独居自戒

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  • 【幼少期の記憶】父親にされたこと母親がしてくれなかったこと

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  自分に何が起きたのかも分からず、生きづらさを抱えたまま、一人で歳をとってしまいました。無念。  今さらですがやっぱり幸せに生きたいので、幼少期からのトラウマを乗り越えるべく、私のクソみたいな半生(反省)を綴ります。  あまりにツライ内容の記事は、一家の恥をさらすことでもありますし、私のプライバシーにも関わりますので有料にしました。 「同情するなら金をくれ!」方式です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

記事一覧

固定された記事

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野良猫がいてもいなくても

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 自分で自分の機嫌をとるとは、具体的にどうすればよいのか。他人に機嫌をとってもらうことまではやめられても、その先だ。ドカ食いしたり、酒を飲んだりすることは違うだ…

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土下座のしかた

 相手に土下座をさせて「喜ぶ」人間というのは、絶対的な敗者である。何をやらせても一歩先の未来も読めないようでは、誰にも勝てないどころか、おそらくルールも理解でき…

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「日本人ていつもうんこの話してるよね」 欧米人にそう言われたことがある。確かにな。うんこの話題は多いな。  快便日記を付けていたり、腸活情報をシェアしたり、本屋…

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案外、無害だったりして

 湿気がひどい。肌にまとわりつく水分で体に熱がこもりやすく、梅雨の時期は気温が低めでも熱中症の危険があるのだそうだ。あー、しんどい。  水を飲んではトイレに行く…

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 今朝はサッカー場の真ん中でカラスの群れが戦争をしていた。はじめは2羽の小競り合いのようだったが、あっという間に両スタンドからものすごい数の加勢がなだれ込んでき…

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未成年の娘を守らない親

 今どき車のシートを倒していちゃつくような輩が近所に出現して「こんな若者いたっけ?」と首を傾げていたのだけれど。  昨日の朝、母親の車に乗せられて登校(!)する彼…

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兄とふたりで薬を飲み干した日

 私は子供がいないから、今の時代はどうなのか知らない。昔は子供用の液体かぜ薬というのがあって、我が家の冷蔵庫にも小児科で処方してもらったものが常備されていた。 …

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ティーバッグの紅茶を飲みながら

 いつの間にやら梅雨入りしていたらしい。昨日も雨、今日も雨。明日も雨。  梅雨時の部屋干しには神経を使うし、湿気がまとわりついて髪の毛が現代アートみたいになるの…

独居自戒
3週間前
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猫も彼氏もいないから

猫も彼氏もいないから

 いつからか、髪をブラッシングする癖がついた。現在、持っているブラシの数を数えてみたら、8本もある。携帯用とか、汚れ落とし用とか、艶出し用とか、マッサージ用とか。私には全部、必要ーー。

 かといって美髪ガチ勢かというとそんなことはない。ご存知、白髪は染めたことがないし、じつはシャンプーも使わない。おフランス製の石けん1本で、髪も、顔も、体も、全身を洗ってしまう。(なんと安上がりな女だ!)

 そ

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なつかしのオフサイドおじさん

なつかしのオフサイドおじさん

 昨日ATMでお金を下ろしたら、偽札みたいなのが出てきて驚いた。いつの間にやら、1万円札が知らないおじさんの顔に変わっていた。誰なんだろうな。

 若い頃、居酒屋などに行くと、酔っ払った「オフサイドおじさん」にからまれることがよくあった。Jリーグが盛り上がっていた時代である。

「君、オフサイドは分かる? 分かるよね? え、分からない? そっか、えっとね、大丈夫ぜんぜん難しくないから、大丈夫だよ。

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夜の鳴き声

夜の鳴き声

 夜中、キツネの鳴き声がうるさくて飛び起きる。なぜ鳴くんだろうね? 狩りをするにしても静かに遂行した方がよかろうに。仲間を呼び寄せてでもいるんだろうか。

 窓の外を見ると、街灯にぼんやり照らされて猫の姿が見える。キツネの声にすっかり怯えてそそくさと影にまぎれてゆく。
 発情した猫の声もかなりうるさいものだが、キツネの鳴き声とは比べ物にならない。キツネというのは華奢な体つきのわりに、驚くほど大音量

