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案外、無害だったりして

 湿気がひどい。肌にまとわりつく水分で体に熱がこもりやすく、梅雨の時期は気温が低めでも熱中症の危険があるのだそうだ。あー、しんどい。

 水を飲んではトイレに行く。トイレに行ってはまた水を飲む。
 昔はよく「水を飲むとバテるぞ」なんて言われたものだけど、今じゃ「水を飲まないと死ぬぞ」だもの。かつての常識は今の非常識。今の常識は未来の非常識である。

 そんなんで、よく人は「勉強」なんぞする気になるなぁと思う。もとい、勉強は大切だ。
 そんなんで、よく人は「他人の言うことを鵜呑み」なんぞする気になるなぁと思う。親の言うこと、先生の言うこと、教科書に書いてあること。それらを暗記することしかしてこなかったバカはすぐにバレる。頭の中が使い物にならないゴミ知識でいっぱいだからだ。私の脳内を見よ。空っぽだぞ。(どや)


 もしも我が子が学校や塾のテストで良い点ばかりを取ってくるようなら、少し心配したほうが良い。「この子は自分でものを考えることが出来ていないのでは?」とーー。

 最大の頭の悪さは、「疑問を持てない」ことだ。他人の言うままに努力をして、それで高得点を得るという成功体験をしてしまうと、人は「優秀な奴隷」と化す。やがては、なんの疑問も抱かずに間違った人間に従うことのできる、心無い加担者となるだろう。


 私はテストなど白紙で出したことが何度もある。そのたびに職員室で正座させられたり、竹刀で叩かれたり、親に怒られたり、トラブルを引き起こしてばかりの非効率的な学生時代を過ごした。
 私のような者こそ世間は「バカ」と呼ぶのであろうが、しかしどうして疑問を持たずにいられようか? 歴史や社会などについては特にそうだった。全力でオブジェクション(物申す!)である。

「歴史は勝者が作る」というとおり、歴史というのは他を暴力で抑えつけた者による、自分の悪事を正当化するための「物語」である。人々を支配するために誰かの都合で書かれたものであって、事実とは異なる。
 HIROSHIMAひとつの歴史を見ても、日本とアメリカとでは筋書きがまるで違う。英雄ぶるアメリカに対し、日本は被害者ぶるばかりではこの先も永遠に平行線のままだ。日本の教科書にはパールハーバーが欠けているのである。

「コロンブスは偉大である」そう認識している日本人のほうが圧倒的多数であろう。疑問を持たないということは、従順な顔をして害悪なものだ。私のような頭空っぽのほうが案外、無害だったりしてな。



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