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#読書記録

仕事と子育てと今日から明日へつなぐ旅 読書記録 かっこうの親 もずの子ども

仕事と子育てと今日から明日へつなぐ旅 読書記録 かっこうの親 もずの子ども

読書記録
かっこうの親 もずのこども

椰月美智子さん著
実業之日本社
2012年

椰月美智子(やづきみちこ)さん、初めて読む作家さんでした。
2001年に『十二歳』で講談社児童文学賞を受賞されました。

今回私は、図書館で水色の装丁と親子、家族を思わせる題名が気になり、借りてみました。

題名になっている「カッコウ」は本文中にもでてきますが、本来は自分で卵を育てず托卵(たくらん)といって他の鳥

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一つのことを掘り下げるのもいいじゃない?読書記録 猫を抱いて象と泳ぐ

一つのことを掘り下げるのもいいじゃない?読書記録 猫を抱いて象と泳ぐ

読書記録
猫を抱いて象と泳ぐ

小川洋子さん著
2017年 
文春文庫

家にあった小川洋子さんの本を
再読です。ことばにならない深い思いを持って生きる人たちの、日常の感情を丁寧に拾い上げるような物語が好きです。

このタイトルも不思議な感じがします。読み終えた今はなんとなく、わかったような、、、。

◎あらすじ
主人公はリトル・アリョーヒンと呼ばれたチェスの達人。

彼は小さな子供の頃、弟と一緒

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本を閉じたら聖地に行きたくなるような、、読書記録 成瀬は天下を取りに行く〜

本を閉じたら聖地に行きたくなるような、、読書記録 成瀬は天下を取りに行く〜

読書記録
「成瀬は天下を取りに行く」

新潮社

私は本屋さんはよく行くのですが、

しかし、あまり流行りものが好きではなく、私の好みは流行りとは違うところにありそうな気がしていました。

が、ここ数年やっぱり気になります。

『本屋大賞』

今回、買い物ついでに通っている本屋さんの、ランキングで、ちらっと見て、

このタイトルに引き寄せられたかのように、まず1冊、購入してしまいました。

作者の

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誰かの思いをしたためて。読書記録 椿ノ恋文

誰かの思いをしたためて。読書記録 椿ノ恋文

読書記録 椿ノ恋文

小川糸さん著

先日、ふと立ち寄った本屋さんで買った『椿の恋文』小川糸さんの、『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』の続編。

ページをめくるのを楽しみにしていたら、、、。

その直後、悪い流行り病に取り憑かれてしまいました。

でも、外出できないので、ゆっくり読書できました。
再読し再々読の途中です。

◎あらすじ
主人公の鳩子は、祖母から継いだツバキ文具店を鎌倉で営んでいた。

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失われた時間を取り戻すために。   読書記録8050

失われた時間を取り戻すために。   読書記録8050

読書記録 小説 8050
2021年  新潮社

私は林真理子さんの著書の昔からの愛読者いやファンです。

そう雑誌ananの巻末エッセイが好きで真理子様の母校、江古田の日大芸術学部にもお参りしました。

色々ある母校日大の理事長になって火中の栗を拾いに行った今も、応援しています!

そう何度か読書記録も書いてきました。

今回は比較的最近の小説
8050です。

私は、一気に読んでしまいました

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暖かくなる季節に、読んでみたら勇気が湧くかもしれない、読書記録 セカンドチャンス

暖かくなる季節に、読んでみたら勇気が湧くかもしれない、読書記録 セカンドチャンス

篠田節子先生著
セカンドチャンス
講談社
2022年

図書館で
久しぶりに「インドクリスタル」「弥勒」など詳細な資料と明快な展開の篠田節子さんの作品を読んでみたいと思って、

探すと意外にもプールサイドが表紙のこの「セカンドチャンス」を見つけました。

◎あらすじ
 麻里は50代で独身。

母の介護をして見送り、近所の眼科で検査補助のパートをしている。

ある時勤務中にめまいを起こし、眼科の医師

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静かにもえる炎もあるかもしれない    読書記録 終わらない歌

