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最近のはなし

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社会人になってからの比較的最近のエッセイをまとめました🦆
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記事一覧

幸せを願うことなかれ

幸せを願うことなかれ

「幸せになってね」
もう会うことはないであろう人から最近、言われた言葉だ。おそらく相手は澱みない心で、私の幸せを願ってこの言葉を言ってくれた感じだった。

この言葉をもらって私は、困惑した。第一の感想は、“は?”である。正直なところ、意味がわからない。
だからその人には、「私の幸せは願わなくていいよ」と言ってしまった。本当に願わないでほしい。余計なお世話この上ない。
私がここまで拒否反応を示すのが

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掃除ができない自分のことを許そうと思った

掃除ができない自分のことを許そうと思った

最近になって変化があった。苦しむことなく、掃除や片付けができるようになった。とてもいい変化だ。

そもそもどちらかと言えば掃除や片付けは得意だった。部屋はいつ人を呼んでも恥ずかしくないくらい整っていたし、インテリアにもこだわっていた。それなのに、離婚が視野に入ってからというもの、途端に手がつかなくなってしまった。期間にして1年と4カ月ほどだろうか。
去年の4月に離婚が成立し、夏に今の家に引っ越して

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noteは自分を映す鏡なのかもしれない

noteは自分を映す鏡なのかもしれない

noteとの向き合い方に悩んでる。
悩んでるというか、自分の中でスイッチがなかなか入らなくて困っている。noteはできる限り、読んでもらった方に「面白かった」と思ってもらいたいから、自分なりに構成を考えて書いている。だから多少なりとも気合いを入れないと書けない。いざ書いてしまえば、“あ、難なく書けたわ”と思うこともあるのだけれど、書くことのハードルがそれなりにある。それは私がnoteという媒体を大

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桜の思い出に殺される

桜の思い出に殺される

なんだか調子がよくないです。
本来この時期は元気なはずなのに、心がザワザワしてしょうがない。最近は少しだけ落ち着いたけれど、長らく動悸もひどかった。

なんでこんなに苦しい感じがするのだろうと考えたところ、桜が原因だと気づいた。
わたしは多くの人と同じように桜がとても好き。お花見もしたいタイプ。けれど、桜には思い出が詰まりすぎていて、桜をトリガーに過去のつらい記憶が膿むのだと気づいた。
元夫と別れ

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めげないしょげない、でも泣かせて

めげないしょげない、でも泣かせて

たった2日で仕事を辞めた。
前回【やめる気持ちよさ】についての記事を書いたばかりだったから、何とも言えない気持ちだ。今回は何も積み重ねてもいないし、がんばってもいないので気持ちよくもなんともない。何もない。ただただ情けない。

そもそもフルタイム募集のところに、これまでの経験を買われて週3、4時短での勤務という、希望をかなえてもらっての雇用だった。
そこそこ時間をかけての採用だったし、業務を私の勤

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やめるのって最悪で最高に気持ちがいい

やめるのって最悪で最高に気持ちがいい

本当はやらなければいけないことが山積みなのだけれど、暇なふりをしている。

書きたいこともたくさんあるのに、全然書けていない。考えるスピードにフリックが追いつかない。
タイピングだったらいくらかマシなのにと思う。だがPCは動作が不安定だから立ち上げるのもかなり億劫だ。だからスマホから書いている。
(PCがうまく立ち上がらないとやたらイライラしませんか? わたしはめちゃめちゃします。あとWi-Fiの

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死ぬ未来しか見えなかったからビジョンなんてなかった

死ぬ未来しか見えなかったからビジョンなんてなかった

「30歳になったらこんな自分になってるといいな」
みんなこういう想像をして生きているのだろうか。なりたい自分のビジョンを持っているのが一般的なのだろうか。
わたしはというと、そういうものが全くなかった。自分の未来なんてまるで描けなくて、「生きてたらいいな」と思うくらい。
それでも結婚していた時期は、2人の将来を考えたりもしたし、子どもを持つという選択について考えたこともあった。考えたといっても「生

