鴨居カモネ

3匹の猫を愛する本好きの躁うつです🦆🔗https://sizu.me/kamone

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  • 最近のはなし

    社会人になってからの比較的最近のエッセイをまとめました🦆

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    これまでに書いたエッセイを全てまとめました🦆

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沼るためにマッチングアプリでイケメンに会った話をする

「沼る」って何だろう。 ここ何年かよく耳にする。ハマって抜け出せない状態をあらわすらしい。 好きな人やキャラクター、アイドルに対してよく使われる表現だが、実世界の人間に対してその状態になるのはよくわからない。 好きな人に沼る? あまりピンとこない。 批判や否定をしたいわけではなく、ただシンプルに疑問なのだ。 だからわたしは「沼る」を体験してみようと思った。ちょうど離婚したばかりだったので、時間を持て余していたし、気を紛らわしたいというのもあった。また「沼る」には、イケメンが必

    • 幸せを願うことなかれ

      「幸せになってね」 もう会うことはないであろう人から最近、言われた言葉だ。おそらく相手は澱みない心で、私の幸せを願ってこの言葉を言ってくれた感じだった。 この言葉をもらって私は、困惑した。第一の感想は、“は?”である。正直なところ、意味がわからない。 だからその人には、「私の幸せは願わなくていいよ」と言ってしまった。本当に願わないでほしい。余計なお世話この上ない。 私がここまで拒否反応を示すのがなぜかというと、幸せってなんじゃらほいという感じだからだ。 まずは「幸せ」の意

      • 掃除ができない自分のことを許そうと思った

        最近になって変化があった。苦しむことなく、掃除や片付けができるようになった。とてもいい変化だ。 そもそもどちらかと言えば掃除や片付けは得意だった。部屋はいつ人を呼んでも恥ずかしくないくらい整っていたし、インテリアにもこだわっていた。それなのに、離婚が視野に入ってからというもの、途端に手がつかなくなってしまった。期間にして1年と4カ月ほどだろうか。 去年の4月に離婚が成立し、夏に今の家に引っ越してきた。引っ越しの片付けも相当大変だったが、母に手伝ってもらい、何とか生活できる状

        • noteは自分を映す鏡なのかもしれない

          noteとの向き合い方に悩んでる。 悩んでるというか、自分の中でスイッチがなかなか入らなくて困っている。noteはできる限り、読んでもらった方に「面白かった」と思ってもらいたいから、自分なりに構成を考えて書いている。だから多少なりとも気合いを入れないと書けない。いざ書いてしまえば、“あ、難なく書けたわ”と思うこともあるのだけれど、書くことのハードルがそれなりにある。それは私がnoteという媒体を大事に思っている証でもある。 エッセイという性質上、過去の記憶を掴み取って解剖す

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        記事

          雨の日の新宿御苑で君と桜を見た

          最近は天気の良い日が続いてる…と書こうとしたが、昨日は通り雨によって干していたシーツがびしゃびしゃになったことを思い出した。ほんとに一瞬だけ、私のシーツを濡らすためなのか?と思うほど、一瞬だけ雨が降った。ムカついたが、天気に怒ることほど不毛なこともないから現実を受け止めて、再度洗濯機を回した。 前回の記事で、「土砂降りの中で桜を見る乙なイベント」をすると書いていたが、実際にした。大雨警報が出る中、新宿御苑で桜を見た。 なぜわざわざそんな日に?と思うだろう。 これには理由があ

          雨の日の新宿御苑で君と桜を見た

          桜の思い出に殺される

          なんだか調子がよくないです。 本来この時期は元気なはずなのに、心がザワザワしてしょうがない。最近は少しだけ落ち着いたけれど、長らく動悸もひどかった。 なんでこんなに苦しい感じがするのだろうと考えたところ、桜が原因だと気づいた。 わたしは多くの人と同じように桜がとても好き。お花見もしたいタイプ。けれど、桜には思い出が詰まりすぎていて、桜をトリガーに過去のつらい記憶が膿むのだと気づいた。 元夫と別れたのも7年付き合った交際相手と別れたのも4月だった。毎年見ていた桜。もう一緒に見

          桜の思い出に殺される

          エイプリルフールの嘘とさよなら

          「俺、鴨居のこと好きなんだよね。付き合わない?」 告白のメールは突然、届いた。 中学3年生の最後の春休み。高校の入学式を数日後に控えた4月1日。 そのメールの差出人は同じクラスのムードメーカー的存在のWくんからだった。 その子から好意を持ってもらっていることはわたしも薄々気づいていた。中学3年の秋の合唱祭の打ち上げの後に、クラスメイトの女子から「Wくんがカモネちゃんのこと、かわいいって言ってたよ」と言われていたから、わたしも少しだけ意識していた。 制服姿と私服では印象が違

          エイプリルフールの嘘とさよなら

          飼育小屋で赤い瞳が見つめていた

          通っていた小学校でうさぎが消えた。 子うさぎが忽然と姿を消したのだ。 小学校で飼われている飼育小屋の番のうさぎが産んだ子供だった。まだほわほわのちいさな命。 校内放送が流れて、先生たちが「みんなでうさぎを探しましょう」と言っていた。その様子は冷静だった。 わたしは真剣に子うさぎを探したが、見つかる気配はなかった。 産まれてしばらくは「そっとしてあげましょう」という話だった。だが、そっとしてあげた後に、子うさぎは消えてしまい、触れ合う機会は一度も訪れなかった。 わたしが小

