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本屋家族

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「本屋で子育てをする」。 本屋で子連れ店番をすることもあれば、本のイベントに子供と出かけたり、知人の本屋に子供とでかける。 私たちは「本屋家族」です。 これは「本屋家族」の日記…
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記事一覧

【家族】少しだけ、父の孤独に近づいた気がした。

大学卒業後、新卒入社で東京に来た。
東京で働きたい理由は、出版業界で働くには東京に企業が集中しているから、とか、なんとか言っていたけれど、本当のところは
「地元から逃れたかった」という理由が一番だった。

地元にはびこる様々なしがらみ。
親・友人・過去を嘲る人…主にそれは「人」だった。
社会に出るのをきっかけに、人生をリセットしたい。
そんな思いから、東京のみで就職活動を行い、大阪を出た。

それ

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5歳と2歳の本屋育て。

(2018年の記事です)

土日は、だいたい子供を連れています。そのとき、店番後にも立ち寄る先がある時は次女の体力が持たないので連れて行かないことにしています。

「ごめんね、今日は行けないの」というと、大べそをかいて泣いて。
一生懸命自分のできることをしようと頑張ります。

行くときは私も前日から伝えているので
朝から「てんぱく、いく。」と言って母や姉の動向をみています。
今日は行こうね、と話し

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私の意志で子供を3人産みました。

私の意志で子供を3人産みました。

どうも。毎度現場でお騒がせしております、絵ノ本です。
普段は「本屋業で子供を3人育てる」ことを目標に、松戸の八柱で約10名の店主と選書と店番をシェアする本屋「せんぱくBookbase」を運営しています。

「本屋で子供を3人育てる」とあるように、私には子供が3人います。
LGBTの人は子供を産まないから生産性がない、とか、(発言撤回はしたけれど)披露宴スピーチで子供は3人産むように、とかという自民

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ゆかい・痛快・かわいい!ロッタちゃん

みなさん「ロッタちゃん」というかわいいヒロインをご存知ですか?

ロッタちゃんは、『長靴下のピッピ』でも知られるアストリッド・リンドグレーンの作品で、世界中で愛されている4歳の女の子です。

ニイマン家の末っ子のロッタちゃんは、いつも不満でいっぱい。
 

こんなチクチクするセーター、いやだ!ベルベッドのワンピースがいい!! ―ベルベッドは日曜日に着るの。やわらかくていいでしょ? 

わたしだって

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子供は、「のぶみさんの絵本」が好きなのか?

(まとめ)

■あなたは、のぶみさんの絵本は、好きですか?

■こどもが「好きだ」と言っていたら、気にしてほしいこと

■のぶみさんの絵本には楽しい絵本もある

■子供が追いかけるのではなく、親が追いかける絵本を

(本文)

■あなたは、のぶみさんの絵本は、好きですか?

親世代でのぶみさん、という絵本作家を知らない方はいないでしょう。

名前を知らなくても『ママがおばけになっちゃった』を描いた

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「よそ」から「良さ」をおしえてもらう。

なんとなく気になる記事を見つけてしまって書きたくなった

子育ての話し。

……………………

「周りと比べなくていい、うちの子はうちの子。」

なんて言いますが、私はそんなの、綺麗事だと思います。

割り切ろうと思ったって、絶対、比べてしまうんですから。

髪の毛の生え方、歯の生え方、

歩く時期、しゃべる時期、字が読める、ダンスについていけない…

子育てをしていれば、どうしたって頭によぎる

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かくしたい気持ちが丸見えだったはなし。

かくしたい気持ちが丸見えだったはなし。

3か月ほど「家族が暮らせるシェアハウス」を
コンセプトのひとつとして掲げているシェアハウスに滞在していました。

家族だけで暮らしていてはできなかった体験にもたくさん恵まれ
子供にとってテーマパークのような楽しさがありましたが
一方で親の立場からすると不安な点が多々あり、数か月努力を重ねましたが
幼児に至っては1カ月、小学生でも2か月が限界でした。