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元気だから「電車が好き」とか言っちゃう

元気だから「電車が好き」とか言っちゃう

電車が好きだ。
厳密に言うと、電車に乗ることが好きだ。

車内にはもちろん人がいるから、一人きりになれることはない。それでも、電車に乗っている時間は一人の時間としてカウントされる。その時間が心地よい。
音楽を聴いて、自分の思考の波を漂っているのが気持ちがいい。いきすぎると、昨日のように感情を揺さぶられてしまって泣いたり、落ち込んでしまうが。

電車に乗っているだけでなく、乗り換えの時間も楽しいから

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愛する人に死にたいと言わないつよさがほしい

愛する人に死にたいと言わないつよさがほしい

朝から電車に揺られていた。
なぜなら今日は記念すべき初出社日だからだ。
目的地に着くまで音楽を聴いて目を瞑っていようと思っていた。だが緊急地震速報のアラートによってそれは、かなわなかった。一斉に鳴り響くスマートフォンのアラートは迫力があった。
栃木・埼玉で震度5弱を観測したとのことだが、幸い大きな被害はないようでよかった。わたしは地震が大嫌いで苦手なので、かなり怯えたが。

新生活のはじまりがこれ

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一人暮らしでもベッドは2つが理想的

一人暮らしでもベッドは2つが理想的

寝る場所が決まっていると落ち着かない。

わたしも寝るのはもちろん、自分の家がいい。それは多くの人と一緒だと思う。
けれど、寝る場所が1つのベッドと決まっているとどうにも居心地が悪い。必ずそこで寝なきゃいけないと指示されているようで居心地が悪い。なんだかどうにも苦しくなる。

だから、枕の位置を反対にする。
昨日まで足元だった位置に枕を置いて、寝る。
これでほんの少しだけマシになる。
自分でも何に

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冬眠は拒否して越冬を希望

冬眠は拒否して越冬を希望

ここ何日か眠くてしょうがない。うつうつとする。よく考えたら、もう春だしいいかとベタナミンを切ったからだと気づいた。まだ切るには早かったみたいだ。

ベタナミンとはこんな薬。
主にナルコレプシー(居眠り病)の方が処方される。

覚醒効果がつよく、依存性も高いことから「合成覚醒剤」なんて呼ばれたりするらしく、闇で転売されるとかなんとか。初診では絶対に処方されることがない薬だと思う。わたしも今の病院で渋

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ダイヤルはいつも5のままで

ダイヤルはいつも5のままで

勘は侮れない。ふだんは自分のことを信用できなくても、“ここぞ”という時は信じてもいいかもしれない。いや、信じなければいけない時もある。賃貸物件に入居する前は特に。

引っ越しが好きだ。というか同じ家に長く住みつづけるというのが苦手だった(今の家は猫のために選んだ物件なので長く住む予定だが)。
これまでの人生で、引っ越しは7回ほど経験している。と言っても自分都合では、3回といったところか。引っ越しに

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拝啓、渋谷

拝啓、渋谷

最近になって渋谷という街が平気になった。
記憶を遡れば10代の終わりから20代のはじめまでは、むしろ渋谷によく行っていた。ラフォーレ原宿や渋谷周辺の古着屋が好きだったからだ。通っている美容室もあった。だが、その当時、渋谷という街で友達と飲んだり遊んだりしたことはほとんどない気がする。行くとしても単独。いつから渋谷という街に立ち寄りたくないと思いはじめたのだろう。
思えば大学3年の頃がターニングポイ

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人類の滅亡と存続を願いながら孤独に抗うようなもの

人類の滅亡と存続を願いながら孤独に抗うようなもの

世の中の人は、人という生きものをどの程度愛しているのだろうか。
わたしは動物のことは心から愛しているが、人そのものはけっこう嫌いだ。だが、人好きでもある。複雑だが、自分のことを人嫌いが根っこにある人好きだと思っている。
だから気分の変調によってすぐ人のことが嫌になる。とはいえ、相手が不快になる態度や攻撃的な言動をするわけではないけれど、気持ちの深部にはいつも人に対する嫌悪感を抱えてる。
それでいて

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