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マニキュアが乾くまで

マニキュアが乾くまで

 すっかり低迷期だね。(更年期とも言う)
 なんとなく元気のない日々が続いているけれど、今朝は完全に食欲がない。朝食をスキップして、代わりにマニキュアを塗りなおして過ごす。梅雨時は湿気のせいか、ポリッシュの乾きが絶望的に遅い。恨めしくなる。こっちは一秒一秒、歳をとるのだぞ。

 完全に乾くまで何も出来ないので、両手を熊のような「ガオー」のポーズで持ち上げたまま窓辺の書斎に腰掛けて、ぼけっと空を眺め

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カエル記念日

カエル記念日

 俵万智の歌集『サラダ記念日』が社会現象になるほど売れたのは1987年のことらしい。私は小学生である。

 サラダの部分を文字って「今日はトンカツ記念日」とか、世のお姉様達が勝手に記念日を制定するのを子供ながらに楽しんで眺めていた。自分にもいつかそんな特別な日が来るのだと信じていたーー。

 あれからウン十年。私の記念日はまだ来ていない。なんてこった。

 幸せとは、つかみ取るものだろうか。それと

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数え続ける

数え続ける

 今朝、読んだ記事に「サイコパスは苦味を好む」と書いてあった。魚の肝とか、ゴーヤとかピーマンとか、苦い味の食材を好んで食べるらしい。・・・私じゃんね。

 嫌になっちゃうな。自分がサイコパスでないことはもちろん知っているけれど。かといって社会的に歓迎されるような性格でもない。何をしても、何もしなくても、敬遠されてしまう。

 数を数え続けている。やめられない。気がつくとまた心の中で数えている。子供

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瓶に詰めておく

瓶に詰めておく

 あー、今日も死にたい。(通常運転) なんでこうなのかなぁ。バカだから、だろうな。

 バカというのは、同じ過ちだとか、無益なことを延々と繰り返すものであるが、子供の頃から「死にたい死にたい」を繰り返しているのが私である。

 それでも死なないのは、自殺では何も解決できないとあきらめているからだ。仏教の教えではこんなことを言う。
「死んだときの心持ちが次の人生を決める」

 正直言ってうんざりする

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野良猫がいてもいなくても

野良猫がいてもいなくても

「がんばれよ。負けるなよ」

 近所をうろつく猫に勝手にエサを与える女性が、今朝はそう言っているのが聞こえた。猫はもらったものをがつがつと食べている。うまそうだ。

 若い頃の母を思い出す。
 私にとって母は、一緒に過ごす人ではなく「見掛ける人」だった。毎朝、あわただしく朝食を作り、洗濯をして、化粧をして、華やかなスーツを着てばたばたと出勤してゆく。
 私も兄も学校でいじめられているのを知っていて

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ごきげんよう

ごきげんよう

 自分で自分の機嫌をとるとは、具体的にどうすればよいのか。他人に機嫌をとってもらうことまではやめられても、その先だ。ドカ食いしたり、酒を飲んだりすることは違うだろう。

 気分というものは厄介なものである。今朝も私は、何があったわけでもないのにひどく落ち込んでいる。
 なんとなく「生きてることが憂鬱」そう感じてしまったら、どうしたらいいのだろう。

 毎回、毎回、気分の落ち込みで足止めをくらう。人

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土下座のしかた

土下座のしかた

 相手に土下座をさせて「喜ぶ」人間というのは、絶対的な敗者である。何をやらせても一歩先の未来も読めないようでは、誰にも勝てないどころか、おそらくルールも理解できていないに違いない。

