虹と髭とそして特別快速高尾行き

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虹と髭とそして特別快速高尾行き

思い出/創作/独り言/読んでもらえたら嬉しいです/コメントも嬉しいです/80年代懐古/カレーの藤/北九州市生→大学時代東京→仕事で転々と/福岡、唐津、福山、大分/ X(Twitter)利用中☟

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記事一覧

【音楽と思い出】バブル崩壊前『勇気のしるし』『モーニングムーン』『これが本当のゴルフだ』『雨の御堂筋』悲しきサラリーマン…

大学を卒業し、社会人になったばかりの頃の思い出である。 時代は昭和から平成に変わったばかり、バブル崩壊前で、景気はまだまだ良かった。 サラリーマンは深夜残業があ…

佐野元春「Christmas time in blue-聖なる夜に口笛吹いて」【クリスマスに聴きたい曲】

今年ももう残り10日間を切ってしまった。 12月22日金曜日夜10時を回ったところ。 クリスマスの季節だなあと思っていたらもう明後日がイブ。 時間が経つのがとても早く感じ…

「Black Sabbath Trashed 」(らしくはないけど好きな曲たち)

好きなバンドはと聞かれるとまずはブラックサバスと言う。 noteというジャンルもなにもかもが多種多様な世界のなかで 音楽もそれも、ハードロックとかドゥームロックとか…

『エッセイ』「カレーの藤」

食や味覚の記憶はいつまでも消えずに残るのだろうか。 味覚は変わっていくのに。 まだ子供のころ、小学生から中学生くらいまで私は食べ物の好き嫌いがひどかった。玉ねぎ…

『ショートストーリー』「柱」

おや、やっと気が付きましたね。長いこと気を失ってらっしゃった。 心配したのですよ。本当によかった。 あ、急に起きると危ないですよ。そうそう、慌てずゆっくりと起き上…

『詩』赤い気持ち

赤い気持ち とても熱くて はじめは両手でも抱えきれなかったのに いまはどこにあるのかなかなか見つからない でもまれに覗き込むと それはあった 暗闇でチロチロと赤く…

N先輩のこと(音楽と思い出)『だいじょうぶマイ・フレンド』

〔言葉のアクセントにまつわる記憶〕 東京での大学生活は寮生活で始まった。寮を出ればすぐにそこは東京なのだが戻ると途端にそこは地元エリア。言うともっと広い範囲で〇…

超々短編 『まあそのようなものか』

「あなたが思っているほど、私はあなたのことを好きではないから」 受けとめるのにはなかなかな言葉だが、なぜか耐えることはできている 今風の表現で言えばそれはきっと…

【音楽と思い出】『冬のオペラグラス』新田恵利

〔東京の大学に入って〕 高校を卒業し、予備校は1年で卒業。 晴れて大学生になることができたのは親のおかげである。 予備校は地元にはなく福岡まで毎日通った。親不孝通…

『ショートショート』「いつものとおりに」

朝いつものように目が覚める。しかし、何かがちがうような気がする。まるで誰かから見られているような感じなのだ。  いつものように顔を洗い、服を着て、仕事場に向かう…

『詩』「言の葉」

 言の葉と書いて ことば と  時には強く、時には鋭く心に刺さる  葉の上には色々な気持ちが葉脈のように  連なっている  君が発する言葉は強く刺さるときがある …

【音楽と思い出】『横浜いれぶん』木之内みどり

この曲というより、木之内みどりという歌手にまつわる思い出がいくつかある。 曲は出来事ののちに聴いたという追体験の記憶である。 〔きっかけについて〕 彼女を知ったの…

【音楽と思い出】『モア』アースシェイカー

〔ヘビーメタルについて〕 高校生になり聴く音楽の幅も広がってきたときのこと。ヘビーメタルが流行し始めた時期だった。よく聴いていた。 当時ヘビーメタルは「ヘビメタ…

『詩』「待つ」

昨日はそばにいたのに 胸が壊れる 不安になり 空を飛び交う文字の塊 それは代わりにはならず むしろ 手指が現す形で届く それが欲しい 時間は関係なく 待つ間私の時は…

『詩』「青く染まる」

戻るとそこは青い 冷たいタイルのような じとりじとりに足を下ろす すっと瞬時に染まる あっという間に 目が青に浸かっていく やがてこれまでを染め 全てを変える 捕ら…

【音楽と思い出】『夏のクラクション』稲垣潤一

ここのところ夏はとても暑い。 学生時代の暑さとは違っていて焦げると表現したほうがいいかもしれない。 それでも8月も終わりが近づけば、早朝はほんの少しだが涼しくなり…