静かにもえる炎もあるかもしれない    読書記録 終わらない歌

読書記録 終わらない歌
宮下奈都先生、
実業之日本社
2012年

先日、お散歩がてら図書館に行って小説のコーナーを見ていて、 

「そういえば最近、宮下奈都さん読んでないなあ」

と、思い宮下さんのところに行って選んだ本がこの
「終わらない歌」
でした。

宮下奈都さんと、音楽といえば、
「羊と鋼の森」
を思い出しました。これは、ピアノの調律師として成長していく青年の物語でした。

さて、今回の

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読書記録 早春賦

読書記録 早春賦

山口恵以子先生著  2015年  幻冬舎

以前何冊か山口恵以子さんの著書を読み、記録もしていました。

人生の酸いも甘いもまるごと抱えた食堂のおばちゃんのお話が記憶に残っています。「婚活食堂」

今回も図書館の本棚からレトロな雰囲気の美少女の表紙が気に入って読んでみることにしました。

◎あらすじ

明治28年、主人公の大堂菊乃(だいどう きくの)の婚姻の話がまとまろうとしていた。

大堂家は維

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情熱に出会えたひとは、、、。読書記録 水を縫う

情熱に出会えたひとは、、、。読書記録 水を縫う

家族の再生の物語。Reborn Family
読書記録 水を縫う

図書館でみつけた、寺地はるなさんの本。
2020年 集英社
「水を縫う」多分そのタイトルに惹かれて手にとってみたように思います。

「水」は海辺で生まれて、泳ぐことが好きな私の癒し。
「縫う」は、刺繍をする私の楽しみ。

タイトルからそのお話の世界をのぞいてみたくなりました。

◎あらすじ
主人公は高校生になったばかりの「松岡清

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流れるままの人生でも、宝物をみつけることもあるね。読書記録 図書室のキリギリス

流れるままの人生でも、宝物をみつけることもあるね。読書記録 図書室のキリギリス

読書記録 図書室のキリギリス

竹内真 先生著
双葉社
2013年

竹内真さん、初めて読む作家さんです。

また、図書館に行って入り口近くのティーン向けコーナーをちらっとみたら目に留まってしまった本です。

本好き、本屋さん好き、図書室好きだった中高生の私に読んでほしいかな。

◎あらすじ
主人公の詩織は職探し中。そんな時、高校で音楽教諭をしている友人から電話がかかってきた。

図書室の学校司書

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私の本当の気持ちを伝えたい。読書記録 ステイホーム

私の本当の気持ちを伝えたい。読書記録 ステイホーム

読書記録 ステイホーム
木地雅映子(きじ かえこ)先生著
偕成社
2023年

先日行った図書館のヤングコーナーが入り口近くにあり、読みたい本を本棚で探す前に、この本に出会いました。

表紙のイラストを見てかわいい少女の物語のようで、ちょっと読んでみようかな、と思い借りてきました。

そして記録を書いてみて改めて、今小学校高学年のお子さん、そして子育てしているママやパパに読んでほしいとお勧めしたい

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やさしさ故に苦悩する、少年と家族の物語〜読書記録 一人っ子同盟〜

やさしさ故に苦悩する、少年と家族の物語〜読書記録 一人っ子同盟〜

読書記録 『一人っ子同盟』
重松清先生著
新潮文庫
2017年

図書館で見つけて最近重松先生の本を読んでいないなぁと思い、この文庫本を手に取りました。

言語や聴覚に課題のあるお子さんの教育を仕事にしていた私にとって、重松清先生の『青い鳥』は繰り返し読んだ一編でした。

重松清先生ご自身も吃音があり、自分の思いを充分に伝えられないもどかしさ、自分の話し方に注目される恐れなどがあったのでしょうか。

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気がつけば、私は、、、。読書記録 ウツボカヅラの夢

気がつけば、私は、、、。読書記録 ウツボカヅラの夢

読書記録 ウツボカヅラの夢
乃南アサ 先生著
双葉社
2008年

今回は図書館で見つけた、乃南アサさんの
「ウツボカヅラの夢」です。

乃南アサさんは、「水曜日の凱歌」以来の2冊目の作家さんです。

◎あらすじ
主人公は斎藤未芙由(みふゆ)。高校を卒業したばかり。

でも、つい最近母を病気で亡くした。父は若い女性と再婚するといい、小学生の弟はなんとなく上手くやっていけそうだが、未芙由は家に居場所

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裸足でたどりついたら、、、。読書記録 とわの庭

裸足でたどりついたら、、、。読書記録 とわの庭

読書記録 とわの庭
小川糸先生著
新潮社

買い物ついでに何となく寄った本屋さんで、見つけてしまいました。

夏色の街でサルスベリやキョウチクトウを見かけ、草や木、植物の物語を読みたくて、。

小川糸先生の作品は「キラキラ共和国」以来です。

読み始めたら、止まりませんでした。久しぶりの小川糸さんの文章はやさしく私の心に響いてきました。

◎ざっくりあらすじ
主人公は「とわ」。10歳の誕生日をもう

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