『科学とはなにか』(佐倉統、講談社)

『科学とはなにか』(佐倉統、講談社)

あらすじ? 現代の科学は、市民のためのものであるとされている。しかし、そう考えられるようになったのは、科学が人々の生活と密接に関わってくるようになる近代以降のことである。近代以前はそれぞれの知識のためのものであった。 科学的な知識は拡大していったが、「それだけ」で善の状態を決めてしまうのは良くない。そこで人文知を活用すべきであるとする。しかし、日本の学位取得者の専攻分野で、人文系が占める割合はアメリカやイギリス、フランスと比べて少なく、逆に工学系は他国と比べて圧倒的に高い

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『with』2021年 9月号

『with』2021年 9月号

『with』2021年 9月号 出版社:講談社 発行年: 2021年7月28日 --------------------------------------------------------  20組のプロフェッショナル論特集ということで、櫻坂46の小林由依さん、小池美波さん、菅井友香さん、藤吉夏鈴さん、森田ひかるさんがインタビューに答えております。小林さん目当てで買ったのですが、今回は(といいますか、今回も)藤吉さんがかっこよすぎて、ぜんぶ持ってかれました。藤吉さ

もちろん〈フィクション〉だ

もちろん〈フィクション〉だ

書評:山口つばさ『ブルーピリオド』第1巻、第2巻(アフタヌーンコミックス) 長編マンガはほとんど読まないので、この作品を知ったのも、すでに第7巻まで刊行されており、「マンガ大賞2019」の第3位にもランクインして、人気作品として評価や売れ行きも定まった、その後のことである。 この作品を「試し」に読んでみようと思ったのは、以前から「小説家」としても高く評価していた美術家の会田誠がひさしぶりに刊行した長編小説『げいさい』を読み、それに関連しての、本作作者・山口つばさとの対談記事

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させていただきます

させていただきます

社会人になりたての新人研修の時の話だ。研修は1週間くらいあって、各部署の先輩方のありがたいお話を聞く。 とある部署では30代過ぎの爽やか系イケメンの先輩が研修をしてくださった。ハキハキと話し、原稿を眺めているといった感じもなかったので好印象だった。だが、話を聞いているうちにあることが気になってきた。 「それでは説明をさせていただきます。」「次のスライドへ移らさせていただきます。」「説明を終わらさせていただきます。」といった具合だ。やたらめったら「〜させていただきます」を連

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新・風に吹かれて (五木 寛之)

新・風に吹かれて (五木 寛之)

 五木寛之氏ももう70歳半ばとのとこと。(本投稿は10年以上前のブログ記事の再投稿なので、今はもう88歳におなりです)  中学時代に初めて氏のエッセイ(確か「地図のない旅」だったか・・・)を手に取り、今から30年ほど前(これも今では40年以上前です)、大学の入学式の後、記念講演を聞いた覚えがあります。  五木氏の本は、最近では「蓮如」とか「知の休日」とかを読んでいます。  今度の本は、五木氏の真骨頂の「エッセイ集」です。このところなかなか「しっかり目の本」が頭にはいらない

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◆ 気になった本 111

◆ 気になった本 111

この書き手さんの 読み手を包み込むような やさしい視線と語り口が好きだな スポーツものもいいけど 「明るい夜に出かけて」(新潮文庫 9784101237367) 「しゃべれどもしゃべれども」(新潮文庫 9784101237312) なんかも 大好き 今回は 大洋ホエールズの時代から横浜ベイスターズへ 野球を見守る人たちのストーリー どれもいいけど ボクは 冒頭の掌品「レフトスタンド」が特におすすめ このお話しのおかげで スッと この本の世界に入って行けた 続いての2つ目の

横山光輝【狼の星座】の漫画をもうすぐ読み終えます!中国で活躍した日本人馬賊王。生きるとは何かを新鮮に考えさせられる内容で、NHK大河ドラマで見たい

横山光輝【狼の星座】の漫画をもうすぐ読み終えます!中国で活躍した日本人馬賊王。生きるとは何かを新鮮に考えさせられる内容で、NHK大河ドラマで見たい

横山光輝著のコミック【狼の星座】は中国で活躍した日本人馬賊王をモデルとした名作です。私はこれから6・7巻を読んだら読了です。読み終えるのが惜しいほど面白いです。インパクトあるアクションシーンが含まれていますが生きるとは何かを新鮮に考えさせられる良書です。 私が中学生の頃にこの作品は週刊少年マガジンの、やや後ろの方に載っていたのです。当時中学生に人気があったのは愛と誠や野球狂の詩でした。狼の星座は、地味な漫画だなあという印象でした。たまに一話分を雑誌で読んでも良さがわかりませ

哲学書って、難しいイメージがあります

哲学書って、難しいイメージがあります

『ハイデガー入門』竹田青嗣 講談社学術文庫  哲学書って難しいイメージがあります。その通りです。難しいです。難しくない哲学書は哲学書ではありません。そもそも哲学書は一度読んで満足すると言ったものではなく、何度も何度も読み、自分で考え、そしてやっと理解ができるといった類のものが非常に多い。しかし、中には読むだけでは理解ができないといったものもある。最難関、とは大学受験を経験したものなら誰でも聞く言葉だろうが、哲学書にも最難関と位置づけられるものが存在する。  ドイツのハイデガ

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余命一年、男をかう|吉川トリコ

余命一年、男をかう|吉川トリコ

製作:まゆ さん Twitter:@mayu_mahihapi 余命一年、男をかう 吉川 トリコ(著/文) 発行:講談社 四六判 322ページ 定価 1,500円+税 ISBN978-4-06-523814-1

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