          飼育小屋で赤い瞳が見つめていた

          めげないしょげない、でも泣かせて

          たった2日で仕事を辞めた。 前回【やめる気持ちよさ】についての記事を書いたばかりだったから、何とも言えない気持ちだ。今回は何も積み重ねてもいないし、がんばってもいないので気持ちよくもなんともない。何もない。ただただ情けない。 そもそもフルタイム募集のところに、これまでの経験を買われて週3、4時短での勤務という、希望をかなえてもらっての雇用だった。 そこそこ時間をかけての採用だったし、業務を私の勤務日数に合わせて調整するとのことで待つ時間もあった。 だが、蓋を開けてみれば“フ

          めげないしょげない、でも泣かせて

          やめるのって最悪で最高に気持ちがいい

          本当はやらなければいけないことが山積みなのだけれど、暇なふりをしている。 書きたいこともたくさんあるのに、全然書けていない。考えるスピードにフリックが追いつかない。 タイピングだったらいくらかマシなのにと思う。だがPCは動作が不安定だから立ち上げるのもかなり億劫だ。だからスマホから書いている。 (PCがうまく立ち上がらないとやたらイライラしませんか? わたしはめちゃめちゃします。あとWi-Fiの調子が悪い時もイライラが極限状態です。ふだんあまりイライラしないのでこの2つは、

          やめるのって最悪で最高に気持ちがいい

          死ぬ未来しか見えなかったからビジョンなんてなかった

          「30歳になったらこんな自分になってるといいな」 みんなこういう想像をして生きているのだろうか。なりたい自分のビジョンを持っているのが一般的なのだろうか。 わたしはというと、そういうものが全くなかった。自分の未来なんてまるで描けなくて、「生きてたらいいな」と思うくらい。 それでも結婚していた時期は、2人の将来を考えたりもしたし、子どもを持つという選択について考えたこともあった。考えたといっても「生きているのなら……」という仮定の想像で、人生設計とは全く呼べない代物だった。

          死ぬ未来しか見えなかったからビジョンなんてなかった

          元気だから「電車が好き」とか言っちゃう

          電車が好きだ。 厳密に言うと、電車に乗ることが好きだ。 車内にはもちろん人がいるから、一人きりになれることはない。それでも、電車に乗っている時間は一人の時間としてカウントされる。その時間が心地よい。 音楽を聴いて、自分の思考の波を漂っているのが気持ちがいい。いきすぎると、昨日のように感情を揺さぶられてしまって泣いたり、落ち込んでしまうが。 電車に乗っているだけでなく、乗り換えの時間も楽しいから好きだ。電車もそうだが、路線と路線を繋いでいる駅という構造自体が好きなのかもしれ

          元気だから「電車が好き」とか言っちゃう

          愛する人に死にたいと言わないつよさがほしい

          朝から電車に揺られていた。 なぜなら今日は記念すべき初出社日だからだ。 目的地に着くまで音楽を聴いて目を瞑っていようと思っていた。だが緊急地震速報のアラートによってそれは、かなわなかった。一斉に鳴り響くスマートフォンのアラートは迫力があった。 栃木・埼玉で震度5弱を観測したとのことだが、幸い大きな被害はないようでよかった。わたしは地震が大嫌いで苦手なので、かなり怯えたが。 新生活のはじまりがこれか……と思ったものの、業務は問題なく終えたのでよかった。おそらく人間関係も問題な

          愛する人に死にたいと言わないつよさがほしい

          一人暮らしでもベッドは2つが理想的

          寝る場所が決まっていると落ち着かない。 わたしも寝るのはもちろん、自分の家がいい。それは多くの人と一緒だと思う。 けれど、寝る場所が1つのベッドと決まっているとどうにも居心地が悪い。必ずそこで寝なきゃいけないと指示されているようで居心地が悪い。なんだかどうにも苦しくなる。 だから、枕の位置を反対にする。 昨日まで足元だった位置に枕を置いて、寝る。 これでほんの少しだけマシになる。 自分でも何に反抗しているのかわからない。だが、同じ場所や位置で寝つづけていると苦しくてしょう

          一人暮らしでもベッドは2つが理想的

          冬眠は拒否して越冬を希望

          ここ何日か眠くてしょうがない。うつうつとする。よく考えたら、もう春だしいいかとベタナミンを切ったからだと気づいた。まだ切るには早かったみたいだ。 ベタナミンとはこんな薬。 主にナルコレプシー(居眠り病)の方が処方される。 覚醒効果がつよく、依存性も高いことから「合成覚醒剤」なんて呼ばれたりするらしく、闇で転売されるとかなんとか。初診では絶対に処方されることがない薬だと思う。わたしも今の病院で渋々、処方されている。 でもわたしには、この薬がなければ生活できないと言っていいく

          冬眠は拒否して越冬を希望

          ヘビを手掴みで捕獲する父を見て育った

          生まれてから一度もヘビを気持ち悪いと思ったことがない。わたしにとっては、ニョロニョロのかわいいやつ。 なんでこんなことを急に思ったかと言うと今日見かけたこのポスト。 このポストを見て、そっか、そうだよな…ヘビ気持ち悪いと思う人もいるよねと思った。 思えばヘビに限らず、爬虫類に対して気持ち悪いと思ったことがないのは父親の影響かもしれない。なんなら爬虫類大好き。 動物好きで動物に好かれる父は、どんな動物に対してもフレンドリーだった。いや、フレンドリーという表現は正しくないかも

          ヘビを手掴みで捕獲する父を見て育った