【音楽と思い出】バブル崩壊前『勇気のしるし』『モーニングムーン』『これが本当のゴルフだ』『雨の御堂筋』悲しきサラリーマンの記憶

【音楽と思い出】バブル崩壊前『勇気のしるし』『モーニングムーン』『これが本当のゴルフだ』『雨の御堂筋』悲しきサラリーマンの記憶

大学を卒業し、社会人になったばかりの頃の思い出である。

時代は昭和から平成に変わったばかり、バブル崩壊前で、景気はまだまだ良かった。

サラリーマンは深夜残業があたり前。
テレビでは時任三郎が「勇気のしるし」を歌っていた。
あれです、「24時間戦えますか」っていうやつです。
上司からも「三日くらい寝なくても死なんから」とか普通に言われていた。
そんなことがあたり前の時代だった。

季節が春になり

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佐野元春「Christmas time in blue-聖なる夜に口笛吹いて」【クリスマスに聴きたい曲】

佐野元春「Christmas time in blue-聖なる夜に口笛吹いて」【クリスマスに聴きたい曲】

今年ももう残り10日間を切ってしまった。
12月22日金曜日夜10時を回ったところ。
クリスマスの季節だなあと思っていたらもう明後日がイブ。

時間が経つのがとても早く感じる。
温暖化と言われるが今日は最高気温が3℃で小雪が舞い散る一日。
ノーマルタイヤで走り通行止めで引き返す。
明日もきっと寒い一日になるだろうと思う。

スーパーはもうお正月用に店内がアレンジされていてクリスマスの雰囲気がない。

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「Black Sabbath Trashed 」(らしくはないけど好きな曲たち)

「Black Sabbath Trashed 」(らしくはないけど好きな曲たち)

好きなバンドはと聞かれるとまずはブラックサバスと言う。

noteというジャンルもなにもかもが多種多様な世界のなかで

音楽もそれも、ハードロックとかドゥームロックとか、このバンドはハードロックではなくてヘビーメタルだとか、ミニマムな聞きかじりの知識を書き散らすようなことはしない(出来ない)けど、

どこかに自分がいいと思う曲を紹介して「これいいね」とか「懐かしい」とか共有してみたいという思いはず

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『エッセイ』「カレーの藤」

『エッセイ』「カレーの藤」

食や味覚の記憶はいつまでも消えずに残るのだろうか。
味覚は変わっていくのに。

まだ子供のころ、小学生から中学生くらいまで私は食べ物の好き嫌いがひどかった。玉ねぎ、トマトを全く受け付けず母親が作ってくれた食事に出された時は必ず除けていた。それとキュウリもまったくダメだった。生で出されたとき、例えばサラダやみそ汁の具(これは玉ねぎのみ)は味が他の食材やスープに移るともうだめだ食べれないという塩梅だ。

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『ショートストーリー』「柱」

『ショートストーリー』「柱」

おや、やっと気が付きましたね。長いこと気を失ってらっしゃった。
心配したのですよ。本当によかった。
あ、急に起きると危ないですよ。そうそう、慌てずゆっくりと起き上がり下さい。
手を貸しましょうか。そんなに驚かないで下さい。お化けなんかではありません。大丈夫ですよ。そのうち目も慣れてきますから。深呼吸でもして落ち着いて下さい。

え、ここはどこかって。
おやおや、まだ思い出されてないのですね。
無理

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『詩』赤い気持ち

『詩』赤い気持ち

赤い気持ち とても熱くて
はじめは両手でも抱えきれなかったのに

いまはどこにあるのかなかなか見つからない
でもまれに覗き込むと それはあった

暗闇でチロチロと赤く、時には黒く、紅く 繰り返している
ずっとそうだったのか それとも今なのか わからない

手を近づけると変わらず熱い 
思わず手を引いた

もう見失わない 
この手のひらが忘れることはない

N先輩のこと(音楽と思い出)『だいじょうぶマイ・フレンド』

N先輩のこと(音楽と思い出)『だいじょうぶマイ・フレンド』

〔言葉のアクセントにまつわる記憶〕
東京での大学生活は寮生活で始まった。寮を出ればすぐにそこは東京なのだが戻ると途端にそこは地元エリア。言うともっと広い範囲で〇〇県全体が寮の中に圧縮されてあるという感じだった。

