくれる。
なにかあったら、保育器にいれてくれて
ミルクやおむつを世話してくれる。

「私でなければいけない理由」が、
どこにもない

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【家族と仕事】子育てを社会に溶かし、社会を子供たちと共有する。

【家族と仕事】子育てを社会に溶かし、社会を子供たちと共有する。

私は、子育てをオープンにしている。
子供が理由でできないことがあれば
堂々と子供が理由でできないと伝える。

もちろん、できることもはっきり伝える。

子供がいる、というのは
言い訳ではなく、ただの事実だ。

まだ男性の育児参加や
母親の職場復帰、子供の預け場所に
安定した答えがないのなら
子育て世代のありのままを社会に見せて
伝えていく。

思想や批判ではなく
事実を伝える。

一方、子供には

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ここは「待つ」本屋です。

ここは「待つ」本屋です。

今日はせんぱくBookbase はおやすみです。
おやすみなので、このせんぱくBookbase のコンセプトについておはなしします。
 

せんぱくBookbase は、「本屋が育つ本屋」という面を持っています。
 
本屋をやりたい、と志す人は意外に多い。
けれども本当に本屋をやるのは一握り。
スキルもないのに急に始めるにはハードルが高い仕事です。

だから、ゆっくり考えられる場所をもつ。

皆で

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雨の日の、閉ざされた本屋のなかで。

雨の日の、閉ざされた本屋のなかで。

今日は0歳の子をつれての店番でした。
せんぱく工舎に着く前に寝てしまった息子。

気持ちよく寝ていたので
そのままベビーカーに乗せて
私はお店番の作業。

店内には、従業員気取りの虫がおりました。。

常連の女の子がのぞきに来てくれて
かわいいピンクのうさぎのぬいぐるみを
見せてくれました。

お話して、星子スコーンさんをのぞいて、星子さんとお話して。としているうちに末っ子が起きて泣いてしまい…

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