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それもいいかも

 今年になってぼちぼち外食をするようになった。
 数年間のコロナ自粛のおかけですっかり出不精になり、何をするにも億劫に感じてしまう。このままではいかん。

 なんといっても私は、2019年の末から自粛しているものである。丸々4年以上も引きこもっていたことになるが、なぜそんなことになってしまったのやら。まぁ、時が経つのはあっという間ですよ。(ババアには)

 2019年といえばまだ、コロナなど世界的なパンデミックになるとは誰も考えておらず、対岸(中国)の火事くらいにしか思っていなかった頃だ。テレビのニュースで中国の人々がマスクの代わりに白菜をお面のように被っているのを見て、本当に申し訳ないことだけど爆笑してしまっていた。「やっぱ中国人がいちばんおもろいな」なんてのんきに構えていたのである。

 一方で、私の住む街は中国との往き来が多く(私も中国人と思われてる)、彼らが必死でマスクを探し求めているのを見て、「きっと国の家族に送ってやるんだろうな、大変だよなぁ」と胸が締め付けられる思いもした。マスクやその他の物資は中国の皆さんに譲って、きっと来年にはコロナも収まっているだろうから「今だけ外出は控えておこうかな」というつもりだったのだ。まさかこんな長丁場になるとはね。


 私が引きこもっていた4年の間に、世の中はずいぶんと変わったようである。どこも大概セルフレジになったし、先日もファミレスへ行って口頭で注文をしたら、店員さんに「次回からは注文は紙に書いていただけますか?」と満面のスマイルをくらってしまった。きっと「そんなの常識だろうが!」という気持ちを必死で押し殺してくれたに違いない。新しいルールに対応しなくてはーー。

 こういうことがあると、再び引きこもりたくなったりするものだ。恥ずかしかったり、申し訳なかったり、気まずかったり、情けなかったりして、ぜんぜん楽しくない。
 まぁ、無理せず自分なりに生活スタイルを調整していけるといいよね。私はいつも一人だし「外食らしい外食」よりは、買い物へ行って一日のんびり、自分の都合でフードコートで休憩するくらいがちょうどいいかも知れない。おやつにミスドのコーヒーとオールドファッションシナモン、ランチはハンバーガーとポテト、遅くなったらうどんでもカレーでも食べて夕飯も済ませちゃったり。(炭水化物祭り)

 世の中を牛耳ってるつもりでいる人には、私のような下々の者の生活はなんとも惨めったらしく見えるでしょうが。まぁ、棲み分けです。高級店へ行ってサービスを買うのが趣味なら、それもいいカモですね。(ネギ背負ってけよ)



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