理由はひとつではないのですが一言でいうと
「ぜ

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【家族】こどもたちに、彼らの時間をかえす

【家族】こどもたちに、彼らの時間をかえす

こどもたちは、気づいていない。
自分には、自分のための時間があるということを。
おとなたちも、気づいていない。
彼らに、時間をつかう自由があることを。

学校に行くかどうかは自分で決める。
こどもが、小学校に入学したときに
密かに決めていたことがあった。

「3年生になったら、学校に行くことそのものを選択してもらう」

ということ。

学校を否定しているわけじゃない。
むしろ学校は頼れる存在だし、

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迷子の注意は空(くう)を舞う。

迷子の注意は空(くう)を舞う。

もともと
公園はあんまり行ってないし
今この自粛の時期に行くのも気が引けるし

ずっと家の前と庭で
遊ばせていたけど
 
危ないから管理しろ
って
近所から言われちゃった。

親が見てないじゃないか。って言われたけど
あなたの家から私の姿が見えないだけで
見てるんだけどなぁ。 

前から疑問なのだけど

どうしていつも
子供の注意は親ばかりが
注意しなければならないんだろう。


親にばかり任

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【本屋】「迷惑」という言葉からこどもを守るために必要なこと。

【本屋】「迷惑」という言葉からこどもを守るために必要なこと。

3か月ほど「家族が暮らせるシェアハウス」を
コンセプトのひとつとして掲げているシェアハウスに滞在していました。

家族だけで暮らしていてはできなかった体験にもたくさん恵まれ
子供にとってテーマパークのような楽しさがありましたが
一方で親の立場からすると不安な点が多々あり、数か月、幼児に至っては1カ月、小学生でも2か月が限界でした。

理由はひとつではないのですが一言でいうと
「ぜんぜん子供が"暮ら

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【家族】そばで見守れなくても「三つ目の存在」が守ってくれる

【家族】そばで見守れなくても「三つ目の存在」が守ってくれる

おばあちゃん家でのひみつ
娘が、おばあちゃん家に行って帰って来た時のこと。
「今日は何してあそんできたの?」と私は聞く。
「んー、わかんない。」と娘は答える。

「今日は何食べたの?」と聞く。
娘は「ぎゅうにゅう。」とだけ答える。うそだな、と思う。

「おかあさんね、しってるよ。ガムも食べたでしょ。」と言うと
「え?うん…(笑)どうしてしってたの?」と答える。

「だって、あなたのおでこにお目目つ

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【本屋】週5日勤務をしなくても、暮らせるゆとりをめざして

【本屋】週5日勤務をしなくても、暮らせるゆとりをめざして

一人の人間が
週5も働く必要はないと
思っていて

ひとりひとりが
ゆとりを持てるような

この日は働いて
この日は遊ぶ。
その遊びが仕事にも
プラスになる。

雇われるのではなく
自らの企画力で生きていく。

企業に左右されない
ゆとりある暮らしを
実現したくて

シェア本屋という形に
たどりつきました。

だれかがお店にいるあいだ
お客さんに売ってくれて

お店にいない人は
心休まる人と会った

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【本屋】大人はヒヤヒヤ、子供はドキドキした絵本のはなし。

【本屋】大人はヒヤヒヤ、子供はドキドキした絵本のはなし。

こどもの頃大好きだった絵本で
大人になって読んでから考え込んでしまった絵本があって
その話をしようかなぁと。


『あさえとちいさいいもうと』という
筒井頼子さん・林明子さんの名コンビの絵本で福音館書店から出ています。

ずーっと心のなかにあって
いつか子供に読みたいと思っていて

あるとき、長女と次女に読もうと
手に取りました。

ページを開いて
さぁ読むぞ、と読み上げたとたん

「お、ぉお

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【家族】歩いて保育園に行ったら、まんなかっ子の気もちが見えた。

【家族】歩いて保育園に行ったら、まんなかっ子の気もちが見えた。

今日は
いつもより一時間遅い出勤で
保育園組が「あるきたい」
っていうから
歩くことにしました。

今年二回目。
前回はリュック預かったけど
今回はそれぞれに背負わせて
歩いたら
半分くらいのところで
2歳が音をあげて。

足を棒にして
突っ立っていたのですが
車やバイクが来ると
慌てて私たちを
追いかけてきて。

その間次女は
文句ひとつ言わず歩いていて。

末っ子が動こうとしないから

もー!

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