 実際、こんなことを言う男に遭遇したことがある。

「ニトリの店員がオレの注文を間違えやがってさ、そのせいでオレ引っ越し先で何日もカーテン無しで過ごさなきゃいけなかったんだよ。そんなの絶対に許すわけいかないからさ。も

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不都合なうんこの話題

不都合なうんこの話題

「日本人ていつもうんこの話してるよね」
欧米人にそう言われたことがある。確かにな。うんこの話題は多いな。

 快便日記を付けていたり、腸活情報をシェアしたり、本屋へ行ってもタイトルに「うんこ」と付く本はたくさん売っているし、「キウイ食べると出やすいよね」なんて会話は日本人は当たり前にするが、欧米人にとっては驚き桃の木キウイの木、気を付けないとドン引きされてしまう。

 健康法、美容法、アンチエイジ

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案外、無害だったりして

案外、無害だったりして

 湿気がひどい。肌にまとわりつく水分で体に熱がこもりやすく、梅雨の時期は気温が低めでも熱中症の危険があるのだそうだ。あー、しんどい。

 水を飲んではトイレに行く。トイレに行ってはまた水を飲む。
 昔はよく「水を飲むとバテるぞ」なんて言われたものだけど、今じゃ「水を飲まないと死ぬぞ」だもの。かつての常識は今の非常識。今の常識は未来の非常識である。

 そんなんで、よく人は「勉強」なんぞする気になる

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不幸ビジネス

不幸ビジネス

 今朝はサッカー場の真ん中でカラスの群れが戦争をしていた。はじめは2羽の小競り合いのようだったが、あっという間に両スタンドからものすごい数の加勢がなだれ込んできて、殴る蹴る踏んづける、引っ張る伸ばすで、すっかりもみくちゃ団子になっていた。フーリガンか。

 なぜ生き物は戦争をするのか。
ーーずばり、儲けるからである。

「でしょうね、独裁者や大統領やテロリストは儲かるんでしょ?」というおとぎ話では

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未成年の娘を守らない親

未成年の娘を守らない親

 今どき車のシートを倒していちゃつくような輩が近所に出現して「こんな若者いたっけ?」と首を傾げていたのだけれど。

 昨日の朝、母親の車に乗せられて登校(!)する彼女を見て、ようやく気づく。
「ついこの間まで小学生だった、あの娘か」

 時が経つのは本当にはやい。ましてやコロナの3年間は、ご近所さんともお互いほとんど顔を合わせずに過ぎていったのだ。

 小学生だった頃の彼女は、兄弟らと駐車場でサッ

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兄とふたりで薬を飲み干した日

兄とふたりで薬を飲み干した日

 私は子供がいないから、今の時代はどうなのか知らない。昔は子供用の液体かぜ薬というのがあって、我が家の冷蔵庫にも小児科で処方してもらったものが常備されていた。
 小鳥の模様が付いたボトルに、ピンク色の液体が入っていて、だいたいキャップ1杯が1回分の用量だ。味は、甘くて苦い。駄菓子屋に売っているいちばん不味いジュースに似ている。

 
 この液体かぜ薬を丸々ボトル1本、兄とふたりで空けてしまったこと

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ティーバッグの紅茶を飲みながら

ティーバッグの紅茶を飲みながら

 いつの間にやら梅雨入りしていたらしい。昨日も雨、今日も雨。明日も雨。
 梅雨時の部屋干しには神経を使うし、湿気がまとわりついて髪の毛が現代アートみたいになるのも困る。けれども雨音は好きだし、夜中にザーと土砂降りがやってくるのは爽快だ。良いものも悪いものも、ぜんぶ水に流そう。そして自分のこともいつか許すのだ。

 巨大なマグカップに紅茶のティーバッグをふたつ投入してお湯を注ぐ。牛乳もたっぷり入れて

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