ひでまる(hidemaru)
記事一覧
川上真史氏ーパブロフの理論からビジネス戦略へー条件付けとマインドセットの理解
川上真史ビジネス・ブレークスルー大学教授の「企業と心理学 トピックス #7 条件付けとマインドセット」というテーマは、マインドセットが条件付けによって変わっていくと…
自己紹介(地方企業の人事・組織活性化の応援家:hidemaru)
地方企業の人事・組織活性化の応援家、hidemaruです。
主として、福島県郡山市で活動しています。
福島県郡山市生まれ。高校まで地元で過ごし、大学の4年間は仙台へ。1998年に大学を卒業しました。
本業は人事一筋25年本業は、人事(正確には総務関連も含む)一筋25年です。
1998年、大学卒業後、大手メーカー関連の化学メーカーの工場人事配属、人事としてのキャリアをスタートしました。
当時
※講読途中【書籍】『致知』2024年6月号(特集「希望は失望に終わらず」)読後感
致知2024年6月号(特集「希望は失望に終わらず」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。
「希望は失望に終わらず」とは?
今月号のテーマである、「希望は失望に終わらず」という言葉は、様々な解釈が可能です。いくつか例を挙げたいと思います。
1. 希望は、どんな困難にも打ち勝ち、必ず実現する
キリス
経験学習によるポテンシャルの解放ー部下の強みを育てるマネージャーのガイド(松尾睦氏)
Aoba-BBTの番組で、松尾睦氏による『部下の強みを引き出す育成力養成講座』というテーマ。部下の強みを引き出し、その成長を後押しすることは、マネジャーにとって最も重要な役割の一つです。組織の持続的な発展のためには、一人ひとりの部下が持つ独自の才能や強みを見出し、それを最大限に活かしていくことが欠かせません。しかし、現実には、部下育成に悩むマネジャーが少なくありません。「どのように部下と向き合え
もっとみる【書籍】流れる星の奇跡ー藤原咲子氏の物語
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp157「5月4日:咲子はまだ生きていた(藤原咲子 高校教師・エッセイスト)」を取り上げたいと思います。
藤原咲子氏の物語は、苦難と誤解を乗り越えた母娘の関係を描いています。咲子は、病との戦いを乗り越えて作家となった母の厳しい育て方に苦しみながらも、自分が母に愛されていないと感じていました。特に、母が書いた『流
スマートに主張するー現代のマウンティングリテラシーの技術
『プレジデント2024年5/17号)』は、「毎日ラクになる 任せるコツ」でした。その中でも、「現代の新しい「教養」マウンティングリテラシー」(p80)は大変興味深い内容でした。
「マウンティング」とは、自己の優位を示すために他者に対して行われる言動です。この言葉はもともと動物行動学から来ており、サルが群れの中で優位な個体が劣位の個体に乗ることで社会的な序列を示す行為を指します。現代では、人間
持続的な成功のための組織文化の強化ー9の着眼点
組織文化の強化は、組織全体における重要な課題であり、成功するためには総合的なアプローチが求められます。組織文化は、組織の価値観、信念、行動規範、慣習などを包含する複雑な概念であり、組織の全てのメンバーに浸透し、組織の方向性と意思決定に影響を与えます。強い組織文化は、組織の一体感と結束力を高め、メンバーのモチベーションと生産性を向上させ、組織の目標達成を促進します。一方、弱い組織文化や不健全な文化
もっとみる人事戦略によるポジティブな職場文化の創造
いつも良い空気が流れるチームや組織は、単に業績を上げるためだけではなく、メンバー一人ひとりが働きやすく、互いを尊重し合う文化を持っています。このような環境は、組織の持続可能性と成長のために不可欠です。以下に、提供された情報を基に、これらの特徴がどのようにして人事の立場から支えられ、育てられるかについて詳細に考えてみましょう。
1. 明るく前向きな雰囲気
価値観の共有
人事は職場の文化を形成
職場文化の活性化ー報酬とパフォーマンス評価の課題への対応
「どうせ給料上がらないし、評価もされないから適当に」という従業員の発言が、組織における報酬マネジメントとパフォーマンスマネジメントシステムの不備を示しています。これは従業員のモチベーション低下、職務満足度の低下、そして組織全体の生産性への悪影響に繋がりかねない深刻な問題です。以下では、これに対する包括的な改善策を考察します。
1. パフォーマンスマネジメントの見直し
パフォーマンスマネジメ
ギアシフトーリーダーシップと対人関係のためのアクティブ・リスニング技術ーL.E.T.
「ギアシフト」とは、リーダーシップや対人関係において、自己の意見を表明した後に相手の反応を適切に処理する技術を指します。具体的には、自分の意見を伝えた後に相手が動揺したり反対意見を示したりする場面で、アクティブ・リスニングを用いて対話を促進する方法です。このプロセスは、相手の感情や立場を理解し、尊重することを目的としています。
まず、相手の反応を慎重に聞くことから始まります。例えば、「いやい
石井遼介氏『心理的安全性のつくりかた』ー心理的安全性が導く組織変革の道標
「心理的安全性」が言われて久しいです。本書は、近年ますます重要性が高まっている組織やチームにおける心理的安全性をいかにして構築するかについて、理論的背景から具体的な実践方法まで幅広く解説した書籍です。もう1回講読してみました。
第1章 チームの心理的安全性
チームの心理的安全性とは何かという基本的な定義から始まり、それがチームのパフォーマンスや学習、成長にどのようなポジティブな影響を与える
【書籍】才能を最大限に引き出す新時代のトレーニング法ー林成之さん
『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp158「人生の勝負とは自分の才能を発揮することー林成之さん」を取り上げたいと思います。
従来のスポーツ界では、国内選考レースを目指して厳しい練習を積み、オリンピック本番に向けては一度ペースを落とし、体調を整える方法が一般的でした。しかし、この方法では脳が「ペースを落とす」という否定的な信号を受け取り、自己保存の本能を優先させるため、最高のパ
【書籍】従業員を力づけるー人材育成における経験学習の役割
松尾睦氏の『職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門』(ダイヤモンド社、2011年)を取り上げたいと思います。私たちビジネスパーソンが日々の仕事経験からいかに学び成長していくかについて、理論と実践の両面から深く掘り下げた貴重な一冊です。
著者の松尾睦氏は、長年にわたり企業の人材育成の研究を重ねてきた専門家であり、本書では、数多くの企業へのインタビューや調査を通して得られた知見が凝縮されていま
賃上げ戦略の全方位的アプローチー企業成長と従業員満足度を高めるには
「賃上げ」の議論は、単に経済的な要素だけでなく、社会的、心理的、そして組織文化に関わる多面的な側面を含みます。人事の立場から、この複雑な課題にアプローチするには、さまざまな角度からの検討が必要です。以下では、賃上げに関する議論をさらに深掘りし、組織にとって最適な賃上げ戦略を考察します。
企業財務状況の深掘り
企業の財務状況を考慮する際、単年度の利益だけでなく、長期的な財務戦略も重要です。投