存在するものは合理的である
毎朝の散歩コースである近所の公園に、羽を負傷したセキレイがいる。まるで、壊れて折り畳めなくなったビニール傘みたいな、不恰好にひん曲がった翼を右肩からだらんと引きずっていて、まったく飛べないらしい。
それでも痛みは感じないのか、ものすごいスピードで " 走る "。ちょうどトラクターで掘り返されたばかりのグラウンドがあって、そこで地を這う虫たちを追い掛け回すのに忙しそうだ。空を飛べなくても、幸いここなら食事には困らないようである。
しかしあと何日もつだろうーー。私がそのセ