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滋味飯のすゝめ

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2020年7月の記事一覧

あら炊きのある生活。

あら炊きのある生活。

僕があら炊きに関して語れることは少ない。
作り方なんてインターネット上に溢れているだろうし、ましてや秘伝のタレなんてあるはずもない。

しいて言えば、一緒に煮たスライスの生姜は匂い消しでもあるが、具として美味しいので残さずに食べて欲しいと思う位だ。

でも、あら炊きについて書いていこうと思う。
作り方とかじゃなくて
考え方なら多少は話せる。

・賄いとあら炊きその和食屋では寿司宴会や婚礼の仕事があ

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玄米にしたら食卓の嗜好が変わった。

玄米にしたら食卓の嗜好が変わった。

家のごはんを白米から、玄米に変えてみた。
と言っても、完全に玄米ではなく、玄米:白米が1:1の比率である。

最初は、それまでの食卓の中に、玄米が入ってきた感じだったのだが、気づけば玄米ありきの食卓になった。

目に見えて変わった訳ではないのだが、細かい所(味付けやテクスチャー、バランスなど)が玄米に合わせるようになった。

・玄米とは?そもそも、玄米ってのは米を精白する前の物。
米ぬかがついてい

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トマトに塩をかければサラダになる。

トマトに塩をかければサラダになる。

約25年前、王様のレストランというTVドラマで、“ミッシェル・サラゲッタ“というフレンチの巨匠(架空の人物)がコメントしたとする名言だ。

レストランが舞台のコミカルな人間ドラマで、ミッシェル・サラゲッタの名言も面白いので興味があれば是非。

25年も前の作品だが
いまだに色褪せない面白さがある。

今回はそんなドラマの話、、、ではなく
料理に手を加えすぎなくても良い。
って話をしよう。

『トマ

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弁当作りを徒然と。

弁当作りを徒然と。

訳あって突然、2食分の弁当を作ることがあった。
昼と夜の分、体調悪いけど食欲がある、好みはよく知ってる、仕事じゃないし『余り物とか冷凍したの詰めればいいかな〜』と思いつつも

久々に弁当を考えたら楽しくなったので、買い物に行かないで済む範囲で頑張ってみた。

高校の3年間毎日弁当を作ってたのや
和食屋の折り詰めやお節を作ったり
路上で弁当販売をしていた経験もあり
弁当作りには比較的慣れている。

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ハリラスープは懐が広い。

ハリラスープは懐が広い。

モロッコの定番料理ハリラスープ

トマト、豆、スパイスが必須で、それに好きな野菜や米、肉やパスタなどを入れる、アレンジしやすい料理です。

日本でいう、味噌汁的なポジションにいるそう。

出汁がトマト
具が豆
味噌がトマトと塩
みたいな感じ。

ふっくらした豆、酸味を立たせたトマト、後を引くスパイスの香りがマッチした美味いスープです。

ミネストローネほど具を入れずに
できるのも良い。
ご飯やマカ

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食欲無い日のタコきゅうり

食欲無い日のタコきゅうり

タコキューこと、タコとキュウリ酢の物。

夏に美味しくなるタコときゅうりを、サッパリしたお酢で食べさせる夏の定番ですね。

タコはビタミンE、亜鉛など様々な栄養が含まれているが、中でもタウリンが豊富で
肝臓や心臓などの臓器の機能を高めたり、視力や疲労の回復にも効果がある。
高たんぱく低脂肪で、消化も良い。

きゅうりは水分とカリウムが豊富で、塩分や水分の排出を助け、むくみや夏バテの解消に役立つ。

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茹でナスの基本と、冷やしなす。

茹でナスの基本と、冷やしなす。

夏野菜の代表格“ナス“
今回は茹でるという調理で美味しくしましょう。

基礎知識、茹で方、そして“冷やしなす“のレシピ、の三本仕立てになってます!

・ナスの色素について。コツをいくつか覚えておくと、色鮮やかに仕上がります。
ナスの色素は黒豆やブルーベリーなどにも含まれるアントシアニン色素の仲間です。
(ナスニンと言います)

アントシアニン色素は、pH、温度、金属などと反応しやすいので、そこに気

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苦労以上に美味しい冬瓜~下処理と基礎編~

苦労以上に美味しい冬瓜~下処理と基礎編~

下処理に手間がかかるし、売ってるサイズ大きすぎるし、なんかパッとしないし……と敬遠されがちな冬瓜。

実際大変なんですけど、それでも苦労以上の美味しさがあるので、毎夏たくさん拵えるんです。

出汁をよく吸う性質、あの独特の青臭さとみずみずしさ、熱々の煮物や餡掛け、キンキンにした冷やし煮物、、大好きなんです。

今日はそんな冬瓜の下処理の基礎やコツを。
次回は、冬瓜を煮る基本とコツ、特製鶏団子のレシ

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かぼちゃと、バターと、砂糖と、蜂蜜と。

かぼちゃと、バターと、砂糖と、蜂蜜と。

南瓜、pumpkin、かぼちゃ。
冬至やハロウィンのイメージが強いが旬は夏。

まさに、今が真っ盛り。

我が家のかぼちゃ料理で一番多く出てきたのは、バター煮。
「お父さんはバター煮にしないとかぼちゃ食べないから。」
って母親から聞いた気がする。

あれ、あの料理は父親の母(祖母)に教わったんだっけな?

細かい事はいいや。
バター煮の作り方は簡単。

・かぼちゃバター煮

切ったかぼちゃ、ひたひ

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とろろたくで美味しく夏を乗りこなす。

とろろたくで美味しく夏を乗りこなす。

とろたく、まぐろのトロとタクアンを合わせた料理だ。

巻物として出されることが多く、濃厚な旨味と脂をもったマグロと、ゴリゴリした歯応えのタクアンの相性がよく、好まれる組み合わせだ。

実際はトロよりも中落ちを使う事が多いがそれも美味い。
角切りで合わせるのも好き。

今回は、そんなとろたくの話。

じゃなくって!
トロロとタクアンで作ったとろろたくの話。

まずは、写真を見てね。

山形のだしに似

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煮豚で煮汁ロスを考える。

煮豚で煮汁ロスを考える。

煮豚をこしらえた。
玉葱、厚揚げ、煮卵、を一緒に煮て、色味にほうれん草を添え、仕上げに水辛子をちょっと。

肉はホロホロで、玉葱は甘く柔らかく、厚揚げは煮汁をよく吸い、卵はしっかり火入れで美味く、、、
肉は控えめの量でも満足感があった。

煮物が大好きなんですが
煮汁が余るのが悩みでして
今回は煮汁ロスについて。

・煮汁が余る理由塩気が濃いから
癖が強いから
お皿に一緒に盛るから

ここらへんか

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