ひでまる(hidemaru)
雑誌『致知』の読後感、木鶏(読書会)クラブ、関連書籍についてまとめています。
書籍・雑誌・記事・論文・メディア等から、人事の立場としての考察です。
私の経営・人事支援関連の記事です。
リーダー・エフェクティブネス・トレーニング(L.E.T)に関する記事です。コミュニケーションの向上に大変有効です。
RBA(責任ある企業同盟(Responsible Business Alliance))関連の記事です。
(2024/11/01 Update) 地方企業の人事・組織活性化の応援家、hidemaruです。福島県郡山市を中心に活動しており、地域の企業様の成長と組織の活性化の支援をしています。 福島県郡山市で生まれ育ち、高校卒業まで地元で過ごしました。その後、大学進学のため仙台へ移り、4年間の大学生活を送りました。1998年に大学を卒業し、社会人としての一歩を踏み出しました。 本業は人事一筋で25年間の経験を積んできました。具体的には、人事業務を中心に総務関連の業務も含め
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp366「11月21日:識字教室の生徒さんに教わったこと(大沢敏郎 横浜・寿識字学校主宰)」を取り上げたいと思います。 識字率は100パーセントに近いといわれる日本社会ですが、貧困、差別などさまざまな原因で学びの機会を奪われ、読み書きができないままの人生を強いられた人々が存在します。大沢氏は、横浜の寿町の寿識字学校で、そうした人たちとともに文字を自分のものとする学びを積み重ねてきています。
ティボ・ムリス著『「ひとりが好きな人」の上手な生き方 内向型が力を発揮するための実践的エクササイズ 』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2023年)を拝読しました。 ひとりが好きな人の上手な生き方は、いわゆる「内向型」と呼ばれる特性を持つ人々が自らの特性を正しく理解し、自己を否定せずにその個性を活かして豊かな生活を実現するための実践的な方法とエクササイズが満載のガイドです。著者は内向型の特性を、社会的に見下されがちな性格特性としてではなく、思慮深さや自己対話を大切にす
リーダーシップにおける「ご機嫌な上司」の存在感は、そのチームだけでなく、組織全体の文化に深く影響を及ぼすものです。人事管理の立場からこの問題を考えるとき、ポジティブな上司がいることの効果は、個々の従業員のモチベーションとパフォーマンスの向上、組織の雰囲気の改善、そして最終的にはビジネスの成功に直結します。この文脈で、「ご機嫌な上司」が持つ力の深堀りと、このようなリーダーシップを育成する戦略について掘り下げて考察していきます。 チームダイナミクスと組織文化に及ぼす影響
The21 2024年12月号の中で、「最新研究で判明した睡眠と脳の驚くべき新常識」(p16)を取り上げます。 従来、睡眠とは「脳や身体の疲労を回復させる休息時間」とされてきました。多くの人が、忙しい一日を過ごした後や、頭を使う作業を終えたときに「今日はしっかり寝て明日に備えよう」と考えた経験があると思います。 しかし、最近の研究では、実際には睡眠中の脳はただ休んでいるわけではなく、驚くほどに活発に動いていることが明らかになっているとのこと。特に注目すべきは、睡眠中
新規事業プロジェクトを閉じるべきか続けるべきかを考える際には、従業員のキャリア成長、モチベーション、組織全体の成長に与える影響を総合的に評価する必要があります。プロジェクトの終了が与える影響は多岐にわたたります。人事の視点から検討すべきポイントを考察してみます。 1. キャリア成長と学習機会の提供 プロジェクトが終了する場合、その過程で従業員が得たスキルや知識を次のキャリアステップにどう活かせるかを考えることが重要です。失敗から学んだ教訓や経験は、従業員の成長にとって
2024/11/16に開かれた「仲間を増やせばうまくいく! 小さなコミュニティ作りの情報発信セミナー 」に参加しました。 今回は、現代の情報発信やコミュニティ運営における「ファン化」の重要性が詳しく解説されていました。個人や企業がどのようにして「ファン」を作り出し、それを維持しながら発展させるかを解説しています。ファン化とは単なるマーケティングの一環ではなく、長期的な関係性を構築することでブランド価値を高め、安定的な成果を生む戦略です。 今回は、樺沢紫苑氏、塙真弓氏
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp363「11月18日:“たまたま"ということはない(白鵬翔 第六十九代横綱)」を取り上げたいと思います。 白鵬自身の経験と哲学を通して、努力と運の結びつき、そして人間関係の重要性を強調しています。彼が関取(十両力士)に昇進するまでの三年間、常に心がけていたのは「稽古は本場所のごとく、本場所は稽古のごとく」という姿勢です。これは、日々の練習を本番の試合のように真剣に行い、逆に本番では練習の
The21 2024年12月号の中で、「「脳のクセ」を理解すればその力をもっと引き出せる」(p13)を取り上げます。脳神経外科医である菅原道仁氏によるものです。まとめられています。脳がどのような特性を持ち、どのように扱えばその力を引き出せるのかを考察しており、怠けやすく誘惑に弱い脳の特性を活かして、目標達成や継続する力を引き出すための具体的な方法が述べられています。人材の育成という観点でも参考になるところが多々あります。 1. 脳の特徴と先延ばし癖について 脳は非常に
相手の不可解な言動に直面した時、私たちはつい「なぜ?」と疑問を抱き、その理由を理解しようと試みます。しかし、その答えは決して単純ではありません。相手の言動は、まるで氷山の一角のように、表面には見えていない複雑な背景が隠されていることが多いのです。その背景を理解するためには、まず「ステレオタイプ」や「決めつけ」を捨て去ることが重要です。 例えば、職場でいつも無口な同僚がいるとしましょう。私たちは「あの人は内向的で人付き合いが苦手なんだ」と決めつけてしまいがちですが、もしか
今野誠一氏(GOOD and MORE)と高野慎一氏(aima)によるユニット『いまのたかの』。マネジメントと組織の現場についてカジュアルに語る、「組織ラジオ」です。 今回は、第213回目「ビジョンワークショップの実例 ~その過程を通じて“Our Company”が実現する」でした。今回は、今野氏がある顧客の下で実施した「ビジョンワークショップ」についての話でした。 今回のビジョンワークショップは、会社の将来像を全員で構築するために特別に企画されたもので、会社全体で
好奇心は、私たちの心の中にある潜在的な冒険心をかき立てる、まさに魔法の鍵のようなものです。幼少期に砂場で泥団子を作って遊んだときの無邪気な喜びから、大人になって初めての海外旅行で異文化に触れたときの驚きと感動まで、人生のあらゆる局面で私たちを輝かせる原動力となります。この好奇心が、私たちを未知の世界へと誘い、視野を広げ、成長を促します。 例えば、ルネサンス期の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチを思い浮かべてください。彼はその飽くなき好奇心によって、芸術、科学、工学などの多岐
川上真史ビジネス・ブレークスルー大学教授の「企業と心理学 トピックス #22 流行のない時代」というテーマを取り上げます。 「流行のない時代」の到来は、現代社会における消費者行動の変革を浮き彫りにしています。川上氏は、従来の「流行」がもはや消費者の選択において決定的な影響を持たなくなっていると指摘します。 かつて、流行とは集団の中での認識や他者の評価に基づき、人々が共通のアイテムや価値観を取り入れる指標となっていました。流行に遅れないようにするために、雑誌やテレビから
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp360「11月15日:高杉晋作の志(一坂太郎 萩博物館特別学芸員)」を取り上げたいと思います。 一坂氏は歴史学者であり、東行記念館副館長・学芸員。主に長州・周防維新史を中心に研究している方です。高杉晋作に関しても多くの知見があります。 高杉晋作は幕末期に活躍した志士であり、彼の行動は日本の歴史を大きく変えるきっかけとなりました。彼が下関を制圧した後、約二十人の浪士を率いて瀬戸内海の
Aoba-BBTの番組「ITライブ#314」を拝聴しました。今回は、産業分野におけるOT(オペレーショナルテクノロジー)セキュリティの重要性が、江崎浩教授と佐々木弘志氏によって議論されています。 IOTやAIなどの先端技術の導入が進む中で、工場やプラントの制御システムにおいては自動化が進展し、データ駆動型の運用や遠隔監視の普及が加速しています。この変化により、従来の人手を中心とした管理方法から脱却し、サイバーリスクに対応した新たな管理手法が求められるようになってきていま
イチロー氏の「準備とは言い訳を排除すること」という言葉は、スポーツの世界だけでなく、人生のあらゆる局面において重要な意味を持っています。この名言は、私たちに準備の本質とその重要性について深く考えさせてくれます。 イチロー氏の哲学によると、真の準備とは単なる練習や知識の蓄積以上のものであり、起こりうるあらゆる状況に対して自分自身を完璧に整え、言い訳の余地を一切残さないことを意味します。 人は失敗に直面した時、自然と言い訳をしがちです。これは自己防衛の一種ですが、イチロー