日中、学校で話していた共通語(東京弁とも呼んでいた)が寮で一言話すと途端に田舎の方言に戻ってしまう。初めのころは使い分けや切り替えがなかなか出来なかった。

例えばアクセントで語尾を上げ

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超々短編 『まあそのようなものか』

超々短編 『まあそのようなものか』

「あなたが思っているほど、私はあなたのことを好きではないから」

受けとめるのにはなかなかな言葉だが、なぜか耐えることはできている

今風の表現で言えばそれはきっと 

「まあまあ好き」

そういうことなんだろうと勝手に思っている

明日は明日の風が… 恐らく思ったようには吹かないだろう

                         終わり

【音楽と思い出】『冬のオペラグラス』新田恵利

【音楽と思い出】『冬のオペラグラス』新田恵利

〔東京の大学に入って〕
高校を卒業し、予備校は1年で卒業。
晴れて大学生になることができたのは親のおかげである。

予備校は地元にはなく福岡まで毎日通った。親不孝通りという地元では有名な盛り場(今は言わないか)の先にある予備校で人がとても多かった。予備校の話は別の機会に記す。

東京で大学に入り、早々にクラスで飲み会があった。どんなクラス分けであったのかよく覚えていないけど語学が同じだったのではな

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『ショートショート』「いつものとおりに」

『ショートショート』「いつものとおりに」

朝いつものように目が覚める。しかし、何かがちがうような気がする。まるで誰かから見られているような感じなのだ。 

いつものように顔を洗い、服を着て、仕事場に向かう。通りを歩く人たちも満員電車の中の様子もいつもと同じだ。寸分違わず。

ん?寸分違わず?何かおかしくないか。これまで感じたことがないことばかり。

目の前を歩いていた男が突然倒れた。ひどく苦しんでいる。

「おい大丈夫か」
声をかける前に

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『詩』「言の葉」

『詩』「言の葉」

 言の葉と書いて ことば と

 時には強く、時には鋭く心に刺さる
 葉の上には色々な気持ちが葉脈のように
 連なっている

 君が発する言葉は強く刺さるときがある
 柔らかくなる時もあるが総じて強い

【音楽と思い出】『横浜いれぶん』木之内みどり

【音楽と思い出】『横浜いれぶん』木之内みどり

この曲というより、木之内みどりという歌手にまつわる思い出がいくつかある。
曲は出来事ののちに聴いたという追体験の記憶である。

〔きっかけについて〕
彼女を知ったのは、「刑事犬カール」というテレビ番組。女性警察官役で警察犬のカールと一緒に事件を解決していくという内容。木之内みどりの可愛さが記憶に残る。
夜7時からのゴールデンタイムに放映されていて家族全員で見ても問題ない番組だった。

もうひとつ、

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【音楽と思い出】『モア』アースシェイカー

【音楽と思い出】『モア』アースシェイカー

〔ヘビーメタルについて〕
高校生になり聴く音楽の幅も広がってきたときのこと。ヘビーメタルが流行し始めた時期だった。よく聴いていた。

当時ヘビーメタルは「ヘビメタ」と言われていて色物的なニュアンスが含まれていたことが多かった。
有名になる前のXJapanがテレビ(天才たけしの元気が出るテレビ)に出ていたこともあったが、多分にエンタメ的な扱いで出演していた。ヘビメタ、ヘビメタと言われるのはちょっとイ

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『詩』「待つ」

『詩』「待つ」

昨日はそばにいたのに

胸が壊れる
不安になり

空を飛び交う文字の塊
それは代わりにはならず

むしろ
手指が現す形で届く
それが欲しい

時間は関係なく
待つ間私の時は止まる

掻き上げる髪は
真っ白に変わっても
私の時は変わらない

ほんの昨日のことだ

『詩』「青く染まる」

『詩』「青く染まる」

戻るとそこは青い
冷たいタイルのような
じとりじとりに足を下ろす

すっと瞬時に染まる
あっという間に

目が青に浸かっていく
やがてこれまでを染め
全てを変える

捕らわれる意識の中で
閉じ込められた記憶と傷を感じる

流れる血でさえも
深い海になる

全て変わってしまった

踏み出す
その足元を見るのは誰だ

【音楽と思い出】『夏のクラクション』稲垣潤一

【音楽と思い出】『夏のクラクション』稲垣潤一

ここのところ夏はとても暑い。
学生時代の暑さとは違っていて焦げると表現したほうがいいかもしれない。
それでも8月も終わりが近づけば、早朝はほんの少しだが涼しくなり、ようやく暑さがやわらぎ始めたような気がする。

毎年このころになると少し寂しさを感じる。
夏が終わるのが名残惜しい。
子供のころならともかく今も寂しくなるのである。まだこんなに暑いのに。

「夏のクラクション」は、そんな少し寂しい